2014年 07月 26日 ( 1 )

●「25年目の弦楽四重奏 A Late Quartet」
2012 アメリカ Opening Night Productions,RKO Pictures.106min.
監督・脚本・製作:ヤーロン・ジルバーマン
出演:フィリップ・シーモア・ホフマン、キャサリン・キーナー、クリストファー・ウォーケン、
    マーク・イヴァニール、イモージェン・プーツ他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
面白い映画だったけど、人間関係についてもうちょっと深堀りが出来て
いれば、更に面白い映画になっていたのではないか。それと物語上の
つじつま合わせが、スケールを小さくしてしまい、ご都合主義的な展開に
なってしまってちょっと残念だった。

25年間弦楽四重奏団をやってきた4人(男3人女性1人)が25周年を迎え
記念コンサートを開催することになったのだが、リーダー格のチェリスト、
ピーターにパーキンソン病の初期症状が出たことから、内紛状態になる。
まるで人間社会の鏡のような(それが作品の狙いなんだろうけど)展開と
なる。4人には当初男女の揉め事もあったようだ。くっついたの離れたのという。
結局、第二バイオリンのロバート(ホフマン)とビオラのジュリエット(キーナン)が
結婚、娘が産まれた。その娘、アレクサンドラもバイオリンの道に進み、優秀な
才能を発揮し始めていた。そこで第一バイオリンのダニエル(イヴァニール)の
弟子にして才能を磨いて貰おうとするのだが、ダニエルはアレクサンドラに恋して
しまう、アレクサンドラもまたダニエルに惹かれていく。

一方、リーダーが引退か、という事態を受けて、ずっと第二バイオリンを担当して
きたロバートは、これからは第一と第二を交互にやろうと言い出す。
彼は第二バイオリンとては優秀なのだが、性格的に第一は務まらないと、ダニエル
や妻のジュリエットからも指摘される。そんなことからロバートとジュリエットの間も
ギクシャクし始める。

そして、ついに、ダニエルとアレクサンドラが付き合っていることが両親にバレて
しまう。事態は一層ややこしい事態に。しかし、アレクサンドラは自ら身を引くことを
決める。そしてやっってきた25周年の記念コンサート。

演目は弦楽四重奏曲としては難しいといわれるベートーヴェンの14番。切れ目なく
7楽章を「アタッカ」という指示で演奏しなくてはならない。
クスリでだいぶ症状が良くなっていたピーターは、演奏会の途中で、演奏を止め、
観客に理由を説明し、代役として準備をしていた女性に後を任せる。スタンディング
オベーションの中退出する。
そして、曲は再開されるのである。

この演奏会中の4人の目での会話が素晴らしかった。25年いろいろあったけど、
一つの目標の元歩いてきた4人の、心の結びつきを表現していた。
それと演奏を止めて客席に戻ってきたビーター(ウォーケン)の表情がとても良かった。
総じて、ウォーケンの演技が良かった。ホフマンも、屈折した人生観を持つ男が良く
出ていたと感じた。全体的に見れば標準以上のいい映画だとおもったけど、冒頭の
あたりにミソがつくのである。
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<ストーリー>
「フィリップ・シーモア・ホフマン、クリストファー・ウォーケンらアカデミー賞に輝く個性派
俳優たちがベテラン音楽家に扮し、突然訪れた四重奏団解散の危機に直面する姿を
描くヒューマンドラマ。狂っていく音程の中で演奏するというベートーヴェンの名曲、
弦楽四重奏曲第14番にインスパイアされた物語だ。

結成25年目にして存続の危機を迎えた弦楽四重奏団で繰り広げられる衝突と葛藤の
人間模様を実力派俳優4人の豪華アンサンブルで綴る音楽ヒューマン・ドラマ。
チェリストの突然の引退宣言を契機に、それまで調和を保ってきた4人の人間関係に
思わぬ不協和音が生じていくさまを、彼らが演奏するクラシック音楽に重ね合わせて
描き出す。
出演はフィリップ・シーモア・ホフマン、クリストファー・ウォーケン、キャサリン・キーナー、
マーク・イヴァニール。監督はこれが長編2作目にして劇映画初挑戦となるヤーロン・
ジルバーマン。(Movie Walker)
 
世界的に有名な弦楽四重奏団“フーガ”。結成25周年となる記念の年、彼らが演奏会の
ために選んだ曲は“ベートーヴェン弦楽四重奏曲第14番”。それは定型の4楽章ではなく
7楽章で構成され、しかも全楽章を途切れることなく繋いでいく“アタッカ”とよばれる奏法で
演奏しなければならない難曲だった。しかしリハーサルが始まるや、リーダー格のチェリスト、
ピーターがパーキンソン病のために今季限りで引退すると宣言。残された3人は激しく動揺し、
完璧だったハーモニーが狂い始める。
長年第2ヴァイオリンに甘んじてきたロバートはこれを機に第1ヴァイオリンを弾きたいと
言い出し、第1ヴァイオリンを務める完璧主義のダニエルばかりか、妻でもあるヴィオラの
ジュリエットにさえ否定されてしまう。やがてロバートとジュリエットの夫婦仲にも亀裂が生じ、
演奏会に向けてのリハーサルは遅々として進まず…。」(allcinema)

この映画の詳細はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2014-07-26 23:30 | 洋画=な行 | Trackback | Comments(0)