大名倒産

●「大名倒産」
2023 日本 松竹撮影所 120分
監督:前田哲 原作:浅田次郎
出演:神木隆之介、杉咲花、松山ケンイチ、小日向文世、小手伸也、桜田通、宮崎あおい、
   キムラ緑子、梶原善、勝村政信、石橋蓮司、高田延彦、藤間爽子、浅野忠信、佐藤浩市他

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<評価:★★★★★★☆☆☆☆+α>
<感想>
時代劇コメディは「超高速!参勤交代」「殿、利息でござる!」「決算!忠臣蔵」「引っ越し大名」
「清須会議」「駆け込み女と駆け出し男」など、好きでほとんど観ている。伊能忠敬を取り上げた
「大河への道」なんかも、近いジャンルだろう。
本作も、原作が浅田次郎だし、脚本がTBSテレビ日曜劇場で鍛えられた二人だから、まず大丈夫
だろうと思ったからだ。キャストもなかなか豪華だし。(WOWOWにて鑑賞)

面白かった。面白かったけど、少しやりすぎな感じもした。ドタバタギャグが鼻についたのだ。
色彩もまあ派手で、ギャグドラマだよーということをそれで表してもいる。
ストーリーは浅田次郎なので、なるほどと思わせ、伏線もあったりでいいのだが、これは演出の
問題なんだろう。そもそも大名倒産などという言葉が当時あったのかどうかは、寡聞にして
知らないが・・・。 最後に出てくる船がバリバリの西洋船なのは、どなのか??ww
根幹となるテーマを除けば、後は既視感ある展開。「お主も悪よのう」というセリフが出てくる
勧善懲悪、ハッピーエンドのコメディ。クレイジーキャッツやドリフが時代劇をやったらかくや、
と思わせる感じといえばお分かりだろうか。
そこを何とか踏み留まらせているのは佐藤浩市、石橋蓮司、浅野忠信、キムラ緑子、松山ケンイチ、
小日向文世らの名優たちが脇をがっちりと固めて破綻を防いでいたからだと思う。
一番好きだったのは、一見誰が演じているのか分からなかった老中板倉をやっていた勝村政信だった。

見どころは主人公小四郎が大名倒産を5ヶ月以内に阻止しなければ切腹というタイムリミットに
一体結末はどうしてくれるんだろうという期待感と、小四郎とさよ(杉咲花)の恋の行く末だ。
だが大方の見通し通りになっていく。でもなんだか楽しいんだよな。初めの20分くらいで脱落か、
と思ったけど見切ってまずまず良かった。斬られて死ぬ人がいないのもいいね。この手の映画、
小屋にはいかないけど、サブスクなんかでは観ちゃうんだろうなあ。

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<ストーリー>
越後・丹生山藩の鮭役人の子、間垣小四郎(神木隆之介)は、お人よし過ぎて商売上手とは言え
ないが、皆に愛され平和に暮らしていた。
そんなある日、大勢の役人たちが家にやってくる。驚く小四郎に父・作兵衛(小日向文世)が衝撃の
事実を告げる。なんと彼は<松平>小四郎――徳川家康の血を引く、丹生山藩主の跡継ぎだったのだ。

さらに、実の父・一狐斎(佐藤浩市)は小四郎に国を任せ、さっさと隠居する。庶民から殿様へと突然、
幸運を手にしたかのように見えたのもつかの間、実は丹生山藩は25万両(現在の価値で約100億円)
もの借金を抱えるワケありビンボー藩だった。

困り果てる小四郎に一狐斎は「大名倒産」を命じる。返済日に藩の倒産を宣言し、借金を踏み倒せば
皆助かるというのだ。
しかし、実は一狐斎は、息子に全ての責任を押し付け、切腹させるつもりだった。小四郎に残された
道は、100億返済か切腹のみ。人生最大のトラブルに巻き込まれた若きプリンスは、一体どうする?
(キネマ旬報)

<KINENOTE=69.9点>
<Filmarks=3.4/5>
<映画com=3.4/5>




by jazzyoba0083 | 2024-05-06 22:40 | 邦画・新作 | Trackback | Comments(0)