シャル・ウィ・ダンス Shall we dance

,●「シャル・ウィ・ダンス Shall we dance」
2004 アメリカ ミラマックスフィルムズ 106分
監督:ピーター・チェルソム 製作:サイモン・フィールズ 原作:周防正行
出演:リチャード・ギア、ジェニファー・ロペス、スーザン・サランドン、
スタンリー・トゥッチほか。

ご存知のとおり周防正行監督が脚本を書いて、演出、大ヒットした映画
「Shall we ダンス?」をハリウッドがリメイクしたもの。
同じことの繰り返しをするサラリーマン(この映画では弁護士)が、
通勤に使う電車の窓から何気なく目撃した、ダンス教室にたたずむ美女。
思わず駅を降りて、ダンス教室をのぞくと・・・。
最初はスケベ心でダンスを踊り始めた男がダンスの虜になり、そして妻との
愛情を確認するというお話。原版に誠に忠実に作ってある。

私もリメイク版を観ながら思ったのですが、何で弁護士が生活に厭きて
ダンスかなあ?電車通勤なのかなあ?ということです。色々調べると、
アメリカでは、「しがないサラリーマンがダンスを習う」という非日常的な
行動は、アメリカでは「弁護士や医者がダンスを習う」と置いた方が
非日常感がでるのだそうです。日本人には想像出来ませんね。
だから、リメイクではああいう設定になるのですね。
でも、金も地位もある弁護士が、何を言うか、という感じは拭いきれない
のですが・・・。しかも奥様もNYの超一流デパートのインテリア・コーディ
ネイター。ダブルインカムで、好きなことやりたい放題じゃないの?って
思っちゃいますねえ。
そんな、やっかみは別として、映画としてはほのぼのとして、素直に感情を
移入できる作品ではなかったでしょうか?人が何かに熱心に打ち込む姿は
洋の東西を越えて感動的で、素敵なものです。

原版と比べることに意味はないとは思っていても、どうしても比べたくなるのが
人情というもの。草刈民代をジェニロペが演じた件は、どうしてもラテンが
入っちゃう分、草刈さんの方がよかったかなあ、と。
それと、「ターミナル」で税関の副局長を好演していたスタンリー・トゥッチと
竹中直人も、竹中のエキセントリックさは、比較できるものでは無い
ですね。
こんなこといってますが、そもそも、「ダンスをする」ことそのものが、非日常で
ある日本と、ダンスが生活に入っている西洋文明と比べることに無理が
ありませんか?映画の中でもダンス教室の初心者コースの仲間から、
「ダンスしたのいつ以来?」と聞かれ「高校の卒業パーティー以来だね」と
言うセリフ、ここからもう違いますモンね。
尚この映画の詳しい情報は

こちら
まで。
Tracked from *Sweet Days*.. at 2006-05-31 17:05
タイトル : 『Shall we Dance?』
Shall we Dance ?(初回限定版) リチャード・ギア主演、日本版『Shall We ダンス?』のリメイク。 弁護士のジョン・クラーク(ギア)は、美しい妻と2人の子供を持ち、平凡で幸せな生活を送っていた。しかし、仕事で忙しく留守がちな妻や思春期の子供達との家庭生活、電車通勤で日々同じ様な仕事をこなすジョンは、幸せながらもどこか物足りなさを感じていた。そんなある日、毎日乗る電車の車窓から見えるダンス教室の窓越しに、美しい女性を見つける。彼女のどこか寂しげな表情が気になり、意を決し...... more
Commented by non_non21 at 2006-05-31 17:10
こんにちは♪
私もどうしてもオリジナルと比べてしまって・・・・
全てにおいて日本版の方が何となく哀愁が漂っていて、そしてそれが何とも言えない魅力だと思うんですよね。
やっぱり日本のわび・さびをハリウッド映画で描くのは、到底無理なのでしょうねぇ。

こちらのLink、貼らせていただきます。
by jazzyoba0083 | 2006-05-07 20:57 | 洋画=さ行 | Trackback(1) | Comments(1)