スペースマン Spaceman

●「スペースマン Spaceman」
2024 アメリカ Tango Entertainment and more. 108min. Netflix配信映画
監督:ヨハン・レンク
出演:アダム・サンドラー、キャリー・マリガン、クナル・ネイヤー、レナ・リオン、
   イザベラ・ロッセリーニ、ポール・ダノ(ハヌーシュの声)他

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<評価:★★★★★★☆☆☆☆+α>
<感想>
チェコの作家ヤロスラフ・カルファシュ原作の『ボヘミアの宇宙飛行士』(Spaceman of
Bohemia)の映画化。監督のヨハン・レンクはスウェーデン出身で、フィルモグラフィーを
みると長編映画を撮るのは初めてのようだ。Netflixで比較的評価の高い映画を拾っていて
見つけて鑑賞した。

クセの強い映画である。見る人を選ぶタイプ。ハリのない声でセリフを2時間聞かされるのは辛い
かもしれない。蜘蛛が苦手な人もアカンと思う。恐らく原作に忠実に製作されたのだろうけど、
異形な宇宙生物との交流で、夫婦関係を見直すというストーリー。たった一人で半年の宇宙
ミッションを遂げるというのは計画的に無謀だと思うのだが、主人公ヤクブの孤独と精神の
不安は伝わる。蜘蛛のような生物が船内に登場するのだが、精神的にやられた結果の幻視か、と
思うのも頷ける。地球のコントロールセンターと結ぶテレビカメラが故障している、というのが
ミソ。管制から船内をチェックできないから。

映画は妊娠中の妻を地球において長い宇宙探査の旅に出たヤクブの、夫婦間の思いをハヌーシュと
名付けた蜘蛛のような生物との交流で見出してくのがだ、はっきり言ってどうでも良いのであり、
むしろ異形の宇宙生物を人間としてどう捉えるのか、の方が面白かった。触手が8本ある生物は
高い知能を持っていて人間と会話出来、ジャムを好んで食べるような生物だ。ヤコブを「痩せた人間」
と呼び、ヤコブの人生にいろいろとアドバイスをくれる。

哲学的な、いささか辛気臭いドラマである。ラストでヤコブが救助される宇宙船が韓国のもの、と
いうのも外し具合は面白いと感じたが。すごいなと感じたのは宇宙船の中の無重力の様子の描き方
どうやって撮影したんだろうと感心した。笑顔のないアダム・サンドラーと妻役のキャリー・マリガン
はふたりとも辛気臭さが上手くハマっていたのではないか。

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<ストーリー>
太陽系の果てにたった独りで送られた宇宙飛行士ヤクブ(アダム・サンドラー)は調査任務を始めて
半年、地球に戻る頃には妻レンカ(キャリー・マリガン)との夫婦関係が終わりを迎えてしまうのでは
ないかと不安に駆られる。関係を修復しようと必死になるヤクブは、宇宙船に潜んでいた太古の謎の
生物ハヌーシュに手を差し伸べられる。
手遅れになる前に、ヤクブはハヌーシュの力を借り、何が間違っていたのかを見つけようと奮闘する。
(Filmarks)

<IMDb=★5.7>
<Metascore=55>
<Rotten Tomatoes=Tomatometer:50% Popcornmeter:65%>
<映画com=2.8/5>
<Filmarks=3.3/5>


by jazzyoba0083 | 2025-11-03 22:20 | 洋画=さ行 | Trackback | Comments(0)