ピアノ・レッスン The Piano Lesson (2024)

●「ピアノ・レッスン The Piano Lesson」(2024)
2024 アメリカ Mundy Lane Entertainment,Netflix Studios.127min.
監督:マルコム・ワシントン 戯曲原作:オーガスト・ウィルソン
出演:ジョン・デヴィッド・ワシントン、サミュエル・L・ジャクソン、ダニエル・デッドワイラー、
   レイ・フィッシャー、コーリー・ホーキンズ、マイケル・ポッツ、エリカ・パドゥ他

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<評価:★★★★★★☆☆☆☆>
<感想>
事前の知識無しで観たのだが、終わって調べると、デンゼル・ワシントン一家総出の作品なのだね。
長兄が主演で、次兄が長編作品に初トライという構図。取り上げたのは文芸作品で戯曲が原作。
観ているうちに分かるのだが、舞台劇っぽいなあと思わせるシーンの少なさ。ほぼピアノが置いて
あるバーニースの家の部屋での会話に終始する。場面転換が少ない上に、暗いし、話の内容がそう
弾けるものでもないので、2時間以上は辛かった。一台のピアノをメタファーとして繰り広げられる
黒人の過去と未来への思いが綴られる。内容は良いとは思うけど、早口の会話のやり取りに疲れて
しまい、楽しめるというか映画から受け取るものを感じつつ鑑賞できるのかなあ、と思ってしまった。
ジェーン・カンピオンの同名映画とは別物である。Netflix配信映画。

また、バーニースが弾かないのにピアノを売らないというまでの経緯がいささか分かりづらい。
自分の家族の彫刻が施された一台のアップライトピアノ。タイトルのようにこのピアノで誰かが
ピアノの腕を上げるという話ではない。
バーニースの弟ボーイ・ウィリーは、自分の土地を手に入れたくて、足りない金を姉が持つピアノを
売って助けてくれるように何度も頼むが姉バーニースはクビを縦に振らない。
叔父ドーカー(サミュエル)は、どちらにも付かない。バーニースには娘が一人いるが、彼女に本格
的にピアノを教えるのでもない。

こうした状況での会話のやり取りをサマライズすると、ピアノは「家族」のメタファーであり、一家の
過去を大切にしつつ未来を見つめる姉バーニースと、それを売って自分の土地を手に入れ農業の手を
広げたい弟。その思いのぶつかり合いだ。どちらが良い、とは言えない。過去に執着するか、思い出が
詰まった捨てがたい宝物を未来のジャンプのために使うか、これは難しい判断であり、また女と男の
ポジションで変わるだろう。その辺りも感じ取ることが出来る。

ラストが(現作があるからなのだろうけど)あっとびっくりのオカルト、ホラーにはびっくりだろう。
こういう仕上げはありなのか?その辺りも評価が別れる。
ピアノを題材にした1936年の黒人世帯というプロットは良いと思うにつけ、若干残念な仕上がりとなって
しまったと感じた。

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<ストーリー>
ピューリッツァー賞を受賞したオーガスト・ウィルソンの同名戯曲を原作に、家宝のピアノを巡って対立
する家族の葛藤を描いたヒューマンドラマ。デンゼル・ワシントンの息子マルコム・ワシントンの長編映画
初監督作で、デンゼル・ワシントンがプロデューサーを務めた。

チャールズ家では家宝である貴重なピアノを巡り、家族間の争いが始まろうとしていた。弟ボーイ・
ウィリーはピアノを売って一家の財産を築こうとするが、姉バーニースは、先祖の歴史が刻まれたピアノを
守り抜こうと売却に反対する。叔父は姉弟の対立を仲裁しようとするが、彼自身も過去の亡霊を抑えることが
できずにいた。やがて、家族の呪われた歴史が浮かびあがり……。(映画com)

<IMDb=★6.2>
<Metascore=69>
<Rotten Tomatoes=Tomatometer:88% Popcornmeter:65%>
<映画com=3.4/5>
<Filmarks=3.3/5>



by jazzyoba0083 | 2025-10-17 22:20 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)