イン・ハーシューズ In Her Shoes

●「イン・ハー・シューズ In Her Shoes」
2005 20世紀フォックス提供、スコット・フリー・製作 131分
監督:カーティス・ハンソン 製作総指揮:トニー・スコット
出演:キャメロン・ディアス、トニ・コレット、シャーリー・マクレーン他
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直前に、同じように姉妹を描いた「マイ・ルーム」を観たばかりだったので、
いささか話がこんがらがってしまった。
公開当時は、けっこう話題作と評判であったような記憶があるが、なぜか
興行成績は良くなかったようだ。

妹マギー(キャメロン)は、スタイル抜群だが、だらしなく、男だのみで、
姉にお金をたかったり、無断で服を持ち出したりしている。自分では
女優になりたいのだが、難読症という微妙な病気を抱えていて、
オーディションを受けてもハードルは高い。そんな自分をもてあまし
けじめの無い生活に明け暮れていた。

姉ローズ(トニ)は、有能な弁護士だが、容貌はイマイチ。そこのところに
自信が持てない。

ある日、定職につかず姉の部屋に居候を決め込んでいたマギーは、
姉ローズがやっと掴んだボーイフレンド(上司)を寝取ってしまう。
普段から妹の態度に業を煮やしていたローズは、激怒してマギーを
部屋から追い出す。

行くところが無くなったローズは、フロリダに祖母エラ(シャーリー)がいる
ことを突き止め、彼女のところに転がり込む。
彼女は老人施設のコーディネーターのような仕事をしていたのだが、
突然現れた孫に胡散臭さを感じつつ、地道に施設で仕事をさせる。
マギーも言われたままに老人の面倒を見るのだが、超ビキニで
プールに現れたり、相変わらず自分のことしか考えていない。

マギーが世話をしてる老人の一人に文学をやっていた教授がいて、
マギーは彼から詩の朗読を教わり、難読症も少し治っていった。
そんな老人が亡くなる場面に出くわし、人に優しくすること、他人のことを
思いやることの大切さを学んでいくのだった。

人生の先達の老人パワーはたいしたもんだ。この映画の見所でもある。
一方姉のローズも、弁護士の生活が上手く行かず、一時、犬の散歩請負人
に転職する。そんなとき新しい恋人ができた。
妹がどこに行ったか判らず、困惑していたローズの元に祖母から手紙が
きた。即、フロリダに飛ぶローズ。
ローズも、マギーも、祖母や施設の中の老人の知恵、勇気、ユーモアに
心癒され、そして人生を勇気付けられていく。なかなか自分の道に足を
踏み出せないでいた姉妹の仲も、溶けていき、それぞれの人生に
再スタートの時が来たのだ。

観終わってホノボノとする、いい感じの映画でした。キャメロンもトニも
シャーリーも役に良くはまっていて、自然に物語に入って行けました。
肝はやはり老人たちの優しさとパワーでしょう。そして、この映画の
キーワードは「許し」であると感じました。
キャメロンもトニも、今年35歳。製作に「テルマ&ルイーズ」などで
知られるリドリー・スコットが入り、総指揮を弟のトニー・スコットが
担当している。
尚この映画の詳しい情報は

こちら
まで。
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by jazzyoba0083 | 2007-01-24 22:30 | 洋画=あ行 | Trackback(5) | Comments(0)