●「ハイド&シーク~暗闇のかくれんぼ~」
    HIDE AND SEEK
2005 アメリカ 20世紀フォックス 102分
監督:ジョン・ポルソン
出演:ロバート・デニーロ、ダコタ・ファニング、ファムケ・ヤンセン他
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映画通に言わせると悪評さくさくの映画らしい。演出が下手らしい。
この手のミステリーは、いくらネタばれブログといえどもネタばらしは
遠慮しておきますが、私と奥さんは最後までだまされていました。
「なあるほどねえ」と思ってしまった善良な映画好きです。だから、
映画通の皆さんほど苦痛を味あわずに鑑賞出来ました。
ただ、ネタばれのヒントになってしまうかもしれないけど、同じような
映画として「シークレット・ウィンドウ」と「ホワット・ライズ・ビニース」の
名前はすぐに浮かんで来ました。
それと、隣の夫婦、特に最後に怪我をされられることになる旦那が
可哀想だったし、ガソリンスタンドで知り合ったキャサリンという女性も
殺されるだけで、なんか可哀想だったなあ。
デニーロとダコタが親子なんですが、結局2人とも精神に異常をきたして
いるのだろうね。

それにしてもダコタ・ファニング、日を追うごとに目に隈が出来て、
妖気がただよう。デニーロを食っているな。すごい女優だ。このまま
いい女優にそだってほしい。なんとなくジョディ・フォスターみたいな
感じの女優さんになりそうな感じがしますが、いかがでしょうか?
ダコタの演じる子どもに完全に感情を移入してしまい、彼女を憎らしく
思っている自分がいる。彼女の演技にはまっている証拠だね。
たくさん死人がでますが、ダコタ役の少女が、精神的にやはりおかしい
からそうなってしまっている点を見逃してはいけないでしょう。

幸せだったキャラウェイ家に突然の悲劇が訪れた。デビッドの妻アリソンが
浴室で自ら手首を切り、その命を絶ってしまったのだった。そして9歳の
一人娘エミリーは、この衝撃的な出来事を目の当たりにしてしまう。
以来、心を閉ざしてしまったエミリー。心理学者でもある父デビッドは、
娘の心が癒えるようにとニューヨーク郊外の湖のほとりにある静かな町へと
引っ越す。
それでもなかなか心を開かないエミリーは、いつしかチャーリーという
“見えない友達”と遊ぶようになる。最初はトラウマを抱えた子供によくある
単なる想像上の遊びと考えていたデビッドだったが…。

チャーリーが本当にいるのか、エミリーの想像上の産物なのか、そのあたりが
ハラハラの持って行き所。そして、「なあるほどお」の種明かしと、
ショッキングなラストカット。
ダコタの小憎らしいまでの演技を楽しむ映画でしょう。102分という時間もいい。
尚この映画の詳しい情報は

こちら
まで。
by jazzyoba0083 | 2006-10-08 23:54 | 洋画=は行 | Trackback(1) | Comments(1)

●「チャーリーとチョコレート工場」
   ~Charlei and the chocolate factory~
2005 アメリカ ワーナーブラザーズ配給
     ヴィレッジロードショーピクチャーズ 115分
監督:ティム・バートン 原作:ロアルド・ドール
出演:ジョニー・デップ、フレディ・ハイモア、デヴィッド・ケリーほか。
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昨年、ジョニデファンの女性を中心に大ヒットした映画だが、お子様向けの
ものだろうと思い込んでいて、今まで観る機会を逸していた。
今回WOWOWで放送したので、観てみました。

「傑作」の一言。ティム・バートンのファンタジー路線は一作毎に素晴らしく
なっていくようだ。良い原作にめぐり合ったということか。
その原作はロアルド・ダールの「チョコレート工場の秘密」。1972年に
邦訳されてて、71年にジーン・ワイルダーにより「夢のチョコレート工場」
として映画化されている。
私は原作も最初の映画も観ていないが、このジョニデのものは、おそらく
オリジナルというか1回目の映画を超えているのではないか。そうで
なければ、ワイルダーの映画がもう少し聞えて来ていても良さそうなもん
だろう。
ジョニー・デップ他、ティムの気心の知れた配役で、キャスティングもいい。
「ビッグ・フィッシュ」の時のように、判り難い点も無い。それでいて、
しっかり大人のファンタジーになり得ている。ジョニデは、メイクで、
彼と言われなければ判らないかもしれない。憎たらしい子役も、
おじいちゃんたちも、ウンパ・ルンパも、他に置き換えられないくらい、
ナイスキャスティングだ。
謎に満ちたチョコレート工場を見学してまわるお話なので、TDLの
アトラクションを楽しんでいるよう。しかし今のダメな子どもと親に対する
風刺もしっかり効いている。観終わった後、物凄く良いものを観たなあ、
という感慨が残った。今年観た映画では「サイドウェイ」に並ぶな。

チャーリーは、失業した父とそれを支えるしっかりモノの母、それと両方の
おじいちゃん、おばあちゃんと、貧しくも楽しい生活をしていた。
(雪が降る季節に空が見える子ども部屋とか、あんまり、な所もあるが・・)
一方、町にはおじいちゃんがかつて勤めていたウォンカチョコレート工場が
あるが、ここ十数年、誰も出入りをしているのを見ていないのだが、
世界中に美味しいチョコレートは、トラックで配送され続けている。

工場の持ち主はウィリー・ウォンカ(ジョニデ)。町一番の歯科医の
息子だが、甘いものを禁じた父に反発し、家を出て、チョコレート工場を
建てた。しかし、内部の社員が製造法を盗みだし、偽のチョコレートなどを
作ったため怒ったウォンカは、社員全員を追い出し、工場を閉鎖してしまった。
しかし、やがて工場の煙突から煙が出始め、チョコレートはまた製造され
始めたのだった。

ある日、ウォンカから「チョコレートの中に金の招待状を5つ入れた。
引き当てた子どもとその付き添いを工場に招待します。1人には特別賞を
あげます」というメッセージが出された。世界中で招待状を巡って大騒動に
なる。チャーリーも、そのチョコが欲しいが、お金がない。しかし、
おじいちゃんがへそくりを出してくれて、1枚買うことが出来た。でも、
彼の買ったチョコには招待状は入っていなかった。がっくりして店から
出てきたチャーリーの目の前に、雪に半分埋まったお札があった。
チャーリーはそれで、2枚のチョコを買うことができた。1枚はだめ、しかし、
2枚目に、ついに金の招待状が入っていたのだ。

喜んだチャーリーは、かつてこの工場で働いていたおじいちゃんと工場に
招かれていく。あとの4人は親がチョコを買い占めた強欲な娘、メチャクチャ
食い意地がはったおデブ、計算づくで暴力的なマセがき、などなど、
一癖ある子どもたちだった。

そして不思議工場巡りが始まる。この世界は見事なティム・バートンワールド。
チャーリーを除く4人のダメガキとダメ親が、それぞれのダメなジャンルで
工場の中で、ばちに当たっていく。見事なほどの子どもいじめ。むしろ、痛快。
観ようによっては気持ち悪いウンパ・ルンパ(ウォンカが南の島から契約で
連れてきた小人たち・彼らの働きで工場が再開できたのだ)も、きっと彼らが
いなければ、この映画の出来が変った、と思わせる、凄い存在感を出している。
子どもいじめで最高だったのは、リスに頭を叩かれて、「空っぽだ」と言われて
しまうところ。ウンパ・ルンパが、子どもを一人やっつけるたびに歌う歌が
これまた最高!曲がいいんです。

結局、最後に残ったチャーリーに特別賞として、この工場を譲るとウォンカは
言うのだ。家族のいないウォンカが、自分がいなくなった後の工場を心配して
跡継ぎを探し出したゲームだったのだ。しかし、家族と別れなければならない。
チャーリーは、家族より大事なものなんてない、チョコレートよりもね、と
言って、断わってしまう。ショックを受けるウォンカ。彼には幼い頃の父との
確執からくるトラウマがあり、家族アレルギーがあったのだった。
チャーリーとウォンカは二人でウォンカの父の元を訪れ、二人は和解する。
そして、家族との暮らしはそのままに、ウォンカはチャーリーに工場を
譲る。そして、チャーリーの家族の一員になり、家族の暖かさを堪能する
のだった・・・。
落ちは、子ども向けになっているのは仕方が無いが、それはそれで、
十分楽しめる仕上がりだ。ティムの次作のファンタジーが待ち遠しいし、
これ以上のものが作れるかどうか不安でもある。
尚この映画の詳しい情報は

こちら
まで。




 
by jazzyoba0083 | 2006-10-08 22:00 | 洋画=た行 | Trackback(8) | Comments(0)