偶然の旅行者 The Accidental Tourist

「突然の旅行者 The Accidental Tourist」
1988 アメリカ Warner Bros.Pictures 121min.
監督・脚本・製作:ローレンス・カスダン 原作:アン・タイラー
出演:ウィリアム・ハート、ジーナ・デイヴィス、キャスリーン・ターナー、エイミー・ライト他

  <1988年度アカデミー賞助演女優賞(ジーナ・ディヴス)受賞作品>
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『スター・ウォーズ/帝国の逆襲」や「レイダース/失われたアーク」の脚本家として知られ、
「白いドレスの女」で監督デビューも果し高い評価を得ているローレンス・カスダンが「白い~」のW・ハート、K・ターナーと共に再びトリオを組み、A・タイラーの同名ベストセラー小説を映画化した作品。子供の死のショックから立ち直れずにいる旅行ガイドブックのライターをする主人公が、妻と別居などを通して、やがて出会うペットショップの訓練師との恋に落ちていく姿を描く。』
(allcinema)
淡々と進み、起伏に欠けるなあ、と思える映画だが、それがゆえにえもいえない雰囲気を
醸し出してもいる。ドラマチックな展開があるわけでもなく、男女の愛を粛々と描いていくが、
その演技の行間に男女の言葉に出来ない機微のようなものを感じることが出来た。

旅行記ライターのメーコン(ハート)とサラ(ターナー)との間には男の子が居たが、居合わせた店で強盗に射殺された。1年たっても立ち直れないメーコン、そんな優柔不断な夫に
失望し離婚を言い出す。職業柄家を空け勝ちなのも遠因かもしれない。
離婚を言われれば、「そんなもんか」と家を出るメーコン。彼が仕事の旅行に出るとき、愛犬
を預けたペットショップの女性ミュリエル(ジーナ)がメーコンに近づく。彼女も離婚していて
幼い男の子と暮している。
次第に、あるいは成り行きでミュリエルのアパートで暮し始めるメーコン。彼女の息子とも
次第に仲良くなっていく。ミュリエルから結婚のことをどう考えているの?と尋ねられるが
、メーコンは結婚までは・・・と煮え切らない。そのくせ彼女の息子を私立学校に行かせよう、
資金は出す、などと言って、「大学を出るまで面倒をみるの?」と迫られる始末。
これまた優柔不断なメーコンにミュリエルも苛立つ。

そんなある日、サラの妹の結婚式に行き、久しぶりにサラに会った。恋人がいるメーコン、
一人暮らしのサラ。人恋しいサラは、メーコンに復縁を迫る。そして、ミュリエルの元を
離れ、自分の家に戻りまたサラと暮し始める。しかし、18年間暮しても欠点はどうしても
許しあえない。

メーコンがパリに旅行記の取材で出張することになった。パリ行きの飛行機に、なんと
ミュリエルの姿が。着いてきてしまったのだ。そんなにしつこくするわけでもなく、メーコンの
近くにいるミュリエル。そしてパリから郊外に取材先を移すときになってメーコンは腰を痛め
動けなくなる。知らせを本人から聞いてすぐパリに現れたサラ。さすがに長年連れ添った
夫婦だ、とメーコンも思った。しかしまたパリで2人で生活してみると、許せない欠点は
どうしても許せないのだった。そして、朝、荷物をまとめ、宿にサラを置いてメーコンは
空港に向かう、タクシーを拾った。そして空港への道すがら、アメリカに戻ろうとしていた
ミュリエルを見つけ、一緒にアメリカに帰っていったのだった。メーコンにはやはりミュリエル
が必要だったのだ。割れ鍋に綴じ蓋。

アカデミーを獲得しただけあり、やはりジーナ・ディヴィスの存在が光る。それとアカデミーに
ノミネートされた脚本もいいね。それにつけても、メーコンの煮え切らなさは、イライラする
ほどだ。男でもこういう男は歓迎しないね。
この映画の詳しい情報は

こちら
まで。
Tracked from ☆彡映画鑑賞日記☆彡 at 2008-12-01 20:21
タイトル : 偶然の旅行者
 コチラの「偶然の旅行者」は、アン・タイラーの同名ベストセラー小説を「フレンチ・キス」のローレンス・カスダン監督が映画化したラブ・ロマンスです。  主演は、ウィリアム・ハート。最近は、脇を固めるコトが多い印象なのですが、この作品のウィリアム・ハートは実....... more
by jazzyoba0083 | 2008-08-25 22:30 | 洋画=た行 | Trackback(1) | Comments(0)