カテゴリ:洋画=あ行( 433 )

●「エンド・オブ・ステイツ Angel Has Fallen」
2019 アメリカ Millennium Films. 121min.
監督:リック・ローマン・ウォー
出演:ジェラルド・バトラー、モーガン・フリーマン、ジェイダ・ピンケット・スミス、ニック・ノルティ
   ウェイド・ジェニングス他

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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
中身はほぼスカスカなれど、スカッとする復讐系アクションはいいかんじで、恐らくこのシリーズを
観に行く人はだいたい、スカッとしに行きたいのではないだろうか。この手の映画の批評家と一般との
見方の差はRotten Tomatoesをみるとよく分かる。本作でも批評家の支持は39%しかないのに対し
一般の支持は93%もある。ことほど左様に本作は芸術性とはかけ離れた徹底した大衆娯楽作品なのだ。

かくいう私もこの手の映画が好きで、これまでのシリーズは全部観ている。ホワイトハウスとロンドンを
舞台に激しいアクションを展開し、大統領を守ってきたシークレットサービス、マイク・バニングが今回は
アメリカに戻っての大暴れ。ストーリー的なものを一応触れておくと、トランブル大統領(フリーマン)の
主席警護官であるマイクは湖で釣りを楽しむ大統領の警護に当たっていた。そこに大量のドローンが襲来し
マイク以外の警護官18人が死亡。大統領も意識不明になる。ボートから大統領を伴って湖に飛び込んだ
マイクも病院に運ばれる。しかし、病室にやってきたFBIの捜査官は、マイクが大統領襲撃の犯人である
証拠がある。口座に1000万ドル振り込まれ、これがロシアからの送金の疑いがあるとか言う。

典型的冤罪、真犯人は許しちゃおけない!タイプの作品フラッグが立ちました!さあ、観客はマイクが
どうやって冤罪を晴らし、真犯人に鉄槌を食らわせるか、に期待が高鳴るわけ。で、その真犯人は早々に
バレてしまっていて、これまた良くある同僚、(今は民間警備会社に勤めていて、大統領の政策で警備に
かける民間への予算を削ろうとすることに反対してるのと、大統領にあつく信頼されているマイクに
嫉妬している面もある。)この背後にはこれまた例によって副大統領が警備会社とグルになって本来なら
大統領を亡き者にして、自分が這い上がろうという、既視感ありありのストーリーとなっている。

まあ、それは了解して観に行くのだから半ばどうでもいい。巨大トラックを使ったカーチェイス、そして
今回の大きな見どころの一つであるマイクの親父さんニック・ノルティの登場だ。彼もかつて同じような
職にあり、家の周りは爆弾だらけ。銃を使わせても歳を感じさせない上手さ、なのだが彼の存在もどうも
中途半端な感じは否めない。今回の最大の見所はガンアクションかな。
私として一番面白い!と思った展開は、準主役かと思わせておいたマイクを追う美人FBI捜査官(ジェイダ・
ピンケット・スミス)が半ばあたりであっけなく悪に撃たれて殉職するというほぼ「間抜けなの?」と
でも言いたくなるシーンだったなあ。

とにかくドッカン!ボッカン!バリバリ!ババババババ!という爽快感を味わいたい人向けの作品で
あります。個人的にに来年あたりのWOWOWを待ってもいいかなあ、と思いつつのシネコンだった
けど、まあ大画面で観られたのはよしとしましょう。
それにしても邦題の大仰なことよ。この場合、ステイツにはTheを付けて欲しかったな。

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<ストーリー>
『エンド・オブ・ホワイトハウス』『エンド・オブ・キングダム』に続く、人気アクションシリーズ第3弾。
ジェラルド・バトラーが、アメリカ大統領を警護するシークレット・サービスの最強エージェント、
マイク・バニング役で続投し、再び世界の脅威と対峙する。
『オーバードライヴ』の俊英リック・ローマン・ウォーがメガホンをとり、『トランスポーター』『96時間』
シリーズなどを手掛けたロバート・マーク・ケイメンが脚本を担当する。

未曾有のテロ事件から世界を救い、大統領から絶大な信頼を得るシークレット・サービスのマイク。
引退を考えるようになったある日、休暇中の大統領を大量のドローン爆弾が襲う事件が発生する。
激しい攻撃のなか、身を挺して大統領を守り意識を失ってしまったマイク。やがて目を覚ますと、
彼は大統領暗殺の容疑者としてFBIに拘束されていた。
何者かによって犯人に仕立て上げられたマイクは真実を明らかにすべく、巨大な陰謀に立ち向かう。
(Movie Walker)

<IMDb=★6.5>
<Metacritic=45>
<Rotten Tomatoes=Tomatometer:39% Audience Score:93%>



by jazzyoba0083 | 2019-11-19 17:15 | 洋画=あ行 | Trackback(1) | Comments(0)

●「ウェスタン Once Upon a Time in the West」
1968 イタリア・アメリカ Rafran Cinematografica,San Marco. 141min.
監督・(共同)脚本:セルジオ・レオーネ 音楽:エンリオ・モリコーネ
出演:ヘンリー・フォンダ、クラウディア・カルディナーレ、チャールズ・ブロンソン、ジェイソン・ロバーズ他

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<評価:★★★★★★★★★☆>
<感想>
たびたびこのブログにも書かせて頂くのだが、いわゆる西部劇(マカロニ・ウエスタンを含む)に
ついては好んで観ない。趣味の問題だから誰がどういおうとしょうがない。ホラーも基本同じ。

しかし、この度NHKBSで放映した本作は、評価が異常に高く、先日の「ワンスアポンアタイムイン
ハリウッド」でも出てきたセルジオ・レオーネの傑作、という評判を観たら、映画好きとしては
見逃せないと長時間向き合った。本作にはいろんなバージョンがあり、今年50年ぶりに公開された
20分長いオリジナルバージョンもあるという。どこをカットしたんだろう、興味がある。
ややこしいのは当時公開された邦題は「ウエスタン」なのだが、今年公開のオリジナルは原題の
ママなのだ。

さて、2時間20分、レストアされたテクニカラーは公開当時の美しさ。セルジオ・レオーネの
作品は「Once Upon a time in America」しか観ていない(ひょとしたら「夕陽のガンマン」を
テレビで大昔観ているかも)のであれこれいえないが、「~アメリカ」は好みのギャング映画
であり、私が観た映画の中でも上の方にいる作品だ。

そのレオーネがアメリカ西部の開拓時代の一コマを叙事詩のように「昔々、アメリカの西部の
あるところで・・・」と語る一つの復讐譚を彼の西部に対する思い入れもたっぷりに描いている。
なかんずく、名手トニーノ・デリ・コリの映像が素晴らしい。映画のキャメラの教科書のような
映像のオンパレードだ。これを鑑賞しているだけでも価値がある。更にレオーネの思い入れを
ドライブさせるモリコーネの情緒たっぷりの(ちょっと外すとヤバいコミカルさもありつつの)
音楽も物語にジャストフィットしていて素晴らしい。

ヘンリー・フォンダは個人的に悪役のイメージがないので全体への感情移入を妨げたが、
ニューオリンズから全部投げ売って西部に嫁ぎにやって来た高級娼婦、着いたその日に
婚約者一家が殺されるという目にあうジルを演じたクラウディア・カルディナーレの蓮っ葉
ながら生活力を感じる姿、兄を殺された復讐を誓うニヒルなハモニカ、チャールズ・
ブロンソンのちょっと恥ずかしい位までの味付け、どれも良かったなあ。
そして忘れてはならないのはシャイアンを演じたジェイソン・ロバーズだ。狂言まわしの
ような役どころだが、本作の一服の清涼剤となっていた。彼の最期の描き方も含め。

ラストのフォンダとブロンソンの対決も、黒澤映画を観ているような感じで、レオーネの
スタイリストとしての描写、ここに尽きる、とった塩梅。ブロンソンのつるつるのお髭の
剃り跡が素晴らしかったな。(ちょっと考えると不思議な剃り跡なんだけど、まあいいか)

大いなる西部の鉄道敷設の土地を巡る欲がからんだ悪の一党と、それとは関係のないハモニカの
復讐が絡むストーリーは単純だが劇的。本物の鉄道と列車を走らせ、CGなしのガンファイトは
これも恥ずかしいほどスタイリッシュでクールだ。これらもレオーネの西部(劇)愛に相違ない
だろう。しかし、これだけ圧倒的に監督の思い入れ映画が単純に出た作品もあまりあるまい。
マーケティング重視の現在ではメジャーではもう作れないだろうな。インディーズに期待だが
彼らにここまでの資金を投下することはもはや出来まい。アイデア勝負になるのだろうな。
物量とも恵まれていた良き時代の映画、ということも出来る。

この作品を以て西部劇が好きになる、ということは無いだろうけど、本作が名作であることは
認めざるを得ない。Blu-rayに永久保存決定だ。

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<ストーリー:結末まで触れています>
西部に初めて鉄道が敷かれようとしていた頃……。アイルランドから移住して来たマクベインは
この荒野に大きな夢を抱いていた。そして、彼は砂漠を買い、ニュー・オリンズにいる婚約者ジル
(C・カルディナーレ)を呼ぶ準備をした。その彼の地権を狙う二人の悪党がいた。鉄道局の役人
モートン(G・フェルゼッティ)と、ガンマンのフランク(H・フォンダ)である。

そこへ、フランクを捜して一人のよそ者(C・ブロンソン)がやって来た。彼は“その男”と呼ばれた。
もの凄いガンさばきとハーモニカのうまいのが特徴であった。彼と同じ馬車でジルもやって来た。
彼女はマクベインに呼ばれて来たのだった。
しかし、その時すでに、マクベインはフランク一味の銃弾に倒れていた。この事件は、ハーフの
シャイアン(J・ロバーズ)のしわざということになったが、居酒屋で“その男”に出会ったシャイ
アンは、犯行を否定した。

一方、法的な利権がジルに与えられると知ると、フランクは彼女を狙いはじめた。身の危険を感じた
ジルは、保安官の助力を得て遺産をせりに出した。フランクは裏工作をしたが、“その男”とシャイアンが
権利を買いとり、再びジルに与えた。

その後も、フランクは執拗に彼女を狙ったが、目的を果せなかった。そしてついに、フランク一味の
襲撃を待っていた“その男”の怨みの銃弾がフランクを倒した。
その時“その男”の脳裏には一五歳の時フランクに虐殺された兄の事が浮かんでいた。
彼は再びこの土地を去って行った。夫の夢をうけついでいこうとするジルを残して……(Movie Walker)

<IMDb=★8.5>
<Metacirtic=80=Must See>
<Rotten Tomatoes=Tomatometer:98% Audience Score:95% >
<KINENOTE=  点>




by jazzyoba0083 | 2019-10-29 22:30 | 洋画=あ行 | Trackback | Comments(0)

イエスタデイ

●「イエスタデイ Yesterday」
2019 イギリス Decibel Films,Etalon Film,Perfect World Pictures,Working Title Films.117min.
監督:ダニー・ボイル 脚本:リチャード・カーティス
出演:ヒメーシュパテル、リリー・ジェームズ、ケイト・マッキノン、ジョエル・フライ、エド・シーラン他

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<評価:★★★★★★★☆☆☆+α>
<感想>
こういう映画を観ると必ず書くのだが、「大向うを唸らせる作品ではないが、愛すべき一遍」だと。
本作も、アイデア勝負のコメディ&ラブストーリーで、読み解く必要のある物語があるわけではないし
映像的にどうだ、という面があるわけでもないが、観ている2時間、優しい気持ちになる「いい気分の
映画」である。

いわゆる「パラレルワールド」の概念にビートルズ不在の世界という、誰でも思いつくような事を映画に
してしまったのはさすがダニー・ボイル。イギリスの宝とも言うべきアーティストを弄るわけで、
ビートルズファンの中には、快く思わない方もいるかもしれない。しかし、「ノッティングヒルの恋人」、
「ラブ・アクチュアリー」という名作の脚本を手掛けているリチャード・カーティスの脚本は、ラブ・
ストーリーの仕上げもさすがな感じ。これを含め観ている人に多幸感を与える出来で、いい感じだなと思う。

私は個人的にリアルタイム世代なのでビートルズ大好きで、リスペクトしているが、この映画は大好きだ。
ダニー・ボイルは本家にきちんとリスペクト出来ていると感じた。ジョン・レノンが生きていて漁師を
やりながら画を描いているという78歳の老人として出てきたが、そっくりさんぶりはさて置いて、彼を
動く人物として出したことも賛否あるだろう。私は良かったと思うけど。劇中でも、謎の二人からもらった
メモを参考にジョンに会いに行くわけだが、これまでの世界では遠の昔に死んでいるジョンが78歳で
まだ存命だということにマリクは単純に喜ぶ。彼がミュージシャンでなくてもだ。単純な喜びが快い。

主人公ジャック・マリクが全世界十数秒の停電とそれに起因する彼の乗る自転車とバスの衝突事故により
もう一つの歴史の流れに突入するという設定。ありがちなスタートではあった。売れないストリート・
ミュージシャン、クラブ歌手である彼が突入したもう一つの世界にはビートルズがいなかったのだ。
退院後、事故で壊れたギターの代わりに新品を友人にプレゼントされ、お礼に何気なく歌ったのが
「イエスタデイ」だった。ここから彼の人生は180度変わる。

恐らく大スターになるのだろうな、幼馴染でマネージャー役のエリーとは別れなければならいだろうな、
とは観ている人は想像がつく。それをどう落とし前をつけるか、が脚本家の腕の見せ所だ。

エリーは自分を幼馴染の友人としか見ていないマリクをじれったく思いつつ自分から好きだとは言えない。
鈍感なマリクは如何なものか、とは思うなあ。ま、それは置いておいて、ビートルズのヒット曲をアコギで
歌ってもみんなあまり反応しないのが面白いところ。そして彼に目をつけるのがエド・シーランというのも
この映画の面白いところだ。エドは演技が上手い。

エドの前座を努め、モスクワで「Back In The USSR」を歌い、聴衆から熱狂を持って受け入れられた。
そして、想像通り5曲のネット配信で全世界に火がつき、大スターの階段を登り始めたのだった。

エドが周りの皆がビートルズをしらないのでPCでググるのだが、ビートルズと入れるとカブトムシと
フォルクスワーゲンが出てくるのみ。ジョンポール・ジョージリンゴといれてもローマ法王が出てくる。
ローリング・ストーンズは出てくるが、オアシスは出てこない。ダニー・ボイルが存在しているのは
監督のお遊び。それと新しいマリクの世界にはコカコーラが無いのだ。この辺りの小技は監督なのか
脚本家なのかなかなか良い。中年のおじさんとおばさんが黄色い潜水艦を示してやっってくるところは
「いよいよヤバいか」と思わせておいて、彼らはビートルズを知っていて誰も歌ってくれなくなって
しまった世界を嘆いていたのだ。だからマリクが歌ってくれたことに感謝しているという立場。彼らも
タイムスリップしてきたのかな。黄色い潜水艦を持って。

ビートルズの数々のヒット曲が、マリクの洗濯機の中に放り込まれたような新しい人生の折節に歌詞が
上手く合うように選曲されているのが、ビートルズファンとしては嬉しいところだ。
「Yesterday」にしても「Help!」にしても、ラストの「Lady Madonna」にしても。

結局大スターになったマリクはエド・シーランのコンサートを借りて、数曲歌い、自分の歌は別の人が
作ったのだ、と告白。更に会場に来ていたエリーにI love youの告白をするのだった。
エリーは気がついてくれないマリクを諦めて、マリクのビートルズ曲にいち早く目をつけて自主録音し
手作りのCDを作成してくれたニックと付き合い始めていたのだった。しかしニックは潔く身を引く。
この辺りあまりにも良く出来すぎで、ご都合主義と言われてもしかたのないくだりだろう。

そしてその後。地元に戻ったマリクはエリーの勤める小学校で「Lady Madonna」をみんなで歌って
いた。その歌詞のように、二人のこどもに恵まれて、ささやかながら幸せな家庭を手にれたのだ。

結局マリクは元いた世界には戻らず、ビートルズとコカ・コーラが無い、いやハリー・ポッターも
いない世界に住み続けることになったのだった。

映画を観て振り返れば、小難しいストーリーがあるわけではなし、社会的意義など眉根にシワを
寄せるような中身もないわけだが、とにかく「多幸感」に包まれて観終わることが出来る映画だ。
この手の映画はアメリカの批評サイトRotten Tomatoesの評価を見るとよく分かる。専門家と
大衆のウケが全然違うから。映画としての出来、という点からすれば辛い点になるだろうが、
観た人が幸せな感じになるというなら、「良い映画」というくくりでいいのではないか。また
観たい。
個人的にはエリーを演じたリリー・ジェームズの「普通の美しさ」に参ってしまったのだった。

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<ストーリー>
トレインスポッティング」「スラムドッグ$ミリオネア」のダニー・ボイル監督と「ノッティング
ヒルの恋人」「ラブ・アクチュアリー」の脚本家リチャード・カーティスの初コラボで贈る音楽
ファンタジー・コメディ。

ある日突然、自分以外の誰もビートルズの曲を知らない世界に迷い込んでしまった青年が、彼らの
名曲の数々を新曲として発表し一躍大スターとなっていく興奮と戸惑いの行方を描く。
主演は英国の人気TVシリーズ「EastEnders」に出演のヒメーシュ・パテル。
共演にリリー・ジェームズ、ケイト・マッキノン。またエド・シーランの本人役での出演も話題に。

 売れないミュージシャンのジャックが夢を諦めたその日、世界規模で12秒間の大停電が起きる。
その瞬間、交通事故に遭い、意識を失って病院に担ぎ込まれたジャック。
彼が目覚めると、そこはなぜか歴史上からビートルズの存在が完全に消えた世界になっていた。
ジャックが仲間たちに弾き語りでビートルズの『イエスタデイ』を披露すると、幼なじみで友人の
エリーは初めて聴く美しいメロディに驚き、大感動してしまう。
やがてジャックが歌うビートルズの名曲の数々は、彼の持ち歌として世間の注目を集め、瞬く間に
スターへの階段を駆け上っていくジャックだったが…。(allcinema)

<IMDb=★6.9>
<Metacritic=56>
<Rotten Tomatoes=Tomatometer:62% Audience Score:89%>





by jazzyoba0083 | 2019-10-14 11:25 | 洋画=あ行 | Trackback(3) | Comments(1)

アド・アストラ Ad Astra

●「アド・アストラ Ad Astra」
2019 アメリカ New Regency Pictures,Plan B Entertainment and more. 123min.
監督・(共同)脚本:ジェームズ・グレイ
出演:ブラッド・ピット、トミー・リー・ジョーンズ、ルース・ネッガ、リヴ・タイラー、ドナルド・サザーランド他

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<評価:★★★★★★★☆☆☆+α>
<感想>
この映画を、「宇宙冒険アクション」と思って観に行くと、がっかりするかも知れない。本作はブラピと監督が
どういう目的で作ったのか、を下調べしていったほうが良いだろう。そうしないとせっかくの良さがわからないと
思う。だいたい「アド・アストラ」というラテン語(星の方へ)というタイトルからして普通の宇宙物では無い
と想像できよう。

宇宙ものとしての視覚効果やプロダクションデザインは一流なので、その辺りの破綻はない。どころか良く出来て
いた。ただ、それが「売り」の映画ではない。ブラピもインタビューで語っているように、本作は「父と息子」の
話を宇宙に持ってきて、ミステリやサスペンスをタッチを加味したものだということ。

全体に静謐な映画だ。特に宇宙空間で音がないこともあるが、月の資源を巡る戦闘シーンや宇宙船の事故のシーンなど
も含め、非常に淡々と粛々と描かれ、ブラピの役どころの飛行士がこれまた非常に落ち着いた人物でわーわー
騒がない上、全編を通してクラシカルな音楽が通奏低音のように流れている。台詞とブラピのナレも淡々としている
ので実際、眠くなる。これを克服できる人のみ、この映画の真髄を味わえるのだろう。私は眠くなり筋も明快に
理解したとはいいづらいままシネコンをあとにしたのだった。

ブラピも今年55歳を迎え、俳優としても、製作者としても、腰を落ち着け人生を見つめる深みのある作品に惹かれ
ていることは自分も語っているし理解も出来る。本作のような形而上的な作品を手掛けるのもその結果であろう。

ブラピの父役がトミー・リー・ジョーンズ。妻役がリヴ・タイラーだ。全世界の宇宙飛行士からレジェンドと云われ
ている父クリフォードが、海王星に「地球外生命体」の探索に出たまま行方不明になるが、生きていたことが判明。
息子でエリート飛行士のロイは、父を探しに特別のミッションを帯びて宇宙にでる。最近地球の周りで頻発する
「サージ」という現象の原因を掴む目的も帯びていた。ロイは遂に父と体面を果たすのだが・・・。

映画は基本、ロイとクリフォードの内なる会話、実際の会話でなりたっているようなものだ。ナレーションも含め。

本作、全体としてブラピの演技も含め、評価は高い。しかしエンターテインメントとしての楽しさという面から
みると「形而上的」「内省的」「高踏的」なアプローチは好き嫌いが別れると感じる。それはRotten Tomatoesの
批評家採点と一般採点の差に現れていると感じる。ブラピの演技そのものはヘルメットスクリーン越しが多かった
が抑制を効かせて父と子との理解を表現していて深みは感じることは出来た。これまでブラピが演じてきたもの
のキャラクターや映画の作風とはちょっと変化しているなということも理解は出来ると思う。

個人的には語弊を許していただけるなら「スターウォーズ」を見に行ったら「2001年宇宙の旅」だった、という
ほどの落差あるよ、と理解して映画館に行かれたら良いかも知れないと感じた。
オスカーよりもカンヌやベルリンで評価されるようなタイプの映画、というとわかりやすいかもしれない。

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<ストーリー>
ブラッド・ピットが人類の未来を託された宇宙飛行士を演じる近未来スペース・アドベンチャー・ドラマ。
太陽系の彼方で消息を絶った父の行方と、彼をめぐる人類の存亡に関わる大いなる謎を追って自ら宇宙へと
旅立つ主人公の姿を、静謐かつ圧倒的スケールの映像美で描き出す。
共演はトミー・リー・ジョーンズ、ルース・ネッガ、リヴ・タイラー、ドナルド・サザーランド。
監督は「エヴァの告白」「ロスト・シティZ 失われた黄金都市」のジェームズ・グレイ。

 地球外知的生命体の探求に人生を捧げた父クリフォードに憧れ、自らも宇宙飛行士の道へ進んだロイ。
ある日彼は、探索の旅へと出発してから16年後に太陽系の彼方で行方不明となった父がまだ生きていると
告げられる。しかも彼は、太陽系を滅ぼすほどの力を持つ極秘実験に関わっていたという。そこでロイは、
父を探し出し、危険な実験を阻止するという人類の未来を懸けた過酷なミッションに臨むべく、壮大な
宇宙空間へと旅立っていくのだったが…。(allcinema)

<IMDb=7.3>
<Metacritic=80=Must See>
<Rotten Tomatoes=Tomatometer:82% Audience Scoare:52%>
<KINENOTE=72.9点>(2019年9月21日現在)



by jazzyoba0083 | 2019-09-20 15:00 | 洋画=あ行 | Trackback(1) | Comments(0)

●「アラサー女子の恋愛事情 Laggies」
2014 アメリカ Solution Entertainment Group,Anonymous Content and more. 99min.
監督:リン・シェルトン
出演:キーラ・ナイトレイ、サム・ロックウェル、クロエ・グレース・モレッツ、ケイトリン・デヴァー他

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<評価:★★★★★★★☆☆☆+α>
<感想>
これを観た方は全員間違いなく邦題のふざけた付け方に怒るだろう。劇場未公開だからといってこんな
投げやりな売れ線目的なタイトルは「喝!」だ。これだけの役者が揃いながら劇場で公開されなかったのは
配給会社の問題だろう。

どこか「サイドウェイ」を感じさせるテイストを持つなかなかの出来だと感じた。オチが読めてしまうのが
いささか残念ではあったが。
最初、アン・ハサウェイがキャスティングされる予定だった主人公はキーラ・ナイトレイで結果良かった思う。
キーラのどこか脂が抜けて枯れた感じがこの物語に合っていたのだ。

ちょっと薹が立ってしまったがクロエの女子高生、そのオヤジのバツイチ男サム・ロックウェルも好演だった。
キーラは30歳ちょっと手前の年頃の役どころ。高校卒業の時のプロムでナンバーワン女子とナンバーワン
男子という組み合わせで当然と思いながら付き合ってきて婚約までこぎつけた彼氏がいたがキーラは釈然と
しない。
何となく結婚するものだとは思っている。キーラは大学院まで出ていながら父親の公認会計士事務所の宣伝
看板を道脇で持ってPRする役とかしていて人生の目標を失っているイタいところもある。

そうした女性がたまたまお酒を買いたい高校生たちとIDを貸して、と言われて付き合い始めた。その高校生の
中にクロエがいたのだ。キーラはクロエから母親になりすまして学校でスクールカウンセラーに会ってくれと
言われてやってやったり、婚約寸前の彼との間を見つめ直す期間を起きたくてセミナーに参加するといって
クロエの家に転がり込んだり。なんか人生定めがつかなくて右往左往している。

クロエの家で父のロックウェルに運命の出会いをする。最初は怪しんでいたロックウェルだったが、考えが
似ているキーラにお互いが惹かれていく。そして最後の一線を超えるのだが、それをクロエが知るところとなり
かつ、婚約者がいたと知られて万事休す。クロエも去り、ロックウェルからも愛想をつかされ、予定どおり
婚約者とラスベガスに駆け落ちするために空港へ。いまひとつ踏ん切りが付いていなかったキーラは婚約者が
あれほど内緒にしておこうと言っていたのに、二人の写メをキーラの親友に送ってしまった。そこでキーラの
中で何かが切れた。彼女は婚約者に別れを告げて、まずクロエのプロムへ。そこで彼女を励まして、その足で
ロックウェルの家に向かったのであった。

つまり映画は年の差を乗り越えてキーラはロックウェルと結婚する、そしてクロエのお母さんになるということ
だな。あの若さで大学に行く年齢の子のお母さんになるんだ。それとは別にキーラは人生全体での自分から
人生を掴みに言っていないことを反省し、積極的な人生に打って出ることを暗示して終わる。

そう深さを感じるものでもないが、女子向けのライトコメディーではない。そこそこしっかりとした輪郭を持つ
作品。原題は脚本を書いたアンドレアシーゲルが「怠惰な大人」を意味することで広く使われているとした
ことから付けらたが、それはサンディアゴあたりの狭いエリアでのことらしい。故にイギリスでの公開では名前が
変更されている。

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<ストーリー>
恋人からのプロポーズに困惑する28歳のヒロインが、偶然知り合った16歳の女子高校生と意気投合し、
生き方を見つめ直していく。K・ナイトレイ主演のラブコメディ。

特別幸せでもないが、大きな不満もないぬるま湯のような生活に浸っていたアラサー女性のヒロインが、
恋人からのプロポーズという現実から逃避し、偶然意気投合した女子高校生の家に転がり込むことに。
K・ナイトレイが、そんな大人になりきれない28歳のヒロイン役を好演したラブコメディ。
C・G・モレッツが女子高校生役、S・ロックウェルがその父親役で共演するなど、豪華キャストのアンサンブルが
見どころ。人生の岐路に立つヒロインが、初めて本当の幸せや自分らしい生き方について考える姿が共感を呼ぶ。

28歳のメーガンは、友人たちが仕事や結婚で次々と自立していく中、恋人もいて甘えられる親もいる、
ぬるま湯のような生活に浸り切っていた。
そんなある日、彼女は恋人から突然プロポーズされ、混乱のあまりその場を逃げ出してしまう。当てもなく街を
さまよう彼女は、偶然16歳の少女アニカと知り合い、歳の差を超えて意気投合する。
まだ帰りたくないメーガンは、父親クレイグと2人暮らしするアニカの家に居候するのだが……。(WOWOW)

<IMDb=★6.4>
<Metacirtic=63>
<Rotten Tomatoes=Tomatometer:65% Audience Score:49%>
<KINENOTE=61.3点>



by jazzyoba0083 | 2019-09-06 22:50 | 洋画=あ行 | Trackback | Comments(0)

●「イージー・ライダー Easy Rider」
1969 アメリカ Pando Company Dist.Columbia Pictures.95min.7
監督:デニス・ホッパー 製作:ピーター・フォンダ 脚本:デニス・ホッパー、ピーター・フォンダ、
テリー・サザーン
音楽:ステッペン・ウルフ、バーズ、ジミ・ヘンドリックス、ロジャー・マッギン他

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<評価:★★★★★★★★★☆>
<感想>
東京の大学を受験しに出かけた東京で、在京のいとこと見た記憶があるから、50年ぶりの鑑賞ということに
なる。私が観たのは1971年だから、弐番館、三番館での上映だったのだろう。
先日ピーター・フォンダが肺がんで79歳の人生を終えた。相棒デニス・ホッパーは2010年に既に鬼籍に入って
しまっている。天国で二人してチョッパー、運転しているかも。そんなこともあったので、私のライブラリから
Blu-rayを引っ張りだしてきての鑑賞となったわけ。

その後、私は東京の大学で学生生活を送ったわけだが、大学紛争の嵐が吹き荒れ、アメリカはベトナム戦争や
公民権運動などで社会の価値観が転換する時代だった。若者はなぜかいつも怒っていた。私はノンポリでは
あったが、周囲のみんなと共に、怒っていた。そんな時代だった。

ハリウッドでは、先述のようにハッピーエンド、美男美女の恋愛物語、両親のしつけのレールにのる未来、
既存の宗教や大人が与えてきた価値観の否定から、カウンター・カルチャーが誕生し、ヒッピー、ドラッグ、
フリーセックス、ロック・ミュージックらを描く反体制文化が誕生していった。

「俺たちに明日はない」「卒業」「明日に向かって撃て」「真夜中のカーボーイ」「ワイルドバンチ」など
低予算の映画が次々に公開され、新しいタイプのスターも誕生していった。

本作を監督したデニス・ホッパーは実際映画界のならず者で、こうした映画は低予算で短い期間で作らなくて
はならなかったし、配給も難儀した。一方のピーター・フォンダは俳優一家のサラブレッド的な存在では
あったが、やはり(ヘンリー・フォンダ)の時代に反発し、ホッパーとこの映画を作ることになった。

短い映画で、ストーリーも難しくない。LAからディープサウスのニューオリンズへチョッパーバイクで
走る行程で、カソリックの子沢山の一家(パンク修理から一宿一飯の恩義を貰う)、途中で乗せた
ヒッチハイカーの男の目的地だったヒッピーのコンミューン、途中で出会ったジャック・ニコルソンとの
道行きが描かれていく。南部に近づき、娼館で出会った女性らと墓場で繰り広げるLSDにラリった幻想世界、
そして、自由な若者を嫌う南部男らによる悲劇的なラスト。サマライズすればそのような話なのだ。

それぞれのプロットに、当時のカウンター・カルチャーの世界が落とし込まれていく。ニコルソンがいう
「保守的なやつらは自由な存在が怖いんだよ」というセリフに重さと重要性を感じた。むしろこれこそすべてと
言ってもいいくらの重要なセリフだ。

自由奔放なホッパーに対して、クールな目線で人生を見つめるフォンダのポジションが対照的だ。

ホッパーの演出は、カリフォルニア、ネバダ、アリゾナあたりの乾燥した空気感と自由な雰囲気を持つ
プロットを重ね、次第に南部に近づくにつれて、湿気と保守の匂いが満ちてきて、主役の二人の回りに
まとわり付くような「いまどきの若い奴ら」に対する反感(ニコルソンのセリフを借りれば「自由が
怖い連中」らによる)がねっとりと纏わりついてくる雰囲気が良かったと思う。
カットの切り替えを短い映像を切り重ねて繋ぐなど、本作の演出らしい工夫も良かった。

そして忘れてはならないのは、ステッペン・ウルフの超有名なテーマ「Born to be Wild」を始め、
バーズやジミ・ヘンドリックス、ザ・バンド、エレクトリック・プルーンズらのカウンター・カルチャー
には欠かせないロックの世界がチョッパーバイクのツーリングの模様を有効に補完していく演出だ。

やっぱり広大なアメリカの大地を疾走するチョッパーのハーレーダビッドソンの映像は自由の象徴として
今尚鮮烈だ。

ネット上でどなたかも書かれていたが、この雰囲気が本当に分かるためには、あの時代にアメリカに生きた
アメリカの若者でないと理解が深まらない、というか、そういう身で観てみたかったと思うのは当然だろう。

映画の出来は粗い部分も否定しないが、時代の勢い、新しい社会、文化を鮮烈に映像化した本作の役割は
否定できない重要性を持つ。トランプの時代に観ると、また同じようなことを感じるのかも知れない。

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<ストーリー:ラストまで書かれています>
アメリカの真の姿を求め、自由な旅を続けた2人の若者の物語。監督は俳優出身でこれが第一作のデニス・
ホッパー。脚本は、製作を兼ねたピーター・フォンダとデニス・ホッパー、テリー・サザーンの共作。
撮影はラズロ・コヴァックスが担当。全編に流れるニューロックを、“ザ・バンド”、“ステッフェンウルフ”、
ジミー・ヘンドリックスなどが演じている。
製作総指揮はバート・シュナイダー。出演はプロデュース第一作に張り切るピーター・フォンダ、
「OK牧場の決斗」に出演していた、監督のデニス・ホッパー、ジャック・ニコルソン、アントニオ・
メンドザなど。テクニカラー、スタンダード。1969年作品。

マリファナの密輸で大金を手にしたキャプテン・アメリカ(ピーター・フォンダ)とビリー(デニス・
ホッパー)は、大型オートバイを買い、旅に出た。
2人は、自由の国アメリカの幻影を求めて、フロンティア精神の母体、南部をめざし、気ままにオートバイを
走らせた。

途中、一人のヒッピー、ジーザス(アントニオ・メンドザ)を同乗させた二人は、彼の案内でヒッピー村に
入っていった。しかし、村の住人たちは、行動で自由を表現する2人を拒絶するのだった。再び旅を続けた
彼らは、ラスベガスで警察に留置されてしまった。それは、許可なしでパレードに参加しただけの理由だった。
そこで知り合った酔いどれ弁護士ジョージ(ジャック・ニコルソン)と意気統合した2人は、彼をつれて
謝肉祭を見物すべく、ニューオリンズへオートバイを走らせた。

3人は、マリファナを吸い、野宿をしながら旅を続けた。そんな3人を、保安官をはじめとする沿道の村人は
悪口と殺意をもって迎えた。彼らを国境から出すまいとする村人はある夜、野宿をしていた3人を襲撃。
キャプテン・アメリカとピリーはかろうじて逃げのびたが、ジョージは惨殺されてしまった。

ジョージを失った2人は謝肉祭にも魅力を感じなくなり、娼婦を連れて墓地に行った。そこで、アメリカの
保守性を呪訴し、自由がカケラも見当たらないことを悲しんだ。
やがて、オートバイで州境にさしかかった彼らに、2人の農夫が乗った1台のトラックが近づいて来た。
何かをわめきながら、1人の農夫が発した突然の銃弾にオートバイごと転倒するビリー。後を追ったキャプテン・
アメリカも、続いて発射された弾丸にオートバイと共に吹っ飛んでしまった。自由の国アメリカの真の姿を
求めた彼らへの、これがファナティックな現実の返答だった。(Movie Walker)

<IMDb=★7.3>
<Metacirtic=86=Must See>
<Rotten Tomatoes=Tomatometer:88% Audience Score:82%>
<KINENOTE=73.3点>



by jazzyoba0083 | 2019-08-27 22:40 | 洋画=あ行 | Trackback | Comments(0)

エヴァ Eva

●「エヴァ Eva」
2018 フランス Macassar Productions and more.102min.
監督:ブノワ・ジャコー  ジェイムズ・ハドリー・チェイス:『悪女イヴ』(東京創元社刊)
出演:イザベル・ユペール、ギャスパー・ウリエル、ジュリア・ロワ、マルク・バルベ、リシャール・ベリ他

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<評価:★★★★★☆☆☆☆☆>
<感想>
イザベル・ユペールが出ていれば何でも良い作品、というわけにはならない。人の原稿を盗んで
人気作家となり、自滅していくというアイデアは過去にも見た覚えがある。ミステリーの仕掛けが
安直なのと、ギャスパー・ウリエルの影が薄い。エヴァが何をしたかったのか見えてこない、それらは
流石にイザベル・ユペールを主演に据えたからと言って解決するものではない。この手のミステリーは
原作本を読んで想像を巡らすところに良さがあると感じるわけで、それを全部見えてしまう映画に
したら面白さが半減してしまうという例ではないか。

イザベルが日本の大衆に認知されたのは2016年の「ELLE」の頃からだと思う。私もそこから彼女を
認識した。その後注目して見てはいるが、なかなか良作に巡り合っているとは言い難い感じだ。
今年66歳の容色も顔は相当ライトをオーバー目に当ててシワを飛ばしている様子がミエミエだ。
ギャスパーの彼女役の若い女優さんの方が本作に関していえばよほど魅力的だった。
「ELLE」と同様の出来かと思ってみると裏切られるかも知れない。私には残念な出来であった。

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<ストーリー>
「エル ELLE」のイザベル・ユペールが娼婦を演じる官能ドラマ。他人の戯曲を盗んで発表し、
成功を掴んだベルトランは、2作目の執筆のため別荘にやってくる。そこで窓を割って入り込んでいた
男女を見つけ憤慨するが、娼婦のエヴァに一瞬で心を奪われる。
出演は、「たかだ世界の終り」のギャスパー・ウリエル、「殺意は薔薇の香り」のリシャール・ベリ。
監督は、「マリー・アントワネットに別れをつげて」のブノワ・ジャコー。

ベルトラン(ギャスパー・ウリエル)は他人の戯曲を盗んで発表し、一躍成功を掴んだ。しかし
2作目を期待されるがペンは進まず、パトロンから矢の催促を受ける。ベルトランが執筆のための
別荘に着くと、吹雪で立ち往生した男女が窓ガラスを割って家の中に入り、くつろいでいた。
ベルトランは文句を言おうと、バスタブに浸かっていた娼婦エヴァ(イザベル・ユペール)に近寄る
が、一瞬で彼女に心を奪われる。
次作の題材という名目でエヴァに近づくが、冷たくあしらわれる。思うようにならない関係に
苛立ちを募らせると、周囲の人間を巻き込み、官能と破滅の道に向かっていく……。
(Movie Walker)

<IMDb=★4.6>
<Metacritic=38>
<Rotten Tomatoes=Tomatometer:14% Audience Score:No data>
<KINENOTE=60.4点>



by jazzyoba0083 | 2019-08-01 22:50 | 洋画=あ行 | Trackback | Comments(0)

エド・ウッド Ed Wood

●「エド・ウッド Ed Wood」
1994 アメリカ Touchstone Pictures. 124min.
監督:ティム・バートン
出演:ジョニー・デップ、マーティン・ランドー、サラ・ジェシカ・パーカー、パトリシア・アークエット
   ヴィンセント・ドノフリオ、ビル・マーレイ、ジェフリー・ジョーンズ他

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<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>
こういう映画人が実在したとは、寡聞にして知らなかった。「史上最低の映画監督」と言われながらもとことん
映画を愛したエド・ウッド。彼を好演したジョニー・デップと相方となるベラ・ルゴシを怪演したマーティン・
ランドー(オスカー助演男優賞獲得)がすこぶる良い。もちろん映画に対する愛情とゴシックな演出が見事な
ティム・バートンも讃えなければなるまい。

まともな人がほとんどいない映画で、エド・ウッド自身女装愛好家(ゲイではない)だし、見た目がほとんど
ドラキュラな(映画でもそういう扱い)ルゴシが痛々しくも哀愁漂う愛すべき存在。エドの友人たちや俳優たちも
ひとくせもふたくせもある役柄で喜怒哀楽が伝わりやすいキャラクター設定となっている。どこか憎めないと
いうか愛すべき存在として描かれている。たとえケチなプロデューサーだとしても。

主にエド・ウッドの伝記映画ではあるが、サラ・ジェシカの演じる恋人やその後、妻となる恋人の存在、ゲイの
友人やヴァンパイラ、最低の監督が自分と並ぶと考えているオーソン・ウェルズの存在さえ、微笑ましくも
温かい。そうした点でコメディであり、友情モノでもあり、映画界の内幕モノでもある。
ティム・バートンの映画愛が詰まった一作となった。残念ながら私はエドの映画(ラストで出てくる
「プラン9・フロム・アウター・スペース (1959)」なんかも観てみたい。マーティン・ランドーの愛娘が
300ドルの出資で主役を射止める役で登場しているのもなんかほのぼのしていてこの際、許せてしまう。

しかし、こんな無茶苦茶な映画のとり方で劇場用の映画が撮れてしまう時代だったのだなあと変な感心をして
しまった。4日で撮り上げるというのは考えようによっては異才といえるのかもしれない。本作で描かれるエドは
熱意だけの人、という表面上のことだけではなく、ハリウッドで映画を作ることの苦労と彼のその後の没落を
予感させて悲哀も感じるのである。
ラストで主要人物のその後が字幕で出るが、エドは54歳で失意のうちにアルコールが原因で命を落とす。
最初のガールフレンドだったドロレスはその後作曲家として名を上げ、プレスリーの「ロッカフラベイビー」
「スイムで行こう」を作曲したと説明され、びっくりした。

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<ストーリー>
史上最低の監督と言われた男、エドワード・デイヴィッド・ウッド・ジュニア、通称エド・ウッドの愛すべき、
奇想天外な半生を描いた伝記映画。ルドルフ・グレイの評伝『Nightmare of Ecstasy』(邦訳・早川書房刊
『エド・ウッド 史上最低の映画監督』)を、“エドの同類”を自認する「バットマン リターンズ」のティム・
バートンの監督で映画化。(以下略)

30歳のエド・ウッド(ジョニー・デップ)は、“オーソン・ウェルズは26歳で「市民ケーン」をとった”を座右
の銘に、貧しいながらも映画製作の夢に燃えていた。ある日、性転換した男の話を映画化する、と小耳に
はさんだ彼は早速プロデューサーに売り込む。「これは僕のための作品です。僕は女装が趣味だから、人に
言えない辛さが分かる」と力説するが、バカ扱いされて追い返された。その帰り道でエドは往年の怪奇スター、
ベラ・ルゴシ(マーティン・ランドー)と運命的な出会いを果たす。

ベラの出演をエサに監督になった彼は友人のオカマ、バニー(ビル・マーレイ)や恋人ドロレス(サラ・
ジェシカ・パーカー)らの協力を得て、監督・脚本・主演した性転換の話「グレンとグレンダ」を完成させた。
これを履歴書代わりにいろいろ売り込むがうまく行くはずもなく、自分で資金を集めることに。その間にも
エドの元には、頭の足りない巨漢プロレスラーのトー・ジョンソン(ジョージ“ジ・アニマル”スティール)、
インチキ予言者クリズウェル(ジェフリー・ジョーンズ)など、一風変わった仲間たちが集まってきた。

次回作「原子の花嫁」がクランク・インするが、アンゴラのセーターと女装に執着するエドにあきれた
ドロレスは怒り爆発し、彼の元を去った。失意のうちにテレビで人気の妖婦ヴァンパイラ(リサ・マリー)に
出演のアプローチをするが、けんもほろろ。そんな中、麻薬中毒のベラの病状は悪化する一方で、エドは彼を
入院させた。その病院で彼は心優しい女性キャシー(パトリシア・アークェット)と出会うが、彼女は彼の
女装癖も受け入れてくれるのだった。

一方、エドは心からベラの容体を心配していたが、入院費用が払えず、彼に嘘をついて退院させねばならな
かった。「原子の花嫁」が配給会社により「怪物の花嫁」と改題されプレミア試写が行われた。ブーイングの
嵐だったが、エドは満足だった。そして数フィートのフィルムを残してベラが死んだ。傷心の彼の前に、
バプテスト教会の信者という新たなカモが登場。早速資金を調達した彼は、史上最悪の映画と後世に名を残す
「プラン9 フロム・アウタースペース」に着手。ついにヴァンパイラの出演も取り付け、ベラの形見の
フィルムや多くの仲間たちと共に意気揚々と撮影に入った。

ところが、今回の出資者はあれこれと撮影に口を出し、エドは爆発寸前。お気に入りのアンゴラを着ても
心が落ちつかない彼は撮影所を飛び出すが、入ったバーで尊敬するオーソン・ウェルズ(ヴィンセント・
ドノフリオ)と遭遇する。彼から「夢のためなら闘え。他人の夢を撮ってどうなる?」と教え諭されたエドは
胸を張って撮影所に戻り、自身の納得のいく作品を堂々完成させた。(Movie Walker)

<IMDb=★7.9>
<Metacirtic=70>
<Rotten Tomatoes=Tomatometer:92% Audience Score:88%>
<KINENOTE=68.3点>



by jazzyoba0083 | 2019-07-21 22:30 | 洋画=あ行 | Trackback | Comments(0)

●「アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル I,Tonya」
2017 アメリカ AI-Film、Clubhouse Pictures (II) and more. 120min.
監督:クレイグ・ギレスピー
出演:マーゴット・ロビー、セバスチャン・スタン、アリソン・ジャネイ、ジュリアンヌ・ニコルソン、ボビー・カナヴェイル他

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<評価:★★★★★★★★☆☆>
<感想>
シネコンに行こうと思っているうちに見逃した一作。やっと観ることが出来た。面白かった。脚本、演出が
良い。(若干小賢しい気もするけど、面白さが勝っていた)
やはり、母親を演じたアリソン・ジャネイの存在感が圧倒的。

コミカルな味付けの中に、本質が浮かび上がってくるという作りはなかなかなものだ。つまり、トーニャは
消費されるゴシップ、スキャンダルとして本人たちが思っている異常にクローズアップされていくという
社会事情があぶり出されるのだ。今ならネットがあるからこれ以上の騒ぎになるだろう。
今の日本でもワイドショーで連日放送されるゴシップネタは、大衆受けを狙って脚色され、同調圧力の中で
吊し上げにも似た環境を作り出す。世の中はヒールを求めている。それをみんなで叩いてうさを晴らして
いるのだ。ネット炎上と違わない構図だろう。

たしかに、トーニャの母の屈折した愛情、元夫のこれまた屈折した愛情は共に暴力を伴ってトーニャを襲う。
幼い頃からイジメに近い扱いを受けてきたトーニャの性格がネジ曲がるのも仕方がない。一方でスケートの
技術は確かに天賦の才能があったのは間違いない。
もし、というのは無い話だが、もしあの実力が良い環境下で鍛えられたら金メダルを獲っていたかも知れない。
しかし、である。あの実力は、あの母親の育て方があったからとも考えられる。母親自ら「怒らすと火がつく」
という彼女の性格を見抜いての、あの仕方だった部分もある。だが、果物ナイフを投げてそれが腕に刺さるに
及び、トーニャの中でも何かが切れた。

映画は実在の人物にインタビューした光景を役者が演じてドキュメンタリー風の中に役者のカメラ目線のセリフが
あったり、スポーツチャンネルの記者(役者)が「バカばっかり」と呆れたり、コミカルな味付けが楽しい。
本作で語られることが全部真実でないことは、冒頭字幕で説明される。「だいたい事実に基づく、ほとんどは
当たっていると思う」と人を食った感じで。母親を除く周囲の人々が本当に「バカ」ばっかりで、本人や夫の
求心力かも知れないが、回りがもう少し賢かったらあの事件はなかったかも知れない。

関係者の殆どが裁判沙汰となっているとはいえ、まだ皆さん健在な時期に、よくこんな映画を作れたな、と
感じた。ナンシー・ケリガンは本作は観ていないそうだ。事件について本作ではトーニャは知らなかったのに
巻き添えを食った雰囲気にまとめていた。しかし彼女の描かれ方はヒールである。セリフの殆どにF○UKINが
付くという下品さ。

オーストラリア出身のマーゴット・ロビーはアイスホッケーの選手であったため基本は出来ていたがフィギュア
スケートについてはコーチについてみっちりレッスンしたのだそうだ。プロスケーターの吹き替えとCGがあると
はいえ氷上での頑張りは加点ポイントだろう。また彼女を捉える映像も上手いこと表現できていて見ごたえが
あった。
リアルタイムで靴紐が切れたと言って泣きべそをかくトーニャを観ているが、脚本、演出、キャスト、全体と
してよく出来た映画だと思う。

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<ストーリー>
1994年のリレハンメルオリンピックへの出場権を巡って、元夫らにライバル襲撃を命じたと疑われ、一躍時の
人となったフィギュアスケート選手、トーニャ・ハーディング。彼女に多大な影響を与えたと言われる母親と
の関係や衝撃的な事件の経緯などを追った人間ドラマ。『スーサイド・スクワッド』のマーゴット・ロビーが
トーニャを演じる。

貧しい家庭に生まれたトーニャ・ハーディング(マーゴット・ロビー)は、幼少の頃から厳しく育てられた。
幼くしてスケートを始めた彼女は、天賦の才と努力により、1991年に女子選手として伊藤みどりに続き史上
2人目となるトリプルアクセルに成功。1992年のアルベールビルオリンピック代表選手に選出された。

1994年1月6日、リレハンメルオリンピック選考会となる全米選手権を前に、練習を終えたナンシー・
ケリガンが何者かに襲撃される事件が発生。膝を殴打され負傷したナンシーは全米選手権欠場を余儀なくされる。
トーニャの元夫ジェフ・ギルーリー(セバスチャン・スタン)の指示による犯行と判明し、トーニャ自身にも
疑惑の目が向けられた。
一度は栄光を掴みアメリカ中から愛された彼女のスケート人生は、この事件を境に一変し、転落していく。
(Movie Walker)

<IMDb=★7.5>
<Metaciric=77>
<Rotten Tomatoes=Tomatometer:89% Audience Score:88% >
<KINENOTE=77.4点>



by jazzyoba0083 | 2019-07-16 23:10 | 洋画=あ行 | Trackback | Comments(0)

●「女は二度決断する Aus dem Nichts 」
2017 ドイツ・フランス Warner Bros. Pictures,Bombero International,and more.106min.
監督・脚本:ファテ・アキン
出演:ダイアン・クルーガー、デニス・モシット、ヨハネス・クリシュ、サミア・シャンクラン、ヌーマン・アチャル他

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<評価:★★★★★★★☆☆☆>
<感想>
なんだか、1960年代のフランス映画の邦題みたいなタイトルだが、なにせゴロが悪い。ドイツ語の原題は
「どこからともなく」ほどの意味らしいのでこっちでも中身は良く分からないけど。

ドイツで横行する極右組織の移民外国人を狙ったテロを告発する結果となる狙いがあったのはラストに字幕で
説明されるまで分からなかった。
106分の作品だが、なんだかエラく長く感じたのは、テンポが悪かったからか、不要なシーンがあったからか。
(予想はつくけど)結末はあまり賛成できないが、こういう形にしか持っていけなかった被害者の気持ちも
わからないわけではない。

どなたかも指摘されていたが、ドイツの司法制度がどうなっているのか寡聞にして知らないが、日本でいう
高等裁判所への刑事事件の上訴は、検察がやるんじゃないのかな。被害者と弁護士が「上訴しよう」と言って
いるところを見ると、そうじゃないらしい。

麻薬取引の世界から足を洗ってコンサルタントを努めていたトルコ出身の夫ヌーリと幼い息子ロッコを夫の
事務所の前で爆発させられて、ふたりとも殺された被害者の妻であり母であるカティヤの犯人であるネオナチ
たちとの裁判過程と、その後の彼女の収まらない怒りの始末の付け方を描くものだ。

直前に店の前に荷物置きにカバンを積んだ新品の自転車を放置した若い女を目撃したカティヤは一旦は自殺を
企てるがネオナチの犯人が捕まったことから、裁判に賭けてみることにした。裁判には犯人の父が証人として
出廷し、息子のガレージに爆弾の原料があり、警察に連絡したことなどカティヤに有利に進むが、極右団体の
ネットワークで、犯人とされた二人が当時ギリシアにいたと証言するものが出たり、被告側弁護人がカティヤ
は麻薬の影響下で証言をしたのでアテにならない、などカティヤを貶める陽動作戦に出て裁判は被告人たち
二人のカップルの無罪に終わる。
ギリシアにいたのなら被告人の出国状況をチェックするとか調査は出来なかったのかなあ。EU内は移動自由
だから調べようがないのかもしれないが。裁判の顛末にいささか納得できない観客もいただろう。
カティヤが一番そうだったろうが。

納得できないカティヤはギリシアに飛び、証言した男が裁判に掛けられた二人の若い男女を匿っているところを
発見。自分で肥料と経由と釘をかってきて、爆弾を作り殺された夫と息子と同じ苦痛を味あわせてやろうと
計画した。
一旦はキャンピングカーの下に隠し二人の帰りを待ったが途中でやめ、いろいろと考えた結果、カティヤは
爆弾を抱えてキャンピングカーに乗り込み、自爆。3人共おそらく即死だったろう。そういう結末だった。

カティヤのとった行動は自爆テロと変わりが無いが、彼女をそこまで駆り立ててしまった犯行の理不尽さに
想いを寄せないとならないだろう。彼女は愛する二人と別れて生きる道を失い、犯人を道連れに自分も二人の
いる天国に生きたかったのだろう。現状では彼女に未来はない、と結論つけたのだろう。悲しい結末である。

移民排斥を主張する勢力が拡大し、不寛容な風潮が蔓延するEUや東欧で、こうした映画を作る意味は日本人が
考える以上に強いのかもしれない。ダイアン・クルーガー、本作でカンヌ国際映画祭で主演女優賞を獲得したが、
確かに想像を絶する悲しみに襲われた妻であり母をしっかりと自分のものとし(彼女はドイツ人だ)いい
演技はしていたとは思うけど、カンヌ級なのかなあ、と個人的には感じた。

開巻はヌーリの刑期満了で刑務所内でカティヤとの結婚から始まる。彼がなぜ刑務所にいたか、彼がトルコ人で
あって刑期は麻薬取引に絡むものであったこと、刑務所で起業を勉強し自分で会社を設立したこと、トルコ人
だがクルド人であることなどはおいおい説明されるので、バックグラウンドが一気に分かるわけではない構造だ。
それはそれで監督の本作における演出意図は理解出来た。

一方で被害者としての情緒に引っ張り回される前半と、裁判で犯人が無罪になってからのリアルな表現が上手く
結合出来ていない印象を受けた。それとカティヤの全身を覆う入れ墨は何を目的にしたものか、よく分からなか
った。しかし、全体の出来としてはまずます見られる作品に仕上がっていたのではないか。

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<ストーリー>
愛より強く」のファティ・アキン監督がダイアン・クルーガーを主演に迎え、卑劣な移民排斥テロによって
最愛の家族を奪われた女性が、絶望と怒りの中で立ち向かう理不尽な現実とその顛末を描いた緊迫の復讐
サスペンス。カンヌ国際映画祭ではダイアン・クルーガーがみごと主演女優賞に輝いた。
 
ドイツ、ハンブルク。生粋のドイツ人のカティヤは学生時代に出会ったトルコ系移民のヌーリと結婚し、
かわいい息子にも恵まれ幸せな日々を送っていた。そんなある日、ヌーリの事務所前で爆発事件が起こり、
最愛の夫と息子を一瞬にして失う。
警察はヌーリが移民だったことから外国人同士の抗争を疑うが、カティヤは移民を狙ったネオナチによる
テロに違いないと訴える。やがてカティヤの主張通り、ネオナチの若いドイツ人夫婦が逮捕され、裁判に
かけられるのだったが…。(Movie Walker)

<IMDb=★7.1>
<Rotten Tomatoes:=Tomatometer:76% Audience Score:71%>
<Metacritic=65>
<KINENOTE=75.6点>



by jazzyoba0083 | 2019-07-01 22:50 | 洋画=あ行 | Trackback | Comments(0)