2006年 10月 18日 ( 1 )

ジョー、満月の島へ行く

●「ジョー、満月の島へ行く Joe Versus The Volcano」
1990 アメリカ ワーナー配給 アムビリン映画 日本未公開 107分
監督・脚本:ジョン・パトリック・シャンレー 製作:スティーヴン・スピルバーグ他
出演:トム・ハンクス、メグ・ライアン、ロイド・ブリッジス他。
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邦題が30年代のどたばた映画のようなので、どんなものか想像もつかな
かったけど、(原題は「ジョー対火山」。これじゃ、邦題にならないのは判る)
共同プロデューサーに、スピルバーグ、主演にトム・ハンクスとメグ・ライアン。
期待は膨らんで、観てみました。(劇場未公開=NHK-BS)

結果は、「なんだかなあ」。っていうか「ダメダメ映画」じゃないですか?
私はトムもメグも大好きなんで、彼らを見ている分にはいいのですが、
ストーリーがめちゃくちゃというか、まとまりが無い、山場が無い。
ラストシーンも何かを暗示しているわけでもない。ハッピーエンドではあるん
だけど。

昔々あるところにジョーという冴えない仕事をしている冴えない男が
いました・・・というおとぎ話風にスタート。
ニューヨークの何を作っているんだか判らない工場の広告部に勤務する
ジョーは、いつもどこかが悪く、医者通いが日課。上司はいけ好かない野郎。
ある日、病院で診断を受けたジョーは脳に雲がかかる病気で余命半年と
宣告されてしまう。絶望のジョー。
会社を辞めて家にいると、ある会社の社長が訪ねてきて、南太平洋の小島に
ある火山を鎮めるため、火山に飛び込む生贄になってくれ、と頼む。
その代わりにカードは使いたい放題だと。社長はこの島にあるレアメタルを
確保するため、原住民と、もし火山を鎮めたら、レアメタルを独占させるという
約束をとりつけていたのだ。
自暴自棄のジョーは、しこたま買い物をし、特注の大きなトランク4つを持って、
出航地のカリフォルニアへ。
そこで彼を迎えたのは社長令嬢のアンジェリカ(メグ)。画家(漫画家みたいな)
で詩人(変な)アンジェリカに見送られて乗ったヨットで彼を迎えたのは姉の
パトリシア(こちらもメグ)。彼女は、南の島にジョーを連れて行く見返りに、
航海に使う大きなヨット(クルーザー)をもらえることになっていて、それに目が
くらんで仕事を引き受けたのだ。しかし、途中で嵐に出会い、パトリシアは
海に転落、助けようとしたジョーだったが、帰るべきヨットが落雷で沈没して
しまう。

特注の4つのトランクをイカダ代わりにして、日焼けに苦しめられながら、
奇跡的に二人は目的の島に到着できたのだ。この漂流の間に、ジョーは
自暴自棄になっていた自分を反省し、神様に命あることを感謝するのだった。

島の原住民に大歓迎を受けた2人だったが、歓迎の宴の後すぐに火山に
飛び込むように急かされる。
覚悟を決め、火口から飛び込もうとするジョーに、パトリシアは「こんなに愛した
ことはないわ」と告白、この場で結婚して、二人で飛び込みましょう、とジョーに
迫る。ジョーもパトリシアを深く愛していたので、申し出どおり、族長の音頭で
、超簡単な式を挙げ、そのまま、えいや、と火口に飛び込んだ。

と、そのとき、火山が噴火。二人はそら高く弾き飛ばされて、海へと着水した。
かなたでは、島が沈んでいった・・・
二人の周りには4つのトランクが浮かび上がり・・・。
パトリシアは、ジョーの病気の名前を聞いて不思議に思う。だいたいジョーに
余命半年と宣告した医者はパトリシアのパパの主治医。ここで、二人は
ハタと気がついた。パパは、希望を失っているジョーに目をつけ、余命半年と
いうウソの診断をし、その直後にパパが火山に飛び込んでくれと頼みに
いったのだ。レアメタルを手に入れたいパパの策略だったのだ・・・。
4つのトランクに乗った二人(もう結婚しているから夫婦)は、これからは
いいことしか無いわよ、と水平線を見つめていたのだった。幸せにつつまれて。

トム・ハンクスの映画では「虚栄のかがり火」が失敗作として有名だが、
この映画もファンタジーなんだけど、駄目じゃないですか?せっかくスター
二人がでているのにもったいない。脚本が駄目なんですね。
この監督、この映画しか撮ったこと無いし、この後も監督したこと無いんで
すよね。島についてからのどたばたもチャチで、ギャグも入っているんだけど
寒い。メグが3役やったのは、近くにいい女性がいても、希望を失っている
男の目にはいい女がそばにいても気がつかない、っていうことをいいたかった
のかな。
メグとトムはこのあと「Sleepless in Seatle」で、再び共演するのですが、
こっちのほうとは比べ物にしちゃいけないくらいの出来ですな。
ま、キワモノ?観たい人、トムとメグの映画は全部観ておかなくちゃと言う人は
見ておきましょう。
尚この映画の詳しい情報は

こちら
まで。
by jazzyoba0083 | 2006-10-18 22:20 | 洋画=さ行 | Trackback | Comments(0)