アンダーカバー 二つの顔を持つ女 La infiltrada

●「アンダーカバー 二つの顔を持つ女 La infiltrada」
2024 スペイン Atresmedia Cine and more. 119min.
監督:アランチャ・エチェバリア
出演:カロリーナ・ユステ、ルイス・トサル、ビクトル・クラビホ、ナウシカ・ボニン他

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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
スペイン、バスク地方の独立を目指すテロ組織ETAに6年に渡り潜入捜査官として活動した
女性警察官(国家警察)のお話。実話を元にしたフィクション。派手さはないが、終始
ヒリヒリしたリアルな場面が展開し、飽きること無く観終えた。潜入捜査ものは多いが
良く出来た作品に入ると思う。

主人公が独身の女性捜査官というのが見どころで、長期に渡り仲間の信頼を獲得しつつ、
情報を捜査機関に上げ、いつ身元がバレるかという恐怖に苛まれ、使命感との間で、心が
爆発しそうになる様子、また有力容疑者ケバと同棲のような関係から、信頼を得るため?に
肉体関係までになるものの、後でゴシゴシ体を洗う様子、一方で、彼女の危険さを知った
上層部から捜査中止の命令が来るも、ここまでやってきたことを思い、断固反対する
ようすなど、彼女の悩みや揺れ動く気持ちが上手く表現されていた。観ている方は、よく
ここまでやるな、とハラハラしつつ感心もするし、疑問も持つだろう。

彼女と共に活動するチームのメンバー、そして直属の上司の心情、ETAの幹部であるが、
俗物のセルジオとの駆け引き、同じ捜査機関の治安警備隊との手柄合戦など、興味深い
エピソードも入り、ラストの銃撃戦、6年も体を張ってやってきた潜入捜査の表には出ない
手柄のことを思っての呆然とした顔まで作劇の引っ張り方も上手かったと思う。

一方で、テロ組織として登場するETA(バスク祖国と自由)の背景はあまり描かれない。
スペイン国民は常識なんだろうが、日本人にはただのテロリストとしか思えない。
話し出すときりが無いので、ケパに少し喋らせたり、過去の襲撃を語らせたりしたり、
逮捕される時に、バスク万歳、バスクに自由を、とか叫ばして省略したのは分かりやすさは
出る一方、バスク独立問題を矮小化する恐れはあるのかもしれない。

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<ストーリー>
フランスとスペインの両国にまたがるバスク地方の分離独立を目指す実在のテロ組織“ETA
(バスク祖国と自由)”に潜入捜査をしたスペインの女性警官の実話を再現。迫真のサスペンスだ。
当時のバスク地方をリアルに再現しながら、困難な潜入捜査に挑んだ主人公の苦悩・葛藤を描写。
スペインのアカデミー賞である第39回ゴヤ賞で計13個のノミネーションを獲得し、作品賞と、
「ライジング・スカイハイ」などスペインで活躍する俳優C・ユステに対する主演女優賞という
2部門を受賞。WOWOWの放送が日本初公開。(WOWOW)

<IMDb=★7.1>
<Metascore=No Data>
<Rotten Tomatoes=Fewer ratings>
<映画com=3.0/5>
<Filmarks=3.4/5>





by jazzyoba0083 | 2025-10-31 23:15 | 洋画=あ行 | Trackback | Comments(0)