あの頃ペニー・レインと Almost Famous

●「あの頃ペニー・レインと Almost Famous」
2000年 アメリカ Columbia Pictures,DreamWorks SKG,Vinyil Films,123min.
監督・製作・脚本:キャメロン・クロウ
出演:パトリック・フィジット、ケイト・ハドソン、ビリー・クラダップ、フランシス・マクドーマンド、他
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<2000年度アカデミー賞脚本賞受賞作品>


この後観ることになる「ザ・エージェント」といい、この監督、才人だとおもう。ただ、このあと、「バニラ
スカイ」「エリザベスタウン」と、あまりパッとし無くなっちゃてますね。才能の枯渇かしらん。
本作は、自らロック雑誌の編集者だったころの思い出をベースに自分で作り上げた思い入れもたっぷりの
ロック青春映画、とでも言えようか。
70年代(前半)に青春時代を過ごした私には、とても眩しく、共感を抱きながら、愛おしく観ることができ
ました。面白かったです。主人公ウィルのパトリック・フィジットの初々しさ、純粋さ。ケイト・ハドソン=
ペニー・レインの、輝き。彼女、今年で30歳になるのですが、このときもう22歳だったんですよね。
それにしても上手く16歳を演じましたね。ゴールディ・ホーンの娘さんだそうです。
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オスカーの脚本を獲っただけあって、物語の展開、スピード、面白さ、1級品でしょう。何より、ロックを
愛しているキャメロン・クロウ監督のロックと青春に対する愛情が溢れています。画面からそれが
伝わってきますね。無軌道でやりたい放題のロックバンド、それを眩しく憧れの目で見るグルーピーの
一人ペニー・レイン、そしてジャーナリスト(一応)として接しながら理解しようとするウィル。
彼らの純粋さがまぶしい。青春て代償を求めず、ただひたすらで、ひたむきで、無垢なんだなあ。

物語は、ロックジャーナリスト志望の15歳の少年、ウィルがロックバンド「スティルウォーター」と出会い、
そのグルーピーであるペニー・レインと呼ばれる少女と出会い、ツアーバスにのって東へ移動しながら
さまざまな問題に突き当たる様を描く。
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結局バンドのリーダー、ラッセルに愛されていると思っていたペニー・レインだが、NYまで来てみると
大人の彼女がいて、見事に振られる。そして睡眠薬による自殺未遂、これを助けるウィル。
この顛末を記事にして「ローリングストーン」誌に売り込むと、カバーストーリーにするといわれる。だが、
編集者がラッセルに内容を確認すると、記事はウソだ、と主張。ウィルの記事は他のものに差し替えに。
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マネージャーが変わり、故郷サンディエゴに帰ってきたウィル。たまたま空港にいたCAになっていた
お姉ちゃんが、家まで連れてきてくれて母と和解。
本来心優しいラッセルはペニー・レインに直接会って謝りたいから住所を教えて、と電話するが、教えられた
住所はウィルのところ。母親とウィルに謝るラッセル。記事はウソだったというのは訂正しておいたよ、と。
そして翌週の「ローリングストーン」誌のカバーストーリーは「スティルウォーター」の特集。もちろん記事を
書いたのはウィル。そして・・・2人のその後は語られない。青春は純粋で代償を求めず、ただひたすらで
ひたむきで、恐れを知らず・・・そして大人の階段を一歩上ることになるのだな。甘酸っぱ~い!!

冒頭、ウィルが11歳の頃、お姉ちゃんがサイモン&ガーファンクルのアルバムを家に持ってくると、母親
(マクドーマンド)は、「ドラッグとセックスの歌なんか聴いちゃダメ」と大真面目にいう。もっと高い教養を
持たなくちゃ、と。そんな母親から姉は早々にボーイフレンドと出ていきCAになったわけだ。
70年代を知らない人も、「ブラックサバス」や「レッド・ツェッペリン」を知らない人も楽しめるロック青春映画。
原題は、ブレーク寸前、とか言う意味だそうだが、邦題の方が優れていると思った。いい感じのタイトル。
吉田拓郎の歌みたいだ。そして、ウィルの母親役のフランシス・マクドーマンドと、地元ロック誌の編集者
を演じたフィリップ・シーモア・ホフマンが渋い役どころで、とかく浮つく青春映画を締めていましたね。

NYからサンディエゴに戻るときの小型ジェットの機中と、その後のバンドのツアーの名前「もう飛行機には
乗らないぞツアー」というのは笑いどころだね。
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by jazzyoba0083 | 2009-03-01 21:33 | 洋画=あ行 | Trackback | Comments(0)