バンデラス ウクライナの英雄 Pozyvnyy 'Banderas'

●「バンデラス ウクライナの英雄 Pozyvnyy 'Banderas'」
2018 ウクライナ Tri-ya-da Production,. 113min.
監督:ザザ・ブアゼ
出演:オルグ・シュルガ、ユリア・チェプルコ、オレフ・ヴォロシェンコ、ニコライ・ズメイエフスキー他

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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
プーチンのウクライナ侵略がなければ恐らくは観なかった映画だ。今回ウクライナの事情が
映画ではどのように描かれているかを確認したくて、Amazonを探ってみた。「ウクライナ・
クライシス」が有料だったので、無料で観られた本作を鑑賞した次第。

映画の出来としては平凡だが、ウクライナ、特に東部のドンバス地方の置かれた事情が良く
分かり、社会勉強として観てよかったと思った。もちろん、ドンバス地方の親ロシア住民から
すれば、ウクライナ中央政府のプロパガンダだ、ということになるのだろう。
だが、ロシアの国営テレビでしか情報が入らず、ロシアと一緒になることが幸せと考えている
人たちも多いのだな、ということは分かるし、これは今の全ロシアに通じる「プロパガンダ」
による洗脳の効果なのだな、ということもわかる。

ドンバス地方というのはかつてロマノフ帝国のころから優良な炭鉱が多く、ロシア人がたくさん
入植して来て、そのまま住み着いていた事情がある。だから、ドンバス地方のロシア系住民が
ロシアを慕う気持ちは理解できる。ソ連時代になり、ロシアもウクライナも連邦を構成するいち
地方自治政府となったが、連邦がガッチリとしていたころは良かったが、ソ連が崩壊して悲劇が
生まれたということだ。モスクワにしてみれば、クリミアどころか、ウクライナ全土さえ、自国
の領土である、という論理はこうした事情による。

そうしたことを背景に東部地方に生まれた主人公コードネーム”バンデラス”が、自分の出身地
が新ロシア反ロシアに分裂してしまい、お互いに不信に陥る状況に苦悩しながら、裏切り者を
探し出す。主張していることは現在ゼレンスキー大統領が日々行っていることに通じる。
ウクライナ=善、ロシア=悪という二元論は危ういが、ロマノフ帝国崩壊からレーニン、
スターリン、プーチンとやっている非道ぶりは何ら変わっていいないのも確かだ。
一度観ておくとニュースを見る目も変わるかもしれない。

バンデラス ウクライナの英雄 Pozyvnyy \'Banderas\'_e0040938_11595718.jpg

<ストーリー>
2014年のウクライナ紛争(ドンバス戦争)を題材に、ドネツィク州(ドネツク州)における
親ロシア分離派による工作活動を描くウクライナの映画である。

2014年9月、ウクライナ東部のドネツク州ヴェセレ村で、住民が乗るバスが何者かに襲撃される
事件が発生した。ウクライナ政府軍の仕業とするテレビの報道を信じる住民が多かった。
ウクライナ政府軍は、この事件の首謀者は村近くに駐屯する政府軍に潜入する活動家「ホドック」
と断定し、同村出身のアントン・センコ大尉(通称「バンデラス」)が現地に派遣される。
(wikipedia)

<IMDb=★6.6>
<Metacritic=No Data>
<Rotten Tomatoes=No Data>
<KINENOTE=69.8点>
<映画com=2,9/5>




by jazzyoba0083 | 2022-05-11 22:45 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)