カテゴリ:洋画=ま行( 150 )

●「もしも昨日が選べたら Click」
2006 アメリカ Clombia Pictures,Happy Madison Productions,107min.
監督:フランク・コラチ
出演:アダム・サンドラー、ケイト・ベッキンセイル、クリストファー・ウォーケン他
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映画館で予告編を見て、面白そうだな、と思っていたら、あっという間に撤退していった
映画だった。このたびWOWOWで対面。やはりテレビでよかったわい、と感じたB級映画
でした。プロデュースにアダム・サンドラーが加わっていることから、彼自身こういう映画を
撮りたかったんだろうな。ストーリーは、時間の撒き戻しや早送りを自在に出来るリモコンを
手に入れた男の悲喜劇、というありがち内容。後半、人間ドラマで持ち直すが、前半が
痛く退屈だった。しかし、大人のファンタジーという面から見れば、気軽に見れる一品ではあろう。

建築士のマイケル・ニューマン(サンドラー)は、美しい妻ドナ(ベッキンセイル)と2人の
かわいい子どもたちのためにと懸命に働く日々。いつしかそれは、仕事優先で大切な家族を
顧みない生活となっていった。
そんな時間に追われてばかりのマイケルは、煩わしいリモコン操作に嫌気がさし、どんな電化製品も一台で操れる“万能リモコン”を求めて街に出る。そして、間違えて入った家具屋の
ベッドに横たわると、気になる別の入り口があった。入ってみるといたのは怪しげな従業員
モーティ。彼から、人生さえも早送りや巻き戻しできる不思議なリモコンを手に入れる。
「料金は要らないよ。でも返品は絶対不可だからな」と言われて。
一旦は気味悪くて捨てようとするのだが、どうしても身体から離れなくなってしまっていた。

妻との口論を早送りしたり、犬の吠え声を小さくしたり、忙しい仕事を早送りして仕上げたり。
人生を思い通りに操作し始めるマイケル。そして、ついにパートナーの引退を受けて、社長に
まで登りつめた。しかし未来のマイケルはメタボで、心臓に不安を持っていた。
幼い娘は綺麗な女性になり、結婚式のシーンに突然先送りされたり、息子は立派に跡取りに
なり、建築士として働いていた。しかしマイケル自身は頑固な親父になっていたのだ。
降りしきる雨のなか、家族を追いかけて病室を抜け出てきたマイケルは心臓発作で倒れ、
そのまま死んでいく。「何よりも家族を大切にするんだぞ」といい残して。

ここでベッドの上での暫くの夢だったことが判る。な~んだ、全部夢かよ!そんなのありか!
と観ている人は憤慨するだろう。マイケルはまた幼い子供たちに抱きつき、今の幸せを
噛み締め、仕事いちずは辞めて、家族を大事にしようと本心から思うのであった。
ふとキッチンをみると、あのリモコンが!! モーリーのメッセージは「学んだ人間には
見返りが無くてはね(とかいう意味の)」と添えられていた。
しかし、マイケルは躊躇することなく、リモコンをゴミ箱に捨てたのだった。こっちが本当の
オチであったわけだ。ホーリーは決して夢の中の店員ではなかった、のだ。
まあ、ファンタジーであるんで、マナジリを決して見るものではないので、お気楽に楽しめば
それなりに楽しい映画ではあります。
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                 Kate Beckinsale as Donna Newman in "Click"
尚この映画の詳しい情報は

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by jazzyoba0083 | 2008-01-10 23:12 | 洋画=ま行 | Trackback(3) | Comments(0)

●「ミッドナイト・クロス Blow Out」
1981 アメリカ MGM,Orion Picturers,Cinema 77 108min.
監督・脚本:ブライアン・デ・パルマ 撮影:ヴィルモス・ジグモント 音楽:ピノ・ドナッジオ
出演:ジョン・トラボルタ、ナンシー・アレン、ジョン・リスゴー他
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デ・パルマの映画は好きで良く観る。この映画も2度目の鑑賞だが、26年前の作品ゆえ
内容は殆ど忘れていた。改めて観て、面白い仕上がりだなあ、と思ったけど、ラストは
どうなんだろう。私としては納得は出来ない。いくら花火と悲しみが対照的であろうと。

B級映画の効果マン、ジャック・テリー(トラヴォルタ)は、渓谷で映画のための音を
高性能マイクを使って集めていた。と、そのとき、クルマの音が聞こえ、続いて銃声、
見ると車がガードレールを破って川に転落していった。

急いで川に飛び込み、車中でもがいていた女性を救出した。その女性サリー(ナンシー・
アレン)は、ちょいと頭のねじがゆるいネエチャン。乗っていて死んでいたのは次期大統領
候補として有力視されていた知事だった。事件をもみ消そうとする知事陣営。
ジャックは録音されていた銃声を確認し、警察に言うが、警察は、あれは事故だ、と言って
取り合わない。

やがて、写真屋のカープが同じ場所で高性能のフィルムの撮影テストをしていて偶然
クルマの転落を写していた。これをマスコミに売り込みもうけていた。
実はカープは知事陣営に対抗する勢力から、女と一緒のところを撮影してスキャンダルに
して、人気を落とす仕事を請け負っていたのだ。カープとサリーは組んで、そんな
スキャンダル撮影を生業としていたのだった。

この写真が掲載された雑誌を買ったジャックは、一こま一こまを切り抜きぱらぱら漫画の
ように一枚ずつ撮影し、動画を完成させ、これに録音した音を被せてみた。
すると、銃声と同時にクルマのパンクの音が入っていて、このためクルマは蛇行し川に
転落したことがはっきりした。銃の閃光も映っていた。再び警察に行くがまだ信用されない。

そこに地元のテレビキャスターのドナヒューから、フィルムがあるなら音と一緒に持ってきて
くれ、テレビで放送しようじゃないか、と誘いが入る。

しかし、カープの後ろにはもう一人の仕掛け人バークがいたのだ。彼は反対陣営から
写真を撮れといわれていたのだが、やりすぎたのだ。変質者であった。彼は、ジャックと
サリーの会話を盗聴し、自らドナヒューになりすまして、サリーを呼び出し、フィルムと
テープを奪いサリーを殺そうとしていた。かたわらで、街の娼婦を見つけては殺していた。
どうも納得がいかないジャックは、サリーに隠しマイクを仕掛ける。

何も知らないサリーは駅に行き、バークに会う。バークはサリーを港に誘い出し、
フィルムとテープを受け取り、海に捨てる。びっくりしたサリーに魔の手が迫る。
マイクから流れるサリーの声をたよりに、サリーの後を追うジャック。「自由の日」を記念した
パレードが行進し、花火が打ち上げられる中、サリーの元にたどり着くジャック。まさに
バークの手にした千枚通しが振り上げられる瞬間、ジャックはバークの腕を取り、その
千枚通しをバークの胸に刺したのだった。しかし、サリーはすでにクビを絞められて
絶命していた。虚しく輝く花火。フィルムもなくなり、証拠は無くなってしまったのだ。

テレビは、「連続殺人魔が殺されたが、最後の犠牲者も犯人を刺して絶命した」と報道して
いた。
ラスト、どうしても上手い悲鳴が取れなくて苦心していたB級映画に、サリーの最後の
悲鳴を使うジャックだった・・・・。

頭のねじの緩んだサリーを、ナンシー・アレンがキュートに演じていた。デ・パルマの
カメラワークは、相変わらず独特で、ジャックの部屋の中で10回くらい続く360度パンや
駅でサリーを待つバークから、ズームバックで全部が明らかになる構図とか、
面目躍如。ただ、ラスト、あんなにその死を悲しんでいたサリーの最後の絶叫をB級映画に
使うのはどうも納得いかなかったなあ。ここの映画のトラヴォルタはとてもいいと思った。
それとリスゴー扮する変質者バークも不気味で良かった。音楽がちょっと大仰で、大団円の
オーケストラも時代を感じた。そのあたりはやはり26年前の映画なのかなあ。
「ミッドナイト・クロス」という邦題もなんのこっちゃかよーわからんバブル時期の命名だ
ろうなあ。原題はパンク(タイヤの)の事だ。
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by jazzyoba0083 | 2007-11-14 22:45 | 洋画=ま行 | Trackback | Comments(0)

「M:i:Ⅲ Mission Impossible 3」
2006 アメリカ Paramount Pictures,Cruise/Wagner Films 126min.
監督:J・J・エイブラムス 製作:トム・クルーズ、ポーラ・ワグナー
出演:トム・クルーズ、フィリップ・シーモア・ホフマン、ウィング・レイムス、ミシェル・モナハン他
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テレビ版「スパイ大作戦」とはテーマ音楽だけが同じで、映画版は殆ど別物だな。今更
だけど。ハリウッド製痛快冒険活劇ドッカンボッカン映画としては、とても面白かった。
アメリカの敵国に武器を売る敵(シーモア=「カポーティ」でアカデミー男優賞」)がいて
IMF(Impossible Mission Force)の内部に裏切りものがいて、せっかく捕らえた
巨悪を逃がしてしまい、主人公イーサン・ハント(クルーズ)の妻が相手の捕虜になり
心強い仲間(ここのあたりだけが昔のスパイ大作戦を思い出させる)と一緒に救い出し、
武器商人の巨悪と内部の裏切り者も片付ける、そして敵国に渡る寸前だった
「ラビット・フット」という兵器も無事回収される。一時は殺されるかと思ったイーサンと
妻のジュリアは、仲間の歓声の中、新婚旅行に出かける。とう、割と平板なものだ。

活劇としては、見せ場が多く、火薬もたくさん使われるので、観ていてたのしいし、
スカッとする。裏切り者がやられ、仲間の胸のすく活躍で、難事を解決していくのを
観るのも楽しい。数々あるどんでん返しも良く作られている。けどけど、何か今ひとつ
薄っぺらな感じを受けちゃうんですよ。人間が描けてないからかな。
別に人間を描く映画じゃないから、ドッカン、バリバリを楽しめばいいんでしょうけどね。
勧善懲悪のハッピーエンドなんでストレスがたまったかたは、観たら絶対面白い。
(くどいようですけど人間的な感動とかを求めたらあきませんよ)

そういう意味からみたら、とてもよくできた映画だと思います。ジョン・ウーだったら
もう少し違って描いたかな、なんて思いながら観ました。ロケも、ベルリン、上海、
イタリア(バチカン)と、変化に富んでいたし。しかし、ウソでもバチカン地下の壁を
爆破しちゃいかんでしょ。歴史的な遺産ですぜ。
特に良かったところ・・・教官となったイーサンが初めて敵地に送り込んだ女性エイジェント
リンジー(ケリー・ラッセル)が、巨悪に捕らえられ、注射器で鼻から頭の中に超小型
爆弾を入れられて、イーサンたちが命からがら救助したのに爆弾が爆発し、死んで
しまうのだが、その死に顔の目の表情。
一旦捕らえた巨悪をIMFの内部の裏切り者の攻撃で奪還されてしまうところのドンパチ。
たぶんマイアミのキーウエストに続く長い橋で撮影されたと思われる。
捕らえられたイーサンの奥さんが救出されたあと、イーサンからブローニングM92F
オートマチックを与えられ、IMFの裏切り者を撃ち殺すところ。

もう少し、ネチネチやって欲しかったことろ・・・巨悪と上海で対決し、イーサンは頭に
爆弾を仕込まれた身ではあるのに、取っ組み合いとなるが、二人もつれて表通りに
転がり出たところを、巨悪はトラックに跳ねらあえない最期となるが、もう少し、
いたぶって欲しかったなあ。

トムは良くやっていたと思いますが、シーモアが良かった。インディージョーンズシリーズで
悪いナチスをやらせたい。
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by jazzyoba0083 | 2007-11-10 23:55 | 洋画=ま行 | Trackback(1) | Comments(0)

●「マッチ・ポイント Match Point」
2005 イギリス・アメリカ・ルクセンブルグ BBC Films 124min.
監督・脚本:ウディ・アレン
出演:ジョナサン・リス・マイヤーズ、スカーレット・ヨハンソン、エミリー・モーティマー他
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WOWOWのウディ・アレン特集。ウディらしくない本格的なミステリーだけど、
同様な映画(「陽のあたる場所」など)と同じ、上昇志向の男の殺人譚ではある。
舞台はNYではなくロンドン、音楽はジャズでなくオペラ。この雰囲気がすでに
ウディのいつもの創りではないな、と思わせる。
ヒロインのジョナサン・リス・マイヤーズは、まだ売れる途中の俳優だけに、映画に
リアリティがあっていいと思った。対するスカーレット・ヨハンソン、ある意味汚れ役
を良く演じていて、憎憎しいとさえ思わせる演技はいいんじゃないかな。でももっと
綺麗な人かな、と思っていたけど。

元プロテニス・プレイヤーでアガシなんかとも対戦経験のあるアイルランド人青年
クリス(ジョナサン)は会員制テニスクラブのコーチとして働き始める。
英国の上流階級に憧れる彼は、やがて実業家の息子トムと親しくなり、その妹クロエと
付き合い始める。ところがそんなある日、クリスは女優を目指すアメリカ人女性
ノラ(スカーレット)と出会い、彼女の官能的な魅力に溺れていく。

しかし、ノラはトムと付き合い、婚約まで進むが、家族の反対に合いやがて解消。
母は、オーディションに落ちまくっているノラに「それだけの力しかない女よ」と
冷たい。上昇志向の強いクリスは、一流企業の社長をしている父親の財力と権力への
憧れもあり、クロエと結婚、義父の会社の役員に納まり、親が買ってくれた豪華な
マンションに住み、運転手付きのジャガーがあてがわれ、オペラ三昧のセレブな
生活を送っていた。妻は早く子供が欲しくてしかたがない。しかし、なかなか出来ない。

一方、ノラを忘れられないクリスは、いったんアメリカに戻ったもののまたロンドンに
現れたノラのアパートに入り浸り、肉欲に溺れる。会社や妻とのこともおろそかに
なり勝ちであった。
そんな折、ノラが妊娠した、と告げてきた。妻と離婚して、ノラと結婚すると口では
言うが、心では、セレブな生活をあきらめ切れないのだった。
クリスはギリシアに3週間の旅行に出かけるといって(旅行は中止になるのだが)
ノラを避けていたが、ノラからケイタイに、いつクロエと別れるの、と迫られる。
そしてロンドン市内にいるところを目撃され、うそをついていた、別れる気なんて
ないんでしょ、と詰め寄られる。 明日別れるというから、ともう見え見えのうそをつく
クリス。悩んだ末にクリスの取った手段は、義父の猟銃を持ち出し、テニスのケースに
入れて、まずノラのアパートの向かいの一人暮らしの老婆の家に「テレビの写りを
見せてくれ」と言って入り込み、老婆を射殺。宝石を盗んでみたり、クスリの棚を
荒らしてみたり、とヤクチュウか物取りの仕業に見せかけ、帰宅するノラを踊り場で
待ち構え、エレベータから降りてきたノラも射殺。妻の待つミュージカル劇場に急いだ。
アリバイを作ったのだ。

捜査に乗り出したロンドン警視庁は、クリスの筋書き通りの予想を立てる。だが担当の
刑事はクリスを疑う。警察に呼び出されたクリスは、署に向かう途中、老婆から盗んだ
宝石やクスリをテムズ川に捨てた。しかし、指輪が1つ、手すりに引っかかって川に
落ちず、歩道に残った。警察では、ノラの日記を示し、ノラとクリスの関係を追及するが
クリスは浮気を認めたものの殺人は否定、2人組みの刑事の一人はクリスはケチな
浮気男ですよ、というがもう一人の刑事は、どうも合点がいかない。

ついにクロエが妊娠したことが判明、家中大喜びとなる。刑事の一人が、クリスの犯行を
ぴったりと言い当てる夢を見て、同僚に意気込んで話すが、そんな折、ノラのアパートの
近くでクスリ目当てのジャンキーが殺され、この男のポケットから、老婆の指輪が見つかる
という事件があった。これで、ノラと老婆を殺した犯人は、ジャンキーということに
なってしまった。完全犯罪が成立。そしてクロエは男の子を出産。
台詞には出ないが、当然、クリスは罪の意識に苛まれて人生を送ることになり、誰も
しらなくても生まれてきた子は殺人者の子であることに変わりはないのであった。

ウディがドストエフスキーの「罪と罰」を意識したのは、クリスがテニスクラブで「罪と罰」を
読んでいることからも明らか。クリスはラスコリーニコフの役を担わされたのだ。

警察はノラの解剖をすれば赤ちゃんが出てきて、DNA判定をすればクリスが父親であり
犯行の動機は十分だということがわかりそうなもんだが・・・と誰もが思うだろう。
ノラは実は妊娠なんてしていなかったのだ。クリスをクロエから奪うためにうそをいって
いたのだ。離婚さえさせてしまえば、こっちのものだからだ。

よく出来たサスペンス映画だ。冒頭、テニスボールがネットに当たって、向こうに落ちるか
こちらに落ちるかで、勝負が決まることがある。人生もまた・・・、という意味合いの
映像で始まるのだが、偶然が人生を決める、(子供が出来てしまう、出来ないも含め)
ということを、最後の暗示も含めて、提示できたと思う。
この映画では本人は出てこないが、出てこれないわなあ、この作風じゃ。
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by jazzyoba0083 | 2007-10-06 23:10 | 洋画=ま行 | Trackback(2) | Comments(0)

●「マーキュリー・ライジング Mercury Rising」
1998 アメリカ Universal Pictures,Imagine Entertainment 108min.
監督:ハロルド・ベッカー  音楽:ジョン・バリー
出演:ブルース・ウイリス、アレック・ボールドウィン、ミコ・ヒューズ、チー・マクブライド他
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どこか「ダイ・ハード」に似た刑事もののサスペンス・アクション。2度目の鑑賞となったが
前に観たストーリーは殆ど忘れていた。

これもアクションものにはよくあるパターンだが、冒頭緊迫したシーンから始まる。、
銀行強盗の潜入捜査官をしてたアート(ブルース)は、自分の制止を振り切って
突入してきたFBI機動隊に、賊の一味に加わっていた少年まで射殺してしまったことに
激怒し、指揮をしていた司令官を殴り、閑職に回される。

一方、自閉症の男の子サイモン。彼は特殊な能力に恵まれていて、なぞなぞを解く
ことが大好き。特殊学校の先生から貰ったパズル本を見ているうちに、どこかに
電話する。

そのどこか、とは国家安全保障局の極秘プロジェクト「マーキュリー」の暗号作成本部。
暗号作成技術者が、自分たちの作った暗号がどのくらい見破られないか、乱数表に
電話番号を隠して雑誌に掲載していたのだった。これをサイモンが読んでしまい、
電話をかけてきたのだった。自分たちの暗号を破られたことにショックを受けた保障局の
責任者クドロー中佐は、殺し屋をサイモンの自宅に送りこみ、両親を射殺、サイモンを
誘拐しようとしたが、サイモンが上手く隠れて難を逃れた。

この捜査に再び復帰することになったアートは、家宅捜索で壁の中に隠れていた
サイモンを発見。サイモンが特殊能力を持っていて、保障局の暗号を解いてしまい、
当局に狙われていることを理解する。

殺し屋から執拗に狙われるサイモンを伴って逃げるアート。暗号を作っていた若い
職員も、自責の念に駆られて、告発文を作成、しかし、そこに殺し屋が入ってきて
射殺されてしまう。しかし、かれがタイプで使っていた複写のカーボン紙がゴミ箱に
あり、書いてあった内容が、調査に来たアート経由でFBIの幹部に知るところになり
FBI対保障局(の悪人)の対決となる。

決戦は、ブルースの映画でよく観るビルの屋上。保障局がサイモンを保護すると
いいつつヘリコプターで拉致しようとするが、アートと駆けつけたFBIに悪事を
見破られ銃撃戦となる。アートと指揮官の一騎打ち。ビルから転落して行ったのは
当然ワルモノ。こうして、偶然国家機密を解いてしまった自閉症の少年とヒトクセ
あるFBI捜査官の物語は終わる。途中、サイモンを連れて逃げるところで街の
中のコーヒー店でサイモンを預ける女性が、お人よしゆえに事件に巻き込まれ、
家に二人を隠したり、最後まで危険な目にあいながら、サイモンを守り続ける。

自閉症の少年の演技はあの歳では上手かったのじゃないかな。決して人の目を
観て喋らないなど、特徴をよく捉えていた。ラストは、施設に入りなおしたサイモンと
アートの抱擁で終わっていく。

国家機密をパズル雑誌に出しちゃいかんでしょ、というような突っ込みは出来るけど、
まあ、そこそこ面白く観ることができました。ダイハードに比べると一ひねり少なかった
かな。アレック・ボールドウィン、善人面した悪人をやると雰囲気が出ますねえ。
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by jazzyoba0083 | 2007-10-03 22:40 | 洋画=ま行 | Trackback(2) | Comments(0)

●「マンハッタン殺人ミステリー Manhattan Murder Mystery」
1993年 アメリカ TriStar Pictures,107min.
監督・脚本:ウッディ・アレン
出演:ウッディ・アレン、ダイアン・キートン、アラン・アルダ、アンジェリカ・ヒューストン他
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NY、JAZZ、ウッディ・アレン、殺人、と来ると、本当にミステリーかと思うが、
実はずっこけミステリー。ウッディらしい笑いがあちらこちらに。それにしても
2時間近く、ウッディとダイアンはしゃべり続けている。マシンガンのようだ。
それにウッディは駄洒落を撒き散らしている。これが気が利いていて洒脱なんだな。

劇作家?のラリー(ウッディ)とキャロル(ダイアン)は、少々トウのたった夫婦。
アパートにすんでいるが、向かいの夫婦とたまたまエレベーターの中で知り合い、
お茶に誘われる。早く家に帰ってボブ・ホープの深夜映画を観たいラリーと
お近所付き合いよ、といって長居をしようとするキャロル、そうこの夫婦は長い間
夫婦なのに趣味は一致しないのだ。
そのお向かいの奥さんが次の日に心臓マヒで亡くなる。キャロルは、ダンナが
怪しいとにらみ、妄想膨らます。劇作家仲間やラリーの担当編集者も巻き込んで
素人探偵よろしく、「捜査」をはじめる。ラリーも、止めとけ、警察も心臓マヒって
いってるじゃないか、とたしなめるが、キャロルは止まらない。
最初に会ったとき、お互いに入るお墓も買ってある、と言っていたのに、
コーヒー豆を探してシンクの下を覗くと骨壷があり、中に灰が入っていたことから
怪しいと思い始めたキャロルだったのだ。

勝手にお隣に忍び込み、怪しいものはないか探したり、けっこう危ないことを平気で
やる。でもその結果、カリブの海に行くといっていたのに、パリ行きの航空券を
見つけたり、ますます怪しい証拠をつかむ。
ダンナは若い女がいて、奥さんを殺し、灰にして証拠を隠滅し、二人でパリに高飛びを
決め込もうとしているのではないか、と推理。
ラリーは相変わらず引きずられながらも、妻の暴走を止めようと必死だ。

しかし、町で死んだはずの奥さんの姿をみるにおよび、キャロルは殺人を確信。
奥さんに似た人を殺して、何か得になること計画しようとしていると、仲間と必死で
推理を組み立てる。若い恋人とされる女を付回したり。そしてさらに、奥さんとそっくりな
女性も、殺され焼却炉に投げ込まれるところを目撃してしまう。

考えた仲間たちは、ダンナの犯罪を暴くため、焼却炉に投げ込んだはずの奥さん?を
引き上げて手元にある、20万ドルと引き換えに取りに来いとハッタリの電話をする。

ついに正体を現したダンナは、逆にキャロルを捉えて、取引を要求する。かっこいい
対決シーンは、ダンナの経営する映画館。オーソン・ウエルズの映画が鏡に写っている
ところでのダンナとラリーの対決、そしてダンナの長い間の愛人だった足の悪い
老秘書の登場。彼に若い女に乗り換えられて頭にきていた彼女はダンナに銃を向けた。

結局、お向かいの夫婦の奥さんの姉が未亡人となって莫大な遺産とともにイギリスから
NYの妹夫婦のところをたずねてきて、たまたま本当の心臓発作で亡くなった。
一計を案じた夫婦は、奥さんが姉になりすまして、姉を自分として火葬、遺産をせしめ
ようとしたが、ダンナが遺産の独り占めを企み、奥さんを殺し、若い俳優志望の女と
逃亡しようとしていたのだった。

よくできた都会的な、おしゃれなミステリー?コメディーだったな。先週見た
「ピンクパンサー」(リメイク版)は、おばかな映画だったが、こっちも笑いがあちこちだが
おバカではなく、ヒューモアとウィットに富んでいるさすがウッディの映画だ。
ダイアン・レインが渋くウッディの相手を演じきっている。ウッディの駄洒落、好きだなあ。
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by jazzyoba0083 | 2007-09-26 22:55 | 洋画=ま行 | Trackback | Comments(0)

●「迷い婚~すべての迷える女性たちへ~ Rumor Has It」
2005 アメリカ Warner Bros.Pictures,Village Road Show Pictures 97分
監督:ロブ・ライナー
出演:ジェニファー・アニストン、ケヴィン・コスナー、シャーリー・マクレーン、マーク・ラファロ他
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ホウレイ線が目立つアニストンではあるが、綺麗です。これだけの豪華配役ならまずは
観なくちゃね。しかも好きなジャンルのラブコメだし。加えて、これも大好きな映画「卒業」が
重要なキーファクターになっているわけだし。

ニューヨーク・タイムズの結婚と死亡記事欄を担当しているサラ(アニストン)は、恋人
で弁護士のジェフと婚約を交わしたばかり。自分の将来を思うと不安でいっぱいだ。
いわゆるマリッジブルーってやつ?

ある日、妹の結婚式に出席し、ジェフを正式に両親に紹介するため故郷パサディナへと
帰ってきた彼女は、そこで両親の結婚にまつわるある噂を耳にする。
どうやら、サラの家族は、映画にもなった小説『卒業』のモデルらしいのだ。
サラが9歳のときに亡くなった母が映画の中で結婚式直前に連れ去られた花嫁で、
サラの祖母(マクレーン)が主人公の青年を誘惑したミセス・ロビンソン。そこでサラは、
両親の結婚の謎を探るべく、かつて母を連れ去った高校の同窓生で小説「卒業」を書いた
と男性(コスナー)を見つけ出し、直接話を聞こうと思い立つ。ひょっとしたら今の父と
結婚式を挙げる1週間、失踪して他の男のもとにいたのなら、本当の父はその男かも
しれなからだ。

母が卒業した高校などに情報を求め、サラは遂にサンフランシスコでIT系の企業を
成功させているボー・バローズを見つけ出す。そして秘密をさぐろうとするのだが、
ボーは、自分は大学時代にサッカーをやっていて、股間をひどく蹴られて、子供が
作れない体だ、と語る。そんなカッコいいボーに結婚を控えてふらふらしていたサラは
惹かれてしまい、ベッドを共にしてしまう。なんと祖母、母、娘と3代に渡って寝た男と
なったのだ。
自分の前からいなくなったサラを探しに来た婚約者ジェフはサンフランシスコの
パーティー会場で、キスを交わすサラとボーを見つけてしまう。本気じゃない、と
必死に説明するサラだが、彼女を信じられなくなったジェフは彼女に激怒し、去っていく。
「ちがうんだって、ジェフ!」「ならば今僕と結婚できるか!?」「・・・・・」「ほら、そうだろ!」

やはりジェフに去られてみると、彼の存在の大きさに気づいたサラは、父や祖母、
妹などと話し、やはり自分にはジェフしかいないんだ、と確認し、ジェフのところへ。
ドアをノックし「このまま閉めてもいいけど、できれば入れてほしいの」。

でもジェフはサラの裏切りを許せない。自分のしたことを思えばジェフに何も語れず、
帰るサラ。しかし1階のエレベーターが開くと、そこにはジェフの姿が。
「ひとつ条件がある。僕たちの娘をボーに近づけないこと。いい?」
答えは「もちろんよ!」

「卒業」を知っている人は、とても楽しく、にやりとしながら観ることが出来ます。
「この映画は噂に基づくフィクションです」と、人を食ったクレジットが笑わせます。
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by jazzyoba0083 | 2007-09-16 16:30 | 洋画=ま行 | Trackback(2) | Comments(0)

身代金 Ransom

●「身代金 Ransom」
1996 アメリカ Imagine Entertainment,Touchstone Pictures 製作
Vuena Vista International 配給   122分
監督:ロン・ハワード 
出演:メル・ギブソン、レネ・ルッソ、ブローリー・ノルティ、ゲイリー・シニーズ他
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名手、ロン・ハワードが「アポロ13」の次にメガフォンを取った作品。なかなかの
出来で、展開のスピード、メリハリ、キャスティング、演出も当然、上等な映画だと
思いました。ロンの映画には基本的にハズレがないと私的には思うのですが。

新興航空会社を経営する成功者トム・ミューレン(メル)は、妻のケイトと息子の
ショーンの3人で豪邸に住み、幸せな生活を送っていた。
しかし、彼の成功を妬み、ショーンを誘拐する犯人グループがいた。現職刑事の
ジミー・シェイカー(シニーズ)らだ。彼らはショーンを誘拐し、身代金を要求して来た。
最初はFBIの指揮下で、犯人の言うとおり身代金の受け渡しに応じていたが、
失敗、息子も救出できなかった。そもそも一代で航空会社を立ち上げ汗と苦労の
中で手にしてきた大金を、息子と引き替え、という誘拐の手口に、トムの怒りは
沸点に達し、遂にテレビ局に乗り込み、インタビュー番組に乱入し、犯人たちに
懸賞金200万ドルを懸けると生で発表する。賛否はゴウゴウ。当然である。

犯人グループに仲間を売るきっかけにする一方、人質である息子に手を掛けて
しまうと、身代金の有無に拘わらず、終生追われる身となってしまう。なかなか
考えたものだ。しかし、当初妻のケイトにも「何を考えているの!」と面罵される
始末。

しかし、案の定仲間割れが起き、ジミーは仲間を射殺し、警官であることを利用し
逃亡しようとする。しかし、天網恢恢疎にして漏らさず。トムのアイデアは奏功し
ショーンは我が手にもどるのであった。

ラストのあたり、主犯のジミーと仲間たちの内紛など、ストーリーの先を読ませない
テンポと展開はロン・ハワードの面目躍如といったところ。
メルは顔に力が入りすぎな感じだが、成り上がり、といった風情はいいかも。
主犯のシニーズは、小ズルイ犯人がピッタリで、この映画を引き締めていたな。
現代のRansom(ランサム)とは、そのものずばり「身代金」。
尚この映画の詳しい情報は

こちら
まで。
by jazzyoba0083 | 2007-07-22 23:30 | 洋画=ま行 | Trackback | Comments(0)

●「モンキー・ビジネス Monkey Business」
1952 アメリカ 20世紀フォックス映画 97分(日本未公開)
監督:ハワード・ホークス
出演:ケイリー・グラント、ジンジャー・ロジャーズ、チャールズ・コバーン、
    マリリン・モンロー他。
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製薬会社の研究者、バーナビー・フルトン博士(グラント)は、会社の命令で
若返りのクスリを開発していた。牛乳瓶の底のようなめがねはしているが、
いい男(グラントだものね)。彼を支える良妻はエドウィナ(ロジャーズ)。
大恋愛の末結ばれた、仲の良い夫婦だ。

バーナビーは若返りのクスリは危険だ、強壮剤くらいにしておくべきだ、と
社長(コバーン)に言うが、社長は聞かない。
その頃実験室では、研究用のチンパンジーが、博士のいないうちに、オリを
出て、クスリを勝手に混合、さらにそれを飲料用の水にも、クスリを入れてしまった。

研究室に来たバーナビーは、自らクスリを調合し、自分が実験台になって
飲んでみた。するとどうだろう、近眼は治り、関節痛も吹き飛んで、学生時代の
若々しさが体中に充満してきた。
喜び勇んだ博士は、街に行って髪を短くし、派手なブレザーを買い、スポーツカーも
買って、社長秘書のミス・ルイス・ローレル(モンロー)を誘い出して、街中を
飛ばし、プールで高飛び込みをしたり、して会社に戻ってきた。

クスリの効き目はやがて切れたが、この効果が社長の耳に入り、会社を上げて
このクスリを作るように指示する。博士は、効能に危険性があるので、慎重になるが
今度は、妻が夫に代わってクスリを飲んでしまう。
妻も俄然若返り、博士を誘って、第二の新婚旅行に行こうとスポーツカーを自分で
運転して出かける。女学生に戻った妻エドゥイナは、ダンスパーティーで猛烈な
踊りで、パートナーの博士をくたくたにしてしまう。

挙句の果てにやきもちを焼いたエドウィナは、博士をホテルの部屋から締め出して
しまったり、バーナビーも手を焼いてしまう。
やがてこれもクスリの効き目が切れて、元へと戻ったのだが、会社ではもっと
大変なことが起ころうとしていた。

会社に帰った夫妻。もうあのクスリを作るのは止めようと、レシピを破り捨て、
あのクスリの入った水でコーヒーを作り、何杯も飲んだからたまらない。

二人はあっという間に10歳の精神状態に戻ってしまい、クスリの作り方を教える
ように迫る取締役らの間を転げ周り、会社を飛び出してしまう。
バーナビーは、家の近くで子供たちとインディアンごっこに興じていた。
早めにクスリの効き目が切れた妻は、友人の弁護士に救助を以来するが、
訪ねてきた弁護士は、バーナビーと組んだ子供たちインデアンにまんまと木に
縛り付けられてしまう。
そのころ家に駆けつけたエドウィナは、たまたま庭にいた隣の家政婦が預かった
赤ちゃんを、夫がこんなに小さくなってしまった、と慌てて、赤ちゃんを連れて
会社に戻った。
元に戻る時に急に眠くなる、ことから赤ちゃんを寝かしつけようとする。が
なかなか寝てくれない。そのうち、縛られた弁護士を救出した警察が家に入って
来る頃には、バーナビーは、疲れて家に戻り、赤ちゃんと一緒に寝ていた。
ということで事態は解決した。もう若返りの研究は本当にやめたと。

文で書くとシリアスだが、ドタバタのコメディーです。美男美女がやるから
余計に面白い。ダンスの名人ジンジャーのダンスが少し見られます。
ピチピチのマリリン・モンロー、体の線が丸見えのドレスで悩殺します!
DVDのジャケットは主役のグラントもロジャーズも何処かへいっちゃって
モンローで売り出してます。違うんじゃないかなあ。

夫が赤ちゃんになってしまったことにビックリして、タクシーで会社に駆けつける
のだが、赤ちゃんを夫として会話しているのにビックリする運ちゃんが面白い。
それと、夫婦が若返って色んなことをするのだが、その行動も、面白いが、
若いことだけが貴重じゃないなあ、とも思わせる。
気楽に観られる一品。モンキー・ビジネスとは、「インチキ」とか「いたずら」とかの
イミもあるのですね。なるほどね。
尚この映画の詳しい情報は

こちら
まで。
by jazzyoba0083 | 2007-06-26 23:30 | 洋画=ま行 | Trackback | Comments(0)

●「めぐり逢い An Affair To Remember」
1957 アメリカ 20世紀フォックス映画 106分
監督・原作・脚本:レオ・マッケリー 作詞:ハロルド・アダムソン、作曲:ハリーウォーレン
出演:ケイリー・グラント、デボラ・カー、リチャード・デニング、ネヴァ・パターソン他

        <1957年度 アカデミー賞4部門ノミニー>
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’39にマッケリーがシャルル・ボワイエとアイリーン・ダンを使って作った「邂逅
(めぐりあい)」を、彼自身が’57にリメイクした、アメリカン・メロドラマの王道。
好きですねえ、こういう悲恋もの。ステロタイプなんだけど、こみ上げてしまうの
ですねえ。「愛情物語」とか「慕情」とかね。このあたりのアメリカの悲恋ものは
ストレートで屈託がなく素直に泣けるので、いいです。ちょいとクサイけど。

で、この「めぐり逢い」も、このあと更にウォーレン・ベイテイで同名の映画が、
更に、メグ・ライアンとトム・ハンクスで「めぐり逢えたら」など、数回のリメイクが
行われたほどの有名なラブストーリー。このころの恋てなんて純粋だったのだろう。

ヴィック・ダモンが唄う主題歌「想い出の歌」も、映画に実にフィットしていて、
また、重要な役も担っている。デボラ・カー(「王様と私」の教師役)、美しい!

クリスマスの時期、ヨーロッパからアメリカに向う客船。プレイボーイのニッキ
(グラント)は、ニューヨークにいる富豪の婚約者の元に向うこ途中。
同じ船に、これも婚約中のテリー(カー)が乗っていた。二人は偶然、船内で出会うが、
ニッキーは、そのプレイボーイぶりと婚約者が大富豪であることから、船内の
皆が知っていて、たちまち船内のうわさになる。
ニッキは、イタリアに寄航したときに、テリーと自分の祖母を合わせる。祖母とテリーは
意気投合し、祖母は自分が愛用してたケープをあげる、という。祖母は、ニッキと
テリーが将来結ばれるだろうという予感があったのだろう。
お互いに婚約者がいる身ではあるが、二人はたちまち恋に落ちる。そしてニッキは
自分がまともな仕事について働くから1年後に、お互いの婚約を解消し、
エンパイア・ステートビルの最上階で会おうと約束する。

ニッキはもともと画家志望であったことから、絵画の練習を重ね、絵が売れるまでに
なっていく。テリーも、婚約を解消し、教会で子供たちに歌を教えて暮していた。

そして、1年後。約束の日が訪れた。いち早くビルの展望台でテリーを待つニッキ。
しかし、何時間待ってもテリーは現れない。
テリーももちろん、はやる心を抑えきれず、待ち合わせの場所に急いだのだが、
クルマにはねられ大怪我をしてしまったのだ。

いつまでたっても現れないテリー。やはり自分のところには来なかったのだ、と
確信したニッキは、打ちひしがれて、その場を去る。そして、傷心のニッキは
イタリアの祖母の元へ。しかし、祖母はすでになく、使用人がケープを預っていた。
(このあたりのかつてテリーと祖母が座っていたイスを撫でて感傷にふけるシーン、
いいですね)

画家として成功の道が見えてきたニッキは、画廊に自分の絵を飾れるまでになった。
そして、テリーを探し出そうと決心、ついに彼女の元にたどり着くことができた。
そこには、長いすに足を横たえたテリーがいたが、ニッキは彼女の足が動かないと
は気がつかない。そして、なぜあの日エンパイア・ステートビルに来なかったのか?
と問うのだが、テリーは、私は行ったわ、とウソをつく。行ったけど、あなたのほうが
いなかったのよ、と。しかし、その晩の詳しい天気の様子などを言われると、テリーの
ウソはばれてしまう。
ニッキは、自分の絵が売れるようになったこと、中でも気に入っている絵があるのだが
(テリーとケープを描いたもの)、足の悪い女性が、どうしても欲しい、と言っているので
仕方なく売ることにしたんだ、と、彼女の別の部屋に進むと、そこには、今言っていた
絵が飾ってあったのだ。
すべてが氷解したニッキ。二人は固く抱き合うのだった・・・・。

紅涙を絞る映画。何のケレンもなく、感動に浸れるいい時代のアメリカの上質なメロ
ドラマだ。テリーの、高潔な愛情、女々しくニッキを追うわけでもなく、しかし、本質は
とても純粋な愛に満ちているのですね。それと、お互いの婚約者が、すごく理解が
あるのが、不思議と言うかイイなというか。金持ちケンカせずなのかなあ。
尚この映画の詳しい情報は

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まで。
by jazzyoba0083 | 2007-06-11 23:20 | 洋画=ま行 | Trackback(2) | Comments(0)