スネーク・アイズ Snake Eyes

●「スネーク・アイズ Snake Eyes」
1998 アメリカ パラマウント映画 99分
監督・製作・原案:ブライアン・デ・パルマ 音楽:坂本龍一
出演:ニコラス・ケイジ、ゲイリー・シニーズ、ジョン・ハード、カーラ・グギーノ他
スネーク・アイズ Snake Eyes_e0040938_18583274.jpg

このところ偶然だが、ニコラス・ケイジの作品をよく観る。
毛髪の多寡で制作年代が判る、というのはご愛嬌。この作品はすでに
おでこが広くなっている。
「ブラック・ダリア」で独特の映像美を見せ付けてくれた、デ・パルマが
全てにわたって係わり、音楽を日本の坂本龍一に任せた作品。

アトランティック・シティのボスの買収に乗ったアメリカ海軍の将校(シニーズ)が
ミサイル防衛システムは欠陥品であることを告発し、それを国防長官に
直訴する女性エンジニア(グギーノ)を殺しにかかる。それを許さない将校の
親友で、汚職刑事(ケイジ)が、彼女を助け、将校と対決する。

ボクシング試合会場。汚い賭けに奔走する市警刑事のリック。この日は
国防長官が試合を観に来ていて、警備も厳しい。リックの席は長官のすぐ
そば。長官の警備に名乗りを上げて付き添ってきたのはリックの親友
だった。
試合が始まる。会場に一人の女が近づいて来て、長官に何やら告げていた。
その時、長官は首を撃たれる。彼女も腕を撃たれる。
リックは、本能的に彼女を押し倒して、殺害から救ったのだった。しかし
女は人ごみに消えた。
会場は閉鎖され、14000人が目撃者として、身元がチェックされた。
逃げた女を捜して。親友の将校は、怪しげな金髪の女を追いかけて長官
のそばを離れていた。親友は自分のせいだ、と自分を責めるのだった。

やがて、女を捕らえたリックは女からミサイル防衛システムの欠陥を
告発しようとしていること、将校はアトランティックシティのボスの手先と
なり(彼なりの国家防衛の信念はあるのだが)、長官と彼女を亡き者に
する計画を話す。にわかには信じられないリックだったが、会場の
防犯カメラに映っていた射殺犯と一緒にいる将校の姿に愕然とし、
彼女を助け、事実を追うのだった。

ストーリーとしてはびっくりするものでは無いが、相変わらずのデ・パルマ
映像マジックは堪能できる。特に冒頭10数分の長回しはには息がつまり
そうになる。他に、本人目線とか、カットバックとか映像の醍醐味が満喫
出来る。ラストのあたりはちょいとスピルバーグ風に洒落が利いていて、
楽しい。ニコラス・ケイジは普通の人だけど、実は芯が強い、という役柄に
は打ってつけだな。
告発する女を演じたグギーノは初めて見たが、普通で良かった。
尚この映画の詳しい情報は

こちら
まで。
by jazzyoba0083 | 2007-03-25 15:15 | 洋画=さ行 | Trackback | Comments(0)