地球の静止する日 The Day The Earth Stood Still (1951)

●「地球の静止する日 The Day The Earth Stood Still (1951)」
1951 アメリカ Twentieth Century-Fox 92min.
監督:ロバート・ワイズ  原案:ハリー・ベイツ
出演:マイケル・レニー、パトリシア・ニール、ヒュー・マーロウ、サム・ジャッフ他

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<評価:★★★★★★★☆☆+α>
<感想>
私が生まれる前年に公開された、つまり今から70年も前に作られたSF映画だ。
リメイクが2008年にキアヌ・リーブス主演で作られ、その出来にがっかりした
覚えがある(このブログにも書いた)。その本家をようやく観ることが出来た。
NHKBSPの放送。

さて、VFXなどどこにもない時代に、想像の中で宇宙人とその関わりを描かなくては
ならない。「ウェストサイド物語」私の大好きな「サウンド・オブ・ミュージック」を
制作したロバート・ワイズはどう演出したのか、非常に興味があった。

ストーリーは極めてオーソドックスなスタイルながら、地球人と宇宙人の交流を上手く
映画ていて興味が尽きない。地球全体の電気を止める、なんて技はなかなか。
(当時としてはきっと目新しいものであったに違いない)だが、むしろ、その主張が、
現在の私達の心に迫るのだ。

クラトゥと名乗る地球人と寸分たがわぬ宇宙人は、何億光年もかけて地球に警告にやって
来たのだ。(1人とゴートというロボットだけで来たようだ)。彼が地球人の様子を歴史
的に見てきて、自分たち同士で争い殺し合うのはいいが、原爆を発明したことは見逃せない
というのだ。原爆(放射能)の驚異は宇宙にも及ぶから、すぐに製造を止めよ、と。

慌てるのは米ソ。クラトゥは全世界の科学者を集めて議論させろというが、なかなか
拉致があかず、逃亡したクラトゥは軍の銃撃で死んでしまう。このままだとゴートが
世界を破壊してしまう。しかし、ある呪文によってゴートはクラトゥを蘇生させ、地球人
たちはクラトゥの言うことを聞くことにしたのだ。そしてクラトゥをのせた円盤は静かに
地球を離れていった。

今の地球の現状を見ると、クラトゥに何百回と地球を破壊されても仕方がない所業を今も
続けている。今見ると、この映画、たしかにテクニカル的には古いが、訴えかけてくるも
のは永遠の真実であって、それを成し遂げられないどころか、悪化させている人類に暗澹
とするのであった。

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<ストーリー>
ウォシントン上空に奇怪な船体が現われ、着陸するとクラートゥ(マイケル・レニー)と
いう、奇妙な服をまとい英語を喋る男が現れた。彼は他の遊星から飛来し、危害を加える
ものでないと云ったが、警備兵は彼に向かって発砲した。
すると船体から巨大なロボットのゴートが現われ、周囲の武器をすべて破壊しようとした。
だがクラートゥはロボットをとどめた。彼は大統領秘書に、地球上の指導者たちが他の天体
の征服を企画する限り、他の遊星からの攻撃を受けるから忠告したいと申し入れた。

だが指導者たちは彼と同席することを拒んだ。クラートゥは姿を消した。実は彼は普通の
服を着、仮名を使って宿屋に住み着いたのであった。
彼は美しい戦争未亡人ヘレン(パトリシア・ニール)とその息子、それに彼女の許婚トム
(ヒュー・マーロウ)と知り合った。

有名な科学者バーンハート教授(サム・ジャッフェ)1人が、クラートゥの使命遂行を助けた。
クラートゥは使命の重大さを認識させるため、翌日の正午に世界中の電気を止めてみせたが、
彼の意図は誤解され、クラートゥを逮捕せよと命令が出された。

トムはクラートゥの本体を知り、軍隊に通報した。逮捕されるとき、クラートゥは致命傷を
負った。ヘレンは彼から托されたタブーの文句をゴートにきかせ、ゴートによる市の破壊は
免れた。ゴートはクラートゥをとりかえし、彼は生き返った。地球の科学者会議が開かれ、
一同はクラートゥの警告を受け入れた。クラートゥはヘレンらに送られて再び地球を去って
行った。(キネマ旬報)

<IMDb=★7.8>
<Metacritic=No Data>
<Rotten Tomatoes=Tomatometer:95% Audience Score:87%>
<映画com=3.5/5>



   

by jazzyoba0083 | 2022-05-20 23:15 | 洋画=た行 | Trackback | Comments(0)