2018年 04月 04日 ( 1 )

●「ザ・ドライバー The Driver」
1978 アメリカ 20th Century Fox,EMI Films. 91min.
監督・脚本:ウォーター・ヒル
出演:ライアン・オニール、イザベル・アジャーニ、ブルース・ダーン、ロニー・ブレイクリー他
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<評価:★★★★★★★☆☆☆+α>
<感想>
「逃がし屋」を描いたその後作品(ライアン・ゴズリング「ドライバー」など)に大きな影響を与えた
ウォーター・ヒルのカーアクション。見どころはCGを使わない(というか時代ではない)LAの街なかを
フルに使ったカーチェイス。そして刑事役のブルース・ダーンを除いて一切笑顔がないクールかつ
スタイリッシュな映像。フィリップ・H・ラスロップの画作り、ペキンパーばりのハードボイルドあたりか。

クルマを使った大きなシーンは3つ。冒頭カジノからの現金強奪シーン、次の仕事の仲間を納得させるため
オレンジのベンツを使って広い屋内駐車場でのアクロバット走行、そしてラストのトランザムを追うオニールの
赤いトラックのシーンだ。カーチェイスやカークラッシュシーンは今では珍しくもないが、当時、道路を封鎖し
実写で展開したリアルなチェイスは迫力満点。甘いマスクのライアン・オニールの「銃は嫌いだ」とか言って
おいて、いざとなれば顔色変えずに銃で人を撃つ。終始クールな存在感。ラストも金にならない仕事をして
警察に捕まりそうになるが、それでも顔色一つ変えることなく現場を去っていく。「ある愛の詩」から8年後の
オニールだ。

背景の音楽がやはり時代を感じさせるし、台本の詰めが甘いところもあるが、91分という時間の中に
スリリングな展開を凝縮させたウォーター・ヒルの手腕が冴える。出演者に名前が無いというのも珍しい。
それと、最後には裏切るイザベル・アジャーニのニヒルな存在がどこか欧州の香りを醸していた。
オニールの運転する赤いトラックの助手席に座って、激しいチェイスのシーンでも怖がるわけでもない
ポーカーフェイスだ。
オニールとアジャーニの関係を具体的になにも語らないところも良かったんじゃないか。
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<ストーリー:結末まで書かれています>
その男『ドライバー』(ライアン・オニール)はエンジンをふかして賭博場の前で待っていた。賭博場から
出てきたのは賭博の売り上げ金を強奪して逃げてきた覆面の男2人で、『ドライバー』は無表情に彼らを乗せ
逃走する。『ドライバー』は銀行ギャングや強盗の逃走を請負うプロの逃げ屋なのだ。

彼のドライブ・テクニックは巧みでベテランのパトカーも追いつけない。パトカーの必死の追跡からうまく
逃げきり、仕事の依頼主から礼金をうけとるとそのまま無表情に消え去った。
彼を執拗に追う『刑事(デイテクテイブ)』(ブルース・ダーン)はいつも捜査線上に浮かんでも現場と
証拠をつかめない『ドライバー』の逮捕にやっきになっていた。そこで『刑事』はスーパーマーケットを
襲撃した3人組の1人『眼鏡(グラス)』を捕え、『ドライバー』に罠をかけるべく取り引きをする。

『ドライバー』に仕事を頼み誘い出すことに成功したら逃がしてやる、というのだ。『刑事』はそのために
ナンバーを控えた札200万ドルを囮に使う銀行に用意させ、それを強奪させた。
しかし欲にかられた『眼鏡』は『刑事』を裏切って仲間とともに200万ドルを一人占めにしようとし、
それに気づいた『ドライバー』は、『連絡屋(コネクション)』と呼ばれる女を通して暗黒街に換金して
もらい、逃走する計画を立てる。駅のロッカーを利用して行なわれる金の受け渡しには、『賭博師
(プレイヤー)』という美女のギャンブラーをたてた。しかし、暗黒街の換金屋は列車の中で『刑事』に
殺されてしまう。『刑事』は、計画通り駅にとって返し、別のロッカーに入れられた金を取りにきた
『ドライバー』を捕えるが、驚いたことにカバンの中は空っぽだった。換金屋が『ドライバー』を騙し金を
ぬいてあったのだ。それが彼を救うことになったのだった。証拠がなく、今回もまた『ドライバー』は
『刑事』の逮捕を免れた。(Movie Walker)

<IMDb=★7.2>
<Rotten Tomatoes=Tomatometer:80% Audience Score:77% >



by jazzyoba0083 | 2018-04-04 23:10 | 洋画=さ行 | Trackback | Comments(0)