フューリー THE FURY

●「フューリー THE FURY」
1987 アメリカ 20th Century Fox Pictures,119min.
監督:ブライアン・デ・パルマ 原作・脚本:ジョン・ファリス
出演:カーク・ダグラス、ジョン・カサヴェテス、エイミー・アーヴィング、チャールズ・ダーニング
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「ブラック・ダリア」で、デパルマを再評価したのだが、この手の(まあ、「ブラック・ダリア」も
どう違うのよ、と問われると弱いが)スプタッタ系ホラーは、あまり関心ないなあ。
まあ、見始めちゃったので最後まで観切りましが、ラスト、人間大爆発のマルチアングルの
これでもか再生は、笑っちゃいましたよ。「キャリー」は未見だけど、もう少しましなんだろうな。
古いデパルマでは「殺しのドレス」「ミッドナイト・クロス」「スカーフェイス」「ボディ・ダブル」あたりは、デ・パルマならではの、エロティシズムと猥雑さが、いい感じで出ていたと思うのですが、
世間的には「虚栄のかがり火」あたりでミソをつけちゃったようですね。

で、この映画。サイコサスペンスってなジャンルですかね。中東勤務のエージェント、カーク・
ダグラスの息子が、海辺でオヤジが銃撃にあっている間に、どこかに連れ去られてしまう。
息子には超能力があり、アメリカはシカゴに戻り、研究対象になるらしい。おやじを殺して
息子を拉致しようとしていたのが、長年中東で苦楽を共にしてきた親友だったので、その
裏切られ感は相当なものだった。息子もオヤジの親友も、カーク・ダグラスは死んだと
思っていたのだが、どっこい不死身の彼は生きて、シカゴに現れたのだ。

一方、シカゴの学校で自分が超能力者であることに気が付いてしまった少女ギリアンは、
自ら研究機関に出向く。彼女は、憎い相手から血を噴き出させる能力があるのだった。
一方、中東からシカゴに移ったカークダグラスの息子ロビンは、半ば幽閉されるようにして、
研究対象になっていた。この施設を仕切っているのがチルドレス(カサヴェテス)であった。
ギリアンは、この建物に入るとロビンの幻影を見るのだった。二人は運命で結ばれていた
サイキッカー同士であったのだ。
シカゴに来て、変身しながら、ロビンを探し、協力者もあり、ギリアンと合流する。オヤジさんは
ギリアンを伴い、ロビンを探しに研究施設に入る。
チルドレスは、ギリアンの方がロビンより超能力に長けているため、不要になったロビンを
処分しようとしていたのだ。それを知ったロビンは憎しみの塊となり人格さえ変容してしまい、
まず、研究所の女性を空中でくるくる回して血を噴き出させて殺してしまう。
助けにきたオヤジさんとともに建物の2階から落下、助けの手を差し伸べるオヤジの顔を
ムシリ掻いて狂気を発すると、転落して死亡、これを見ていたオヤジさんも、あとを追うよう
に落下して死亡したのだ。ロビンは亡くなる前ギリアンに自分の超能力のすべてを
テレポーテーションした。超パワーを得たギリアンは研究所に入り、チルドレスと対決。
ロビンを上回る超能力者を得たと思ったチルドレスは、ギリアンの復讐の超能力により、
爆発して殺されてしまうのだった。
by jazzyoba0083 | 2008-12-03 22:50 | 洋画=は行 | Trackback | Comments(0)