ジェイ・ケリー Jay Kelly

●「ジェイ・ケリー Jay Kelly」
2025 アメリカ Heyday Films,NBGG Pictures,Pascal Pictures.Presents:Netflix 131min.
監督・脚本:ノア・バームバック
出演:ジョージ・クルーニー、アダム・サンドラー、ローラ・ダーン、ビリー・クラダップ、
   ライリー・キーオ、ステイシー・キーチ、パトリック・ウィルソン、グレタ・ガーウィグ他

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<評価:★★★★★★★☆☆☆+α>
<感想>
公開年度の個人的NO1に挙げた「マリッジ・ストーリー」や瑞々しい魅力に溢れた「フランシス・ハ」
など人間の内側の魅力を引き出して、驚きとともに魅せるバームバックがNetflixで製作したドラマ。
コメディと紹介する向きもあるが、あまりコミカルな点は少なく、しっかりとした人間ドラマとなっている。
ジョージ・クルーニーは魅力的だが、オーソドックス過ぎな感じがあり、ストーリーや画作りに
これまでのバームバックの驚きのようなものは無い。あえて全体をちょっと古めのハリウッド映画に似せて
パロった(リスペクトした?)のかもしれない。Netflix配信で鑑賞。

オーソドックス故にストーリーは分かりやすすぎるくらい分かりやすい。今や大スターになった
ジェイ・ケリー(クルーニー)が、様々な役を演じ評価をされてきたが、自分の家族と向き合い、
自分自身を満足して生きてきたか、という自問に苛まれる。「私は何者だ?」という事。
更に、今の地位を築いてくれたといっても良い名マネージャー、ロン(サンドラー)にも、他人の
マネジメントに人生を捧げてしまい家族とは上手く行っていなかった。彼も「私は何者だ?」と
問うのである。

ジェイには別れた妻との間に2人の娘がいるが、不在がちだった故に疎遠に育ってしまい、意思の
疎通を欠く関係になってしまっていた。

そのジェイがイタリア・トスカーナ州で開かれる映画祭で「功労賞」を受けることになり、ロンと
共に行くことになるのだが、その先ではさまざまな騒動が待ち受けていて、ジェイとロンの映画人と
してのまた家族人としての次のエピソードに進むことになるのだった。

これでもか、というほどのビッグネームの俳優が出てきて、それなりに演技が締まるし華やかでは
ある。俳優とマネージャーという関係とそのまた家族の関係が、「しっかりとした綾」をもって
展開するので、見応えはあると思う。ラストカットは、ウィットに富んではいるが、ありがちであった。

ストーリーは別のテイストだが、やはり大スターが「自分は何者だろう」と問う映画にソフィア・
コッポラの「Somewhere」がある。そちらもなかなか味わい深い。ヴェネツィアで金獅子賞を獲った
作品だ。

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<ストーリー>
「フランシス・ハ」「マリッジ・ストーリー」などの監督作に加え、「バービー」の脚本を手がけた
ことでも知られ、脚本賞および脚色賞でアカデミー賞に3度ノミネートされているノア・バームバックが、
映画業界で活躍する俳優とマネージャーの苦悩や葛藤を、ユーモアを交えて描いたコメディドラマ。

有名な映画俳優ジェイ・ケリーと、献身的なマネージャーのロン。2人は慌ただしくヨーロッパを巡る
旅に出ることになり、それが思いがけずそれぞれの人生を振り返る奥深い旅路となっていく。
道中で彼らは、自らが下してきた数々の決断や、大切な人々との関係、そして自分たちが残していく
遺産と向き合うことになる。

ジェイ・ケリー役をジョージ・クルーニー、ロン役をアダム・サンドラーが演じた。そのほか、
ローラ・ダーン、ビリー・クラダップ、ライリー・キーオ、グレイス・エドワーズ、ステイシー・キーチ、
ジム・ブロードベント、パトリック・ウィルソン、そしてバームバック監督の妻でもある
グレタ・ガーウィグが出演。
2025年・第82回ベネチア国際映画祭コンペティション部門出品。
Netflixで2025年12月5日から配信。それに先立つ11月21日から一部劇場で公開。

<IMDb=★6.6>
<Metascore=60>
<Rotten Tomatoes=Tomatometer:76% Popcornmeter:86%>
<KINENOTE=75.1点>
<映画com=3.4/5>


by jazzyoba0083 | 2025-12-08 10:30 | 洋画=さ行 | Trackback | Comments(0)