ペギー・スーの結婚 Peggy Sue Got Married

●「ペギー・スーの結婚 Peggy Sue Got Married」
1986 アメリカ Zoetrope Studios,Delphi V Productions. 103min.
監督:フランシス・フォード・コッポラ
出演:キャスリン・ターナー、ニコラス・ケイジ、キャサリン・ヒックス、バリー・ミラー、
   ジョーン・アレン、ヘレン・ハント、ジム・キャリー、ソフィア・コッポラ他

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<評価:★★★★★★★☆☆☆+α>
<感想>
本作、今からもう40年ほど前の作品で、このブログを開設する前に観ている。最近NHKBSで放映が
あったので録画して鑑賞した。中身はまるで忘れていた。

コッポラの別の側面が現れた作品で、同じタイムトラベル系で、どうしても前年の「バック・トゥー・
ザ・フューチャー」と比較されがちであるが、バック~の方が嘘でも科学的な裏付けの中で描かれる
冒険活劇であるのに対して、本作はどちらかといえば夢オチ系の純粋恋愛もので、私は映画としては
バック~の方が圧倒的に好きだが、本作は本作で味があると感じている。

キャスリーン・ターナー(ほぼ私と同年代)が、同じくニコラス・ケイジらと共にそのままのご面相で
25年前のハイスクール時代ににタイムスリップするという面白みをまず心得た上で観ないとイカンでしょ。
みなさん、若干イタいが頑張っていらっしゃる。そこの面白みだ。

またこの手の映画のあるあるであるが、25年後にヒットしているものを科学者となる同級生に教える、
というのもニヤリとさせる。1969年7月にニール・アームストロングが人類として初めて月へ行くとか、
ウオークマンとか、パンストとかあった。なにせ1960年の事だから。

卒業後25年の同窓会で、高校の時は周囲も認める相思相愛で結婚したキャスリーン・ターナーとニコラス・
ケイジ。今は離婚寸前となっている。そうした中で同窓会クイーンに選ばれ、卒倒してしまう。
気がつけば自分は20年前のハイスクール時代にタイムスリップしている。そこでニコラス・ケイジとの
真の愛情を確認するという物語。いわば純情物語の変化球という感じで楽しめるのではないか。
原題タイトルは、劇中ペギー・スーが叫ぶ真実の愛に目覚めた時のセリフ。「ペギー・スーは結婚したのっ!!」
というペギー・スーの魂の叫び、という感じで使われている。
目覚めた時の伏線の回収も面白く仕立ててあった。
1960年の音楽や風俗、ファッション、クルマなども楽しめる。

その後、ブレイクするジム・キャリーやオスカーに輝くヘレン・ハント、監督として有名になるコッポラの
娘、ソフィアも出演していて興味ふかい。

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<ストーリー>
アメリカ中西部。ブキャナン・ハイスクールを25年前に卒業したペギー・スー(キャスリン・ターナー)は、
チャーリー・ボデル(ニコラス・ケイジ)と結婚して2児に恵まれたものの、夫は家業の電気屋に忙しく
外に女を作って別居中である。

そんなころ、同窓会が開かれることになった。会場には、キャロル(キャサリン・ヒックス)を始め
懐かしい顔がいっぱいだ。ペギーにとっては一気に青春の日々に引きこまれる思いだった。
その夜のハイライトとしてクイーンとキングが選ばれることになり、キングには科学者のリチャード
(バリー・ミラー)、クイーンにはペギーが選ばれた。

が、興奮した彼女は、その場で卒倒してしまった。気がつくと、ペギーの視野には、25年前の学校内の
有様が広がった。彼女は25年も前にタイム・スリップしてしまったのだ。
家に帰るとママ(バーバラ・ハリス)とパパ(ドン・マレー)、妹(ソフィア・コッポラ)がいる。
TVでは“ディック・クラーク・ショー”をやっている。彼女は自分が過去に戻ってしまったことを知った。
そして、失われた青春をやり直そうと考えた。

学校で、彼女はまだステディのチャーリーと会う。このまま行けば、2人の破局は目に見えている。
同じ轍を踏むまいと、彼女はチャーリーをさけた。
一方、子供たちのことが気になり、未来へ戻らなければと焦るペギーは、リチャードにタイム・トラ
ヴェルの可能性を打診したりした。孤独な文学青年マイケル(ケヴィン・J・オコナー)と一夜を過ごし、
将来の夢について語り合ったこともある。祖父母に会いに行き、祖父たちの時間旅行の儀式で未来へも
どろうとした。

雷鳴がとどろくなか、彼女はチャーリーに連れ出されて納屋で抱き合う。気がつくと病院のベッドの中で
チャーリーが見守っていた。心を入れ変えるよという夫、それを見て喜ぶ娘。同窓生からの励ましの花に
まじって、マイケルから贈られた処女作があった。(キネマ旬報)

<IMDb=★6.4>
<Metascore=75>
<Rotten Tomatoes=Tomatometer:88% Popcornmeter:55%>
<KIENOTE=65.0点>
<映画com=2.5/5>


Commented by オーウェン at 2025-08-05 15:03
夫と離婚寸前の女性キャスリーン・ターナーが、同窓会のパーティで気を失います(タイム・スリップものの定番ですね)。
気がついた彼女は、何と高校生に戻っていたんですね。若き日の夫も、かつてのクラスメートも、みんないました。
彼女は、姿はティーン・エイジャーだが、結婚生活の裏表を知り尽している。生活の影も、どこかに漂っています。
この役を演じられるのは、恐らく、キャスリーン・ターナーぐらいのものではないでしょうか。これはまさに、彼女あっての企画だったんでしょうね。
離婚寸前だった彼女が、若き日の夫と、もう一度、どう恋を重ねるのか。結婚する事は、訂正できない事実だからこそ、心の動きが、実に面白いですね。
コッポラ監督が描きたかったのは、人間が自分の運命を変えられるかという大命題。
結局、同じ道に帰るにしても、流されて帰るのではなく、自分の意志で運命を直視する事で、より豊かな人生が送られるはずだと言う事だと思います。
「もう一度、人生をやり直せたら、どうする?」という彼女の問いに、おじいちゃんが言います。
「歯を大切にするさ」。軽い言葉に聞こえますが、実は自分を大切に、命を大切にという、人間への愛が込められているように思えます。
本当に、心優しい映画、愛おしい映画だと思いますね。
Commented by jazzyoba0083 at 2025-08-19 11:31
オーウェンさん

コメントありがとうございます。
>「歯を大切にするさ」。軽い言葉に聞こえますが、実は自分を大切に、命を大切にという、人間への愛が込められて

なるほど、そういう見方も出来るんですね。年齢を重ねてこそ判ることもありますよね。
by jazzyoba0083 | 2025-07-14 22:50 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(2)