2007年 05月 20日
スパイダーマン3 Spiderman 3
2006 アメリカ コロムビア=SPE 提供 139分
監督:サム・ライミ 脚本:サム&アイヴァン・ライミほか
出演:トビー・マクガイア、キルスティン・ダンスト、ジェームズ・フランコ、
トーマス・ヘイデン・チャーチ、トファー・グレイスほか

前評判も上々で、世界で最初に日本で見れるという大サービス振り。
制作費も300億円を軽く越え、映画史上最高額とか。
封切からやや時間を置いて、シネコンに出かけました。日曜の1番上映。
客の入りはいいですね。
2時間半近い映画なので、途中眠くなるのかなあ、と思っていたら何の何の。
メリハリの付いたスピード感、話の展開の早さ、観客にもたつきを持たせない、
これぞハリウッドエンターテインメントの極致でしょう。
VFXも、素晴らしい!そして何より、アメコミのスピリットである「愛と勇気と
正義」、「勧善懲悪」の世界が、しっかりと描かれてて、映画館を後にする人で
感動こそすれ、嫌な思いをする人はいないでしょうね。
ハリウッド映画はこうじゃなくちゃ!ってな見本。エンターテインメントの極致!
面白かった!楽しかった! 映画を観る醍醐味、ここにあり!と言えます。
シリーズ全部見てますが、「3」は最高の出来。
これで「4」を作るハードルがさらに高くなってしまったなあ。
でも、サム・ライミ、きっとやってくれるでしょう。
スパイダーマンは今やNYっこのアイドル。ちびっ子のヒーローだった。
ピーター(トビー)も、いい気分。MJ(ダンスト)との間もうまく進み、
いよいよプロポーズの段階に来ていた。

MJとのデートの時、近くに宇宙から物体が落下。これがドロドロの黒いアスファルト
のように、ピーターのバイクに取り付いた。
一方、前作でピーターの叔父さんを射殺したフリント・マルコ(チャーチ)は、
娘の治療費を稼ぐため、泥棒を重ね遂に刑務所に送り込まれるが、脱走。
素粒子実験施設に逃げ込み、そこで体が砂になるという能力を得てしまう。

さらに、前作で、親友でありながら父を殺されたと思い、ピーターを憎むハリーも
ピーターを付け狙う。ある夜の空中戦で、ハリーは、スパイダーマンにやられ、
地上に叩きつけられ、記憶を失う。幸いなことに、ピーターを怨んでいた原因も
忘れてしまい、再び親友として振舞うようになった。
そんなある日、ピーターは、部屋で例の黒い物体に汚染され、黒いスパイダー
マンが生まれる。パワーは前よりも強くなっていたが、心に邪悪なものが生まれる
のだった。

街に現れたサンドマン=フリント・マルコを水であっけなくやっつけてしまったり、
これまでの慈悲のあったスパイダーマンではなくなってしまったのだった。
一方ピーターがバイトをしている新聞社にフリーランスのカメラマン、エディ・ブロック
がやってくる。彼は、スパイダーマンの悪事を暴いてみろ、と編集長に言われ、
黒いスーツのスパイダーマンを追いかけ、合成写真を作って、スパイダーマンが
お金を持ち逃げしたような記事を書いた。街中が失望する。

さらに、恋人のMJは、ハリウッドの舞台にデビューしたものの、新聞の劇評に
酷評され、クビになってしまう。
そんなMJにプロポーズをしようとするが、タイミングが悪すぎた。さらに、
スパイダーマンをNYの名誉市民として表彰する式典で、スパイダーマンと
フリーランスカメラマンの恋人グゥエンがプレゼンターとして登場、なんと
スパイダーマンとキスをしてしまったのだ。信じられない表情で見つめる
MJ。失意の彼女は、ハリーの元を訪れ、ハリーとキスしてしまう。

自己嫌悪でハリーの元を飛び出るMJ。その頃にはハリーは、記憶を取り戻し、
ピーターと対決し、父の復讐を遂げなくてはならないと再び確信していた。
MJは、ハリーに脅されて、ピーターと別れる、とウソの告白をする。
やけになったピーターは、カメラマンエディの恋人グェンを伴って、MJが
ウエイター兼歌手として働いているジャズクラブを訪れ、黒いスパイダーマン
の心で振舞うのだった。高慢で暴力的になってしまったピーターにMJも
グェンも引きまくるのだった。

黒いスパイダーマンになっても心に生まれる邪悪に納得できないピーターは
教会の屋上で悩んでいた。その時、教会のベルが鳴る。

すると、黒い物体は
ピーターの体から剥がれ始め、たまたま、偽の写真を作ってしまったことを
ざんげに来ていたカメラマン、エディ・ブロックに降りかかってしまった。
黒い物体で、極悪人に変質するエディ。
職を奪われピーターを怨んでいたエディは、ゲノムという極悪怪人に変化して
しまった。一方サンドマンとなったマルコも、ゲノムと手を組むことを了解し、
二人でスパイダーマンをやっつけようと作戦に出た。
エディ=ゲノムはタクシー運転手に化けて、MJを拉致し、ビルの屋上に
タクシーごと吊り下げ、スパイダーマンの登場を待っていた。
集ったNYっこたちは息を呑んで、彼の登場を待っていた。
黒いスーツから決別したピーターは、MJを救うべく、ハリーに援助を求める。
しかし、ハリーは、断わる。ここで、ハリーの家の執事が、父親が自殺したことを
ハリーに教えるのだった。これでピーターを怨む理由が無くなった。
宙吊りのMJを救いに来たスパイダーマン。ピーターは黒いスーツとは決別していた
のだった。しかし、サンドマンとゲノムのタッグは強力だった。
瀕死のスパイダーマン。そして、高層階から落下しそうなMJ。
と、そこにジェットボードに乗った、ハイパースーツ姿のハリーがやってきたのだ!
(このあたり拍手!騎兵隊の到着だ!)。二人で力を併せて、サンドマンと
ゲノムに対峙する。しかし、ハリーはサンドマンをやっつけたものの、ゲノムの
ヤリに体を貫かれてしまう。ピーターは黒い物体が鐘の音に弱いことに気づき
建築資材のパイプでゲノムの周りを囲い込み、金属の棒で、パイプを叩いた。
すると、黒い物体はエディの体から剥がれ始めたのだ。そこをくもの糸で、
ひっぱいリ出すピーター。しかし、エディは自分は悪のままでいいのだ、と
また黒い物体の中にとびこんで行ってしまった。
そして、ゲノムとスパイダーマンの一騎打ちがはじまった。瀕死のハリーは?
そしてピーターとMJの恋の行方は?
何度も書くが、アメリカ映画の良さが全て詰まっている。こういう映画、アメリカ人は
好きなんだろうなあ。
さあ、理屈ぬきで、
「愛と勇気と正義」の世界に浸ろう!
ハリウッドのエンタテインメントに酔おう!
尚この映画の詳しい情報は
こちらまで。

