<   2009年 04月 ( 20 )   > この月の画像一覧

リボルバー Revolver

●「リボルバー Revolver」
2005 イギリス・フランス Europe Films,115min.
監督:ガイ・リッチー 脚本:ガイ・リッチー、リュック・ベッソン
出演:ジェイソン・ステイサム、レイ・リオッタ、ヴィンセント・パストーレ、アンドレ・ベンジャミン他
e0040938_011112.jpg

くせ者っぽい映画なので、どうしようかなあ、と思ったけど、とりあえず鑑賞。3年間のお蔵入りも
納得の映画でした。
一言で言えば、It's not my type! ということ。何が言いたいのか凡人の私にはサッパリわからん。
いくつか出てくる歴史的名言が、それなのか? ミスター・ゴールドって結局誰??
ストーリーは親分に嵌められたギャンブラーが、7年の刑期を終えて出所、二人の協力者を得て、復讐
をする、というものなのだが、判りそう判らない。刑務所の独房の両隣りにいたチェスの名人とペテンの
名人から多くを学ぶのだが、それが映画のキーになっている。人がたくさん出てきてたくさん撃たれて死
にますが、前にみた「Shoot 'Em Up」ほどの、むしろ清々しさもないし、出演者やスタッフの名前も全く
でてこない。
銃撃シーンに、計算されたカッコ良さが見られるくらいが見どころか。(レストランの中での殺し屋ウエイト
レスの瀕死の銃撃シーンや、主人公の兄の家で、弟の居場所を聞き出そうと来た殺し屋の一段の中に
いた殺しの名人が、幼い子供が犠牲になることが許せず、味方を片っ端から撃ち殺し、最後に自分も
射殺されるシーンとか。 何か面白い映画になりそうな一歩手前で、自らそれを拒否しちゃっている感じ。

この前観た「グッドフェローズ」でいい演技をしたレイ・リオッタが、狙われるボスを演じています。
この手の映画がお好きな人もいるでしょうから、まあ、決して貶しはしませんが、この種の映画は私の
守備範囲ではないですね。ということで、
こちらの
方のブログが詳しいのでお読みいただくとよろしいかと。
また映画の情報はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2009-04-14 23:00 | 洋画=ら~わ行 | Trackback(1) | Comments(0)

「シューテム・アップ Shoot 'Em Up」
2007 アメリカ New Line Cinema,86min.
監督・脚本:マイケル・デイヴィス
出演:クライヴ・オーウェン、ポール・ジアマッティ、モニカ・ベルッチ、スティーヴン・マクハティ他
e0040938_23173891.jpg

男性諸君!嫌なことがあったら、クサクサしたら、この映画を見ましょう。ひたすら銃撃戦です。もう
理屈も、突っ込みどころとかの問題じゃない。完全なる勧善懲悪。気持ちがいい言ったらありゃしない。
スカッとしたかったらこの映画だね。

配役はちゃんとしているし、モニカ・ベルッチも可愛い!
e0040938_23181217.jpg

バス停でニンジンをかじっていたスミス(オーウェン)の前を妊婦が、銃を持った男に追われていく。
見て見ぬふりは出来ないスミスは、彼女を助けるが、追って来たのは一人じゃなく、大集団。
で、人の銃を奪ってりで大銃撃戦が展開される。産気づいた妊婦は男の子を産むが、本人は流れ弾に
当たって死んでしまう。どうやら追っては赤ん坊を取り戻したいらしい。
必死に逃げたスミスは、馴染みの売春宿に行き、ドンナ(ベルッチ)に子供を預かってほしいと頼むが
断られる。しかし、そこにも追手が迫る。ドンナは、仕方なく子供を抱いて、スミスと逃げる身になった。

追手のボス、ハーツ(ジアマッティ)は、拳銃メーカーの手先であり、一方で銃規制を旗印に大統領選に
出ている上院議員の手先でもある。この上院議員は骨髄移植が必要な病気で、妊婦を生産する工場を
作り、自分の体に会った赤ん坊を手に入れる悪魔の手段に出ていたのだ。

そんな卑劣な大統領候補も、専用機内で殺してしまい、自分はパラシュートで脱出するが、追手も
スカイダイヴで追いかけて撃ってくる。それもかわしてやっつけながら降下するが、腕を撃たれて、
遂にハーツの手のうちに。

先に逃がしたドンナと男の子の行方を指一本一本を折られながらも、絶対に吐かない。銃を握れぬ
手となったスミス、いよいよ最後か、と思われたが、なんと暖炉の前で指の間に弾丸を挟み、火の熱で
弾を発射、ハーツを倒したのだった。(ありえねえっつーの)しかし、ハーツは死なず、スミス渾身の
一撃でそれこそ体に風穴が開いて絶命。その穴にエンドクレジットが出てくるというしかけ。

実は、スミスは銃のプロであったが、ハンバーガーショップで妻と子を突然入ってきた強盗に理由なく
殺害され、それ以来、銃を持つ馬鹿野郎が気に入らなくてしょうがないのだった。
ドンナはなぜ母乳が出るかといえば、妊娠してる時にヒモに腹を蹴られ死産となっていたからだった。

最後に、ドンナと男の子と合流した、スミスは、抱き合って喜ぶのだが、そのレストランにおまけのように
強盗が押し入る。指を折られて使えないスミスは、いつもかじっているニンジンを引き金に差し込んでの
ガンプレイを繰り広げる。
e0040938_23184269.jpg

ストーリーとか真剣に考えてはいけません。とにかく25000発の銃撃戦を「正義は勝つ!」というスタンス
で楽しめばよろしい。BMWがボロボロになるカーチェイスと銃撃戦がミックスされたシーンもかっこいい
ですよ!1時間半、何も考えずに楽しむにはうってつけの映画でしょう。
by jazzyoba0083 | 2009-04-13 22:15 | 洋画=さ行 | Trackback(3) | Comments(0)

●「ブラッド・ワーク Blood Work」
2002 アメリカ Malpaso Production,Warner Bros.Pictures,110min.
監督・製作:クリント・イーストウッド  原作:マイクル・コナリー「我が心臓の痛み」
出演:クリント・イーストウッド、ジェフ・ダニエルズ、ワンダ・デ・ヘスース、ティナ・リフォード他
e0040938_2028810.jpg

イーストウッドが「ミスティック・リバー」を製作する前年に手がけた作品だが、知られていない割に
ちゃんとしたサスペンスで、見ごたえがありました。派出な配役でもないが、脚本が良く作られていて、
ストーリーが良く見える作品です。このときイーストウッド72歳。刑事ものはこれがラストとなるわけで
すね。で、俳優としては「グラン・トリノ」がラストと。

FBIのプロファイラーであるテリー・マッケイレブ(イーストウッド)は、コードキラー事件という連続殺人
事件を捜査中、犯人を追跡しているうちに、心臓発作で倒れてしまう。

2年後、心臓移植が成功して、何とか普通の暮らしができるようになったテリーは、ヨットに住み、釣りを
しながら定期健診を受けるという生活をしていた。
ところがそこにメキシコ系の女性が現れ、あなたの心臓は私の姉のものよ。だからお願いがあるの、
姉を殺した犯人を捕まえて、と。テリーはもう警官でもないし、心臓のこともあるので断るが、グラシエラ
という女性は、あなたは命を救ってくれた姉に義務があるわ、と責める。
e0040938_20284258.jpg

そこで、かつて勤務いていた警察に行って、防犯テープを見せてもらったり、捜査資料を見せてもらっ
たりして、自分なりに出来ることをしていった。すると、その日にある銀行ATMで、男がやはり射殺される
と言う事件が発生していた。テリーは同じように救急車がすぐに要請された二つの事件につながりがある
と考えた。
防犯テープを仔細に検討すると、犯人は、二人とも射殺する前に救急車を呼んでいて、しかも撃った後に
手当をしているのだった。
テリーは射殺されたATM前の男の家に行って見る。するとクルマの中に「献血に貢献しました」という
チラシを、見つけた。グラシエラは殺された姉は献血に熱心だった、と言っていた。テリーはひらめいた。
2人を結びつけるのは血液だ、と。

つまり、犯人は、テリーを救うために、(殺人ゲームを継続させるために)、友人のコンピュータ専門家に
ドナー登録者のデータベースに侵入させ、テリーと一致するドナー2人を探し当てたのだ。そしてまず
ATMの前で男を殺したが、救急車が場所を間違えたため、男は死亡してしまった。そこで、次に
街のコンビニに行き、たまたま子供のためにお菓子を買っていたグラシエラの姉の頭を撃って、植物状態
になるようにし、テリーに移植するように仕向けたのだった。

そして、数日後、友人のコンピュータ技師は、かつてテリーが倒れた場所で額を撃ち抜かれて死んでいた。
また、その夫人も自宅で首を刃物で掻かれて死んでいた。あの”コードキラー”が戻って来たのだ。

コードキラーは、現場に数ケタの数字を買い残すのだが、それが何を表わすのか不明だった。
しかし、ボートに遊びに来ていた殺された姉の子は、1がないね、と簡単に指摘した、no-one。
そこでテリーにひらめきが。隣のボートに住んでいて、何くれとなくテリーの世話をしていた男。彼は
テリーがものを頼むと小切手で謝礼を貰うのだが、宛名にヌーニー Nooneと書かせていたのだ。
e0040938_20291246.jpg

犯人を突き止めたテリーはヌーニーのボートに行き、対決、テリーに容赦のない弾丸を撃ち込んだの
だった。
かつての仲間だったジェイン警部補や、メキシコ系?刑事のアランゴなど、味のある脇役もいい感じ
だった。まあ、一番近くにいるのが一番怪しいというサスペンスの王道のような映画だが、全体的に
締まりがよく、テンポもよい。心臓移植という視点も珍しく、引き込まれた。このころからすでに
イーストウッドの映画に外れがなくなってきているわけだ。
この映画の情報はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2009-04-12 22:40 | 洋画=は行 | Trackback(1) | Comments(0)

●「ザ・マジックアワー The Magic Hour」
2008年 東宝、フジテレビほか。136分
監督・脚本:三谷幸喜
出演:佐藤浩一、妻夫木聡、深津絵里、西田敏行、綾瀬はるか、小日向文世、寺島進、戸田恵子ほか
e0040938_104189.jpg

素直に楽しませて、笑わせてもらいました。映画好きには好悪が分かれるかもしれませんね。これは
映画か?と。確かに終始舞台劇を見ているような気分ではありましたが。
三谷の描く世界は、日本では三宅裕司、ラサール石井、伊東四朗、渡辺正行らが興行している関東系の
軽演劇に属するものと思えます。この数年、三宅の「熱海五郎一座」、SETの定期公演、「伊東四朗一座」
萩本欽一一座などの関東系の演劇を見続けているだに、そう思えます。

2時間15分、凝った構成で飽きさせない筆力は買うべきだろう。加えて、三谷組とも言うべき芸達者の
役者が揃いも揃って出演、中でも私は佐藤浩一という俳優さんが好きなので、特に面白く観ました。
e0040938_131226.jpg

allcinemaなどで、映画論をぶっている人々は、それはそれとしておいて、こういうおバカで笑える
映画を作って客を入れられる脚本家が日本に今、いますかね。日本の伝統的軽演劇を大切にしてほしい
と思いますが。どうでしょう。ましてや西洋のコメディと比べるのはナンセンス。
日本には浅草に古川六破、大宮デン助、関敬六らのオリジナリティのある軽演劇が息づき、これが
コント55号やビートたけしらに受け継がれて行くわけですよね。関西の吉本とはまた違った種類の笑いが
三谷作品にも感じます。

街のボスの愛人(深津)といい仲になったホテルの支配人(妻夫木)が、二人を許してもらう条件として
伝説の殺し屋、デラ富樫を5日以内に連れてくること。
あせった支配人は、無名の映画俳優(佐藤)をだまして、映画撮影だから、と言って富樫に成りすまさせ、
ボスをだましていく。このあたりのぎくしゃく感が、とても面白い。さまざまなエピソードを入れながら、
最後は、ばれてしまい、深津も妻夫木も東京湾に沈められることに。その時、子分の寺島が、数日前の
武器の取り引きで偶然、俳優らに助けらた礼として、彼らを逃がした。
全てがウソだったことに愕然とした俳優は、役者をやめようと決心した。しかし、妻夫木と佐藤を逃がす
ため、自分はボスのところに残ることにした愛人を、何とか自分の所に戻したい妻夫木は、佐藤に
最期に一芝居打つことを願い出る。それには、佐藤と仲の良い本物の映画スタッフが協力することに。
そして、結局は筋書き通りにことは運ばず、愛人は元のボスのところに戻って行ってしまい、妻夫木は
がっかり。
e0040938_112866.jpg

そこに、本物のデラ富樫が現れた。彼は、ホテルでけがをする妻夫木らの手当てをしていた
船医だったのだ。しかし、使わないままの特効を、ここぞとばかりに破裂させ、ビックリした富樫は
ほうほうの体で消えていく。そんな佐藤を見ていた子分(寺島)は、佐藤に弟子入りを志願する。
最後は、埠頭に響く、矢吹吾朗の「撤収~」の言葉で終わっていく・・・。

日本の良質な喜劇映画が、きちんと製作されていくことを望みます。
この映画の情報はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2009-04-11 23:20 | 洋画=さ行 | Trackback(4) | Comments(0)

チャイナタウン Chinatown

●「チャイナタウン Chinatown」
1974年 paramount Pictures,131min.
監督:ロマン・ポランスキー
出演:ジャック・ニコルソン、フェイ・ダナウェイ、ジョン・ニューストン、バート・ヤング、ペリー・ロペス他
e0040938_20431499.jpg

<1974年度アカデミー賞脚本賞受賞作品>


この年のオスカー11部門にノミネートされ、ゴールデングローブは主要部門を総なめにした傑作(と
いわれている)。脚本賞を受賞したくらいだから、お話は良く出来ている(のだろう)が、私にはいささか
複雑すぎて、HDDでもう一度早送りしながら見たけどまだよく理解できない点がある。
それと、フェイ・ダナウェイ演じるイヴリンが、実の父に15歳の時に犯され、なさぬ娘を産んでしまう状況と
ダムの利権というテーマがどうもうまく融合していないように思えてならないのだが。

ジェリー・ゴールドスミスの音楽も、シーンに実にマッチしていて素晴らしいと思うし、それぞれの役者の
演技に何の不満もないのだが、話が見えてこないんじゃあ、しょうがない。

要するにだ。ジャック・ニコルソン演じる元検察官で、探偵のジェイク・ギテス(ニコルソン)は、ある日、
モーレイという夫人に夫の浮気調査を依頼される。彼女の夫は電源開発公社のダム建設部長だという。
彼の素行を追ううちに、なぜかこのスキャンダルが新聞に出てしまう。

すると今度は、自分こそモーレイ夫人だ、というイヴリン(フェイ・ダナウェイ)が現われる。夫は浮気など
する人物ではない、と主張する。しかし、夫モーレイ氏は失踪してしまっていた。
e0040938_20435144.jpg

調査を始めるギテスだが、モーレイ氏の死体がダム湖から上がる。自殺だと皆は言うが、ギデスは、
殺された、と睨み、モーレイの周囲を洗う。そうすると、新しいダムの建設を巡り、クロスとモーレイの
対立の構図が浮かび上がる(このダムの利権が良く判らんのだ。新しいダムを引くとロスの市民は
潤う。しかし、水をせき止められてしまう農民は大反対なのだ。クロスは街のボスで、このダムを建設
することに830億円の市債の起債も獲得していた。彼はこのダムを造ることで3000万ドルほどの
利益を得ることになるらしいのだが、これは水の利権なのかな)
もともとロスに水を引くために協力し、娘をモーレイの嫁にまでしたクロスだった。それほどかつては
仲が良かったが、今回は、建設を強行しようとするクロスと、これに反対する?モーレイは対立、
彼の存在が邪魔になったクロスは、自らの手でモーレイを庭の池で溺死させ、ダム湖に捨てたのだった。

調査の段階で、モーレイ夫人とギテスは、男女の中になる。しかし、ギテスはイヴリンが、モーレイの
愛人を監禁していると誤解し、彼女を責めるが、その女とは、イヴリンの父が彼女が幼いころに犯して
産ませた少女だったのだ。彼女はこのことをひた隠しにしていたのだった。
e0040938_20444334.jpg

しかし、ギデスはクロスが犯人だとして追い詰め、警察はギデスを犯人に仕立てようとしていた。
ギデスはイヴリンに娘を連れて逃げろ、と指示する一方で、クロスと対決する。
しかし、娘を取り返そうとするクロスとイヴリンは出くわしてしまい、イヴリンは小型拳銃でクロスを撃つ。
(軽傷)、そしてクルマに娘を乗せて逃げる。後ろから銃撃する警官ら。やがてクルマは止まらぬ警笛の
音とともに止まってしまう。イヴリンが撃たれたのだ。悲鳴を上げる娘。
問題を隠そうとして、イブリンの遺体と一緒にどこかに消えろ、という警察。立ち尽くすクロス。
そしてロングになってエンディング。

allcinemaでは、本作の訳である as little as possible について、かなり論争になっている。
ジェイクがチャイナタウンで仕事をしていたことを知ったエヴリンが聞きます

Evelyn:What were you doing there?
    そこで何を?
Jake : Working for the District Attorney.
    地方検事局 (で地区担当弁護士をやっていたとまでは読み取れない)
Evelyn: Doing what?
    仕事は?
Jake : As little as possible.
    なまけ者さ


皆さん、この「怠け者さ」がいたく気に入らないようです。私は英語が得意じゃないのですが、皆さんの
言わんとするところは、as little as possible とは「出来るだけ何もしないこと」という意味だそうだが、
これがタイトルと直結する重要なセリフなので、皆さん、きつくなるのでしょうね。
「怠け者さ」でも意味は判らない訳ではないでしょうが、「チャイナタウン」というのが「何でもありだけど、
何ごとも起きなかった町」という意味で捕らえられるストラクチャーの中では
「見逃し専門ってところかね」「横目で見ていただけさ」位の意味にしないと、ニュアンスが伝わりきらない
のかも知れないなあ。

ラストの非情な終わり方。正義は勝たず、悪は栄える(のだろうな)。正義感あふれた鑑賞者は、怒り
たぎって劇場を出るかも知れない。
この映画の情報はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2009-04-10 23:15 | 洋画=た行 | Trackback(1) | Comments(0)

●「カジュアリティーズ Casualties Of War」
1989 アメリカ Columbia Pictures,114min.
監督:ブライアン・デ・パルマ   原作:ダニエル・ラング
出演:マイケル・J・フォックス、ショーン・ペン、ドン・ハーヴェイ、ジョン・C・ライリー、ジョン・レグイザモ他
e0040938_23492792.jpg

アメリカがベトナム戦争を正面から清算しはじめたのは、この作品の10年以上前からのこと。
オリバー・ストーン「プラトーン」が1986年、キューブリックの「フルメタル・ジャケット」が1987年、
コッポラが「地獄の黙示録」を製作したのが1979年。そしてスコセッシが戦場ものではないが、
「タクシー・ドライバー」を監督したのは、ベトナム戦争が終わった次の年の1976年だ。
比較的早くに、あの、アメリカを徹底的に傷めつけてしまった戦争を、アメリカ人たちは語り始めたの
だった。
この作品も、デ・パルマなりの語法でベトナム戦争のある一面を原作を元に描きだしたもの。ストーリーは
単純で、5人の偵察隊が、途中の村で若い娘を慰安婦として拉致同行させ、レイプし、じゃまになると
殺してしまったのだが、その中で新兵のエリクソンだけは、そうした行為に終始反対していた。

作戦が終わると、エリクソンは中尉に申告、黒人の中尉は自分の子供の頃の黒人ゆえのいやな思いで
を語りながらも、「これが世の中なんだよ。さからってどうする。5人を別々の部隊に別れさせる、それで
いいだろう」と彼を説得するが、エリックは納得できない。そのうちに、5人の仲間からトイレにいるときに
あやうく手りゅう弾で殺されそうになる。ついに頭にきたエリックは、更に上官の大尉に説明するが、
上に行くほど、やったことは許されないが、これが表に出たら国際問題になる、と逆に蓋をしにかかる。

酒場でやけ酒を飲んでいると、軍の牧師が近づき、彼の悩みを聞く。これがきっかけとなり、5人は逮捕、
軍法会議にかけられ、全て有罪となる。特に直接女を殺した兵士は無期懲役という厳罰だった。

冒頭、サンフランシスコの電車の中で帰還兵のエリックが、電車の中で、偶然見かけた女性が戦場で
関係した女性を思い出させ、そこから悪夢を見るところから始まり、「軍法会議にかかっても奴らは
刑務所なんかにはいかない、すぐに出てきて復讐にくるだろう」という大尉の言葉で目が覚める。
この言葉にエリックは怯えて暮らしていたのだろう。殺した女性に似た女性の後を追って電車を降りた
彼の顔からはつきものがとれたような表情が見て取れたのだった。

実際に起きた話をベースにしているので、嘘は付けないのだが、何だかいつものデ・パルマらしさがなく
上品にまとまっちゃっていたかな、という感じだった。「正義」と「狂気」。戦争はいつも「狂気が勝つ世界」
ということをいやでも見せつけられる。しかし、この映画は不条理をほっぽり出さないで、裁判という形で
カタルシスとしている。実話の限界か、イマジネーションがいま一つ膨らまず、ドキュメンタリーを見せら
れているようだった。若いショーン・ペンが良かったですね。ベトナム戦争を描いた映画としては評価は
下のほうじゃないでしょうか?少なくとも私はそう思いましたが。デ・パルマは好きな監督さんなんですが。
この映画の情報はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2009-04-09 22:55 | 洋画=か行 | Trackback | Comments(0)

●「グッドフェローズ Goodfallas」
1990 アメリカ warner Bros.Pictures,146min.
監督:マーティン・スコセッシ
出演:レイ・リオッタ、ロバート・デニーロ、ジョー・ペシ、ロレイン・ブラッコ、ポール・ソルビノ他
e0040938_18401235.jpg

<1990年度アカデミー賞助演男優賞(ジョー・ペシ)受賞作品>


NYのマフィアを描いた作品は一つのジャンルを形成するほどたくさんの作品がある。この作品を見て
私が思い出したのは「ワンス・アポンナタイム・イン・アメリカ」、「ゴッド・ファーザー」。
そして日本の深作の「仁義なき戦い」をも連想した。
映画通の間では、この映画の評価は極めて高く、アメリカのマフィア映画の1つの頂点を極めた、とまで
激賞する人もいる。

私が鈍感なのか、そこまでは感心はしなかった。確かにスコセッシの描く、「ゴッドファーザー」とは違う
地を這うチンピラやくざの生きざまの世界は興味深いものであるから、映画として面白いことには太鼓判
を押そう。

アメリカの少年たちが将来何になりたいかという問いかけに「大統領」と答えるのが一般的な頃、ヘンリー
(レイ・リオッタ)は幼い時分から“グッドフェローズ"と呼ばれるマフィアの世界に憧れ、すでに12歳の時
からブルックリンの街を牛耳るポーリー(ソルビノ)のもとで使い走りを始めた。
やがてヘンリーは本物のマフィアの構成員となり、強奪のスペシャリストのジミー(デニーロ)や、脅しや
手荒な真似が好きなトミーといった仲間たちと共に、荒仕事に手を染め始める。刑務所暮らしを
経ながらも、ヘンリーはカレンと結婚、子供ももうける。

ヘンリーなりに、自分が入った世界で出世できて、何の不満もない半生だった。しかし1978年、JFK空港
で犯罪史上空前の600万ドル強奪事件が発生、ヘンリーに大きな変化をもたらすことになる。
事件解決に向けFBIの大捜査が始まるが、事件の証人たちは実行犯のジミーがことごとく処分した。
窮したFBIは、ヘンリーの抱き込みを画策した。ちょうど麻薬密売事件(ポーリーやジミーには白い粉には
手を出すなとしつこく言われていたのだが、イタリア系でないジミーやヘンリーは決してファミリー中で
昇進は出来ないのだ。そんな絶望感からヘンリーはコカインに手を出していた)で逮捕されていた
ヘンリーは、何度かヘマをしでかしポーリーに見離されたこと、そして気の置けない相棒のはずだった
ジミーが、口封じのために自分の命を狙っているのを知らされ、ついに仲間を売る決心を固める。
連邦証人保護制度の下で、名前を変え一生日陰者として余生を送ることになるのだ。
かくしてジミーは投獄、鉄壁だったはずの“グッドフェローズ"はあっさり崩壊した・・・。

ヘンリーは、麻薬とも手を切り、ひっそりと隠れるような生活を続けている。ジミーはまだ今もまだ監獄に
いる。これは実話を元にした話だ。

決してカッコよくない、チンピラマフィアの30年を描き、彼らの泥臭い、バカバカしい(と僕らは思うが彼ら
は彼らの生き方として確固した信念をもっている)人生を、何をやっているんだろう、こいつら、でも
こいつらの、こういう人生もあるんだよ、とスコセッシはいっているような気がする。
e0040938_184149100.jpg

やはりこの映画は、チンピラマフィアの人生演じる役者の演技を堪能すべき映画だろうと思う。
特にジョー・ペシのキレ芸は見事だ。短絡思考の狂気を見事に演じ切っている。「仁義なき戦い」の中にも
こういう手の飛び道具みたいな奴は必ずいましたね。ロバート・デニーロは、言うまでもない。
そして主役にしてナレーションもするレイ・リオッタ。どこか弱さを含みつつ、狂気を内包し、コカインに
おぼれ、最後は仲間を裏切る。そんな一面へタレなギャングを上手く演じていたと思います。

それと、当時のヒット曲がキーになるシーンにたくさん使われていて、カッコ良かったですね。
この映画の情報はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2009-04-06 23:30 | 洋画=か行 | Trackback(1) | Comments(1)

●「マイ・ブルーベリー・ナイツ My Blueberry Nights」
2007  香港/中国/フランス Studio Canal,Block 2 Pictures,95min.
監督・原案・脚本・製作:ウォン・カーウァイ  音楽:ライ・クーダ
出演:ノラ・ジョーンズ、ジュード・ロウ、レイチェル・ワイズ、ナタリー・ポートマン、デヴィッド・ストラザーン
e0040938_21363494.jpg

この監督の映画は初めて観ました。中国、香港系の監督さんの作品は、なんとなく見る気が起きない
んですよねえ。なんででしょうか。だから「デパーテッド」のオリジナルも未見だし。「レッド・クリフ」も
観る気が起きないんですよ。

で、この作品。まあ、先入観なしで観てみようと。ジャズ好きな私としてはノラ・ジョーンズの初主演と
いうこともあるし、他の出演者も豪華だしなあ。音楽はライ・クーダだし。時間は長くないし。
まあ、この手のオフ・ビート感覚というのかな、ブルース感覚というのかな、苦手な人はいるでしょうね。
突っ込みどころは多々あれど、まずまず面白く観させていただきました。

基本はロードムービーですね。ラストに主人公エリザベス(ノラ)がNYにいるジェレミー(ジュード・ロウ)に
宛てた手紙の中に書いた

「他人は鏡のような存在ね。自分を知るための手がかり。他人の姿に自分を映すのよ」

というコメントに、全てが収斂するドラマだと感じた。

NYでカフェを経営するジェレミー(J・ロウ)。彼の店は、男女のなどで不要になった部屋の鍵を預かる、と
いう不思議なシステムがある。この店に最近よく現われて、一緒に来た男性のことをしつこく聞いている
女性がいた。エリザベス(ノラ)である。未練たっぷりのエリザベスに、ジェレミーはいろいろと言って聞か
せるが、エリザベスはどうしてもその男が忘れられない。
ジェレミーはいう、この店にはブルーベリーパイがあるんだけど、毎日ほとんど売れ残る。だけど作らない
とは思わない。なぜかというと君みたいな人がいるからさ、と。
e0040938_21371856.jpg

エリザベスは気分を変えるために、旅に出ることに。向かった先はメンフィス。そこの酒場でホステスを
しながら昼はレストランのウエイトレスをして、クルマを手にいれるための金を貯めていた。
その酒場に夜な夜な現れるアーニーという中年の男。彼は妻と別れたばかりだが、いまだに気持ちの
整理がつかず、妻に未練たっぷり。

e0040938_2138018.jpg
妻のスー・リン(レイチェル・ワイズ)は、束縛したがるアーニーに
愛相を尽かしていたのだ。アーニーは真面目な警官なのだが、恋愛のことはまるでわかっていなかった。
ある夜、アーニーが飲んでいたところに、スー・リンが現れ、一緒に来た男とケンカになる。そして
2人の間は決定的になり、傷心のアーニーは、クルマを電柱に激突させて自殺してしまう。
e0040938_2138553.jpg

エリザベスは、NYにいるジェレミーに、自分の身に起きる様々な出来事を手紙に書いて送る。ジェレミー
は彼女のことがきになって、街のレストランとかバーに懸命に電話するが見つからない。
エリザベスは、ラスベガス近くの町に移動。カジノのウエイトレスとして働いていた。そこで知り合ったのが
ギャンブラーのレスリー(ポートマン)。
e0040938_2139352.jpg

彼女はポーカーで大金をすってしまい、クルマを貯めていた
エリザベスに、2000ドルを貸しちょうだい。勝てば元金と買った分の三割をあげるわ、負けたらこの
ジャガーの新車をあげる、どちらにしても悪い話じゃないでしょ?と。
エリザベスはレスリーの提案に乗ることに。しかし、またスッカラカンになったという。だからクルマを
あげるわ。ただしラスベガスまでは送って行ってねと。
e0040938_2140230.jpg

ラスベガスに来ると、レスリーの父が危篤だという電話が入る。レスリーは、これまでそうやって何度も
騙されてきた、行く必要はないわ。という。気になるエリザベスは、ベガスの病院に行って見ると、
レスリーの父親は、亡くなっていた。唖然呆然とするレスリー。
そこでレスリーは、あの車は父親が大勝したときに勝ったやつで、それを私が貰ったものだから、
あなたにあげるわけにはいかないわ、と言い出す。実は、すっからかんになったというのは嘘で、彼女は
大勝していたのだ。あなた問いたかったから嘘をいったのと。
当初の約束の金で中古車を買えることになったエリザベス。クルマでNYに帰ることにした。
e0040938_2140574.jpg

NYについてみると、かつて恋人が住んでいたアパートは貸し出し中になっていて、彼女の足は自然と
ジェレミーのカフェに。感激する風でもなく、彼女を歓迎したジェレミーは、NYを出ていったころの彼女とは
少し変わったことに気がついた。長い旅では無かったが、見知らぬ人との出会いの中で、
「他人は鏡のような存在ね。自分を知るための手がかり。他人の姿に自分を映すのよ」
という教訓を学んできたのだった。ステーキとマッシュポテトを平らげて、カウンターに突っ伏して寝ている
エリザベスにジェレミーは優しくキスをしたのだった・・・。
e0040938_2141269.jpg

てなお話です。で、だからどうしたの?といわれれば、う~む、と言わざるを得ませんが、こういうオフ・
ビート系の映画ってこういうもんでしょ。スタイリッシュという人もいるでしょう。確かにスタイリッシュ
ですね。
だけど、結局はエリザベスが、メンフィスで会ったアーニーという警官とその妻スー・リン、そして
ベガスであったレスリーとの出会いにより、自分の中にあった不確定なものを確定的なものにする作業に
成功したわけですね。ジェレイミーは、そんな彼女の心の平安を愛してキスをしたのではないかしら。

ノラ・ジョーンズ(ビートルズとも共演して有名なシタール奏者ラビ・シャン・カールの娘)は映画初主演
とは思えない上手さで雰囲気を出していたと思います。ジュード・ロウは、おいしい役どころです。
レイチェル・ワイズはちょっとヒステリーすぎ。アーニーのデヴィッド・ストラザーンは意思弱すぎ。
レスリーが人生の先生としては今回は一番だったかな、って感じです。
この映画の情報はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2009-04-05 22:30 | 洋画=ま行 | Trackback(5) | Comments(0)

スルース Sleuth

●「スルース Sleuth」
2007 アメリカ Sony Pictures Classic,Castle Rock Entertainment,89min.
監督:ケネス・ブラナー
出演:マイケル・ケイン、ジュード・ロウ
e0040938_19305561.jpg

私がこの作品の存在を知ったのは2000年夏に名古屋で公演された、劇団四季のストレートアクト
「探偵スルース」だった。犯罪作家アンドリュー・ワイクに日下武史、マイロ・ティンドルに下村尊則と
いう配役で、舞台をヤオヤ(舞台奥から手前に掛けて傾斜をつけること)にした新しい試みが新鮮だった。

1970年代に英国の作家アンソニー・シェイファーにより舞台の戯曲として書かれ、大ヒット。1972年
には作家役をサー・ローレンス・オリビエ、妻の愛人をマイケル・ケインが演じた「探偵スルース」が公開
されている。

男二人しか出てこない舞台戯曲を映画ではどう表現するのだろう、会話のやりとりの心理劇なので、
映画には不向きな題材では?と心配したが、なかなか良くできていた。短めの上映時間も良い。

マイケル・ケインは’72には愛人役を、そして今度は作家役を演じた。前作は未見だが、本作の
彼は、最終的に心理戦に勝ったのか負けたのか良く判らない老作家の役を上手く演じていたと思う。
そしてジュード・ロウ。老作家にゲームの勝負を挑む作家の妻の愛人をこれまた、味わい深く演じて
いたと感じた。映画全体の出来不出来とは関係ないところが悲しいですが。

ロンドンの郊外に豪邸を構え、いくつもの監視カメラで家を防御しているベストセラー推理作家
アンドリュー・ワイク。彼の元に、ワイクの妻マギーの愛人で自称役者だというティンドルという男が
訪れる。彼は、ワイクに、あなたの奥さんは私と暮らしている、彼女はもうあなたを愛していないのだから
離婚してくれ、それとも5年間待たせる(自動的に離婚が成立する)のか?と言い寄る。
e0040938_1931253.jpg

ワイクは、妻マギーは大変な浪費家で、君のような貧乏役者にはとうてい養えないだろう、無理だよ。と
断念するように言う。聞かないティンドルに、ワイクはあるゲームを持ちかける。
つまり、妻の宝石を、ティンドルに盗むようにいう。宝石には盗難保険が掛けてあるから作家は損をしない。
そして貧しいティンドルは、大金を手に出来る、という設定。それが成功すれば、妻もあきらめようと。
まんまと老作家のゲームに乗ったティンドルは屋根に登らされ、梯子を外され、ガラス屋根を突き破って
床に落ちることに。そしてワイクはティンドルに銃を突きつけ、壁に実弾を、本人には空砲を撃ち、
ティンドルは哀れ、命乞いをし、マギーを諦める、と懇願してのだったが、空砲に驚き、失神してしまう。
第一ラウンドは作家の勝ちだ。ティンドルはホウホウの体で邸宅を後にする。

次の日に現れたブラック刑事。(なんかジュード・ロウに似ているなあ、とは判る)今度は彼が作家を
追い詰める。行方不明の男を探している、マイロ・ティンドルという名前を聞いたことはあるか、と尋ねる。
作家は当然そんな名前は知らないシラを切る。するとという近所で拳銃の発射音を聞いたという証言が
あるのだがね。そのティンドルという男は、宿をワイクに会いに行くと言って出ているんだよ。さらに、
ワイクの妻が不倫をしているのを知っているか、その男の名前がマイロ・ティンドルというんだよ。と
作家をどんどん追い詰めていく。さらに壁の弾痕、血のついたシャツなどを部屋から発見して、
いい加減に吐いたらどうだと責める。作家はたじたじとなり、確かに銃で脅したことは認めるが空砲だった
から死んでなんかはいないのだ、と主張する。
e0040938_1932693.jpg

すると、笑い始めた刑事は、顔のスペシャルメイクをはがし始める。そう、彼はティンドルだったのだった。
流石に役者。まんまと作家を追い詰めた。第二ラウンドはティンドルの勝ちであった。

そして1セットオールの中、最終戦が始まった。作家の次の手は、この家で私と住もう、どこへなりと
好きな所に遊びに行くがいい。カリブ?南仏?どこでもかまわん。その代り、妻のことは忘れろ、と。
金に困らない遊びの人生にティンドルは「そそられるねえ」と。作家は「君は本当は私のタイプであることが
判ったよ」と、妖しげな雰囲気に。妻マギーは、作家の元に帰る、とティンドルに宣言していたので、
金に困らない生活を選んだティンドルは、作家に寄り添うとほほを寄せて、まるで勝利宣言をするように
作家のお気に入りのコートを着て出ていこうとする。ワイクは邸宅から出ていこうとするティンドルの
背中に銃を向け、引き金を引いたのだった。

探偵スルースとは誰か。どっちがスルースなのか。ワイクがティンドルを射殺したことにより、ゲームの
勝者と敗者はいなくなってしまった。誰が勝ったのか。誰が負けたのか・・・・。

室内の会話劇なので、動きの少ない映像の中で字幕を追っていると眠くなる。こんど、WOWOWで
オリジナルを放映するので、そちらも観てみよう。劇団四季の方はラストがどうだったかは、もう覚えて
いない。
この映画の詳しい情報はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2009-04-04 22:00 | 洋画=さ行 | Trackback(2) | Comments(2)

●「トーマス・クラウン・アフェア The Thomas Crown Affair」
1999 アメリカ MGM presents,United Artists,Irish Dream Time,113min.
監督:ジョン・マクティアナン
出演:ピアース・ブロスナン、レネ・ルッソ、デニス・リアリー、フェイ・ダナウエイ、エスター・カニャーダス他
e0040938_19311096.jpg

1968年、スティーヴ・マクィーンとフェイ・ダナウェイで製作された「華麗なる賭け」(原題はこの映画と
同じ)のリメイク。もう10年も前の作品で、自分としては観た、と思っていたが、改めて観てみて、
観ていなかったことが判った。

オリジナルは大学の時に東京の映画館で見た記憶がある。、この年のアカデミー主題歌賞を獲得した
ミシェル・ルグランの名曲の主題歌に乗せてグライダーが滑空するシーンは鮮やかに記憶に残っている。
当時、スティーヴ・マクィーンとかアリ・マッグローとかフェイ・ダナウエイは大好きな俳優さんだったから
特に印象深い。(グライダーのシーンはこの映画にも美しく描かれているが)
e0040938_19325140.jpg

またクルマ好きのマクィーン
の映画らしく、カッコいいクルマがたくさんでていて、特にこの映画で存在を知った、サンドバギーの
カッコ良さと言ったらたまらなかったですね。将来こんなクルマを砂浜で飛ばしてみたいもんだ、と
思ったもんです。
e0040938_19332315.jpg

さて、このリメイク。時代は30年下って、主人公もしゃれ男ピアース・ブロスナンに交代し、億万長者で
あることは同じだが、オリジナルの銀行強盗に対し、この作品では美術品盗となっている。彼を調べる
保険会社の女性はフェイ・ダナウエイからレネ・ルッソに。
どうしても比較してしまうが、この映画に関しては別物として鑑賞したほうが、この映画自身を楽しめる
と思う。現代にマッチしたスタイリッシュでお洒落で、カッコよくて、セクシーで(昔の007みたいだ)
仕掛けも近代的になり、それなりに面白く仕上がっていると思う。

トーマス・クラウンは投資会社を経営する億万長者だが、美術品を盗みだすことを趣味?としている。
彼はメトロポリタン美術館から、厳しい警備をぬってモネの名画を盗み出すことに成功する。
そうしておいて、モネのあった場所がカラだとさびしいから、という理由を付けて、自分が所有するという
ピサロの風景画を貸して飾るように美術館に申し出た。

保険会社の調査員キャサリンは、トーマスが怪しいと睨み、彼に接近、調査するうちに、彼のとりこに
なってしまう。しかしそこはプロ。合鍵を手にいれてトーマスの自宅を無断で調べるなど調査は調査として
進めてはいた。彼女は犯人はトーマスと確信、トーマスも彼女の前ではもう否定しなくなった。
警察や保険会社もキャサリンとトーマスがただならぬ仲になっていると、隠し撮りなどから判っていたが
彼女を信じて、調査を続けさせていた。
キャサリンはトーマスに、逃亡して、と勧めるが、キミとなら、と言われ愛しているが故に戸惑う。
e0040938_19341092.jpg

トーマスとの逃亡を決めたキャサリンは、彼の家に行くと、そこには若い女性が。大いに傷ついた
キャサリンは、彼の元を離れる。しかし、この娘は、トーマスが師と仰ぐ贋作画家の娘で、幼いころから
父親代わりに育ててきた女性で、モネの絵の上からピサロを画を描いたのは彼女だったのだ。
トーマスはキャサリンに、モネの絵を美術館に返す、という、そして一緒に逃げようと。大警備の中、無理
だわ、というキャサリンに、俺を信じろ、午後4時にふ頭近くのヘリポートで待つ、と言い残す。

そのうちに、モネの画を返す、と犯人から通告があり、私服警官で溢れたメトロポリタンにトーマスが
現れた。監視カメラを見つめる警察、連絡を取り合う館内の警官。彼らをあざ笑うかのように、
山高帽をかぶったトーマスが、何人も現れ、絵画が入ったと思しきブリーフケースを、次から次へと
持ち替えていく。

やがて、トーマスは煙幕弾を、モネの絵画が掛けてあった部屋に投げ入れた。すると、煙を感知した
システムが作動し、名画たちを守るためにシャッターが下りる。と同時にスプリンクラーから散水される。
しかし、ピサロの画のところだけ、シャッターが何かに引っ掛かってしまらず、水を浴びる結果に。
するとどうだろう!ピサロの画の表面の絵具が水で流され、下から盗まれた筈のモネの絵画が現われた。
盗んだ絵を、元のあたところに隠す、という奇策を使ったのだ。そして、今度はモネの画の横に展示して
あった別の画が盗まれていた。シャッターをつっかえさせたものは「トーマスクラウン投資会社」とネーム
の入った鉛筆だった。そんなトーマスの手腕に、警官とモニターを見ていたキャサリンは、思わずニヤリ
としてしまうのだった。そんな騒ぎの中、トーマスは、悠々と美術館を後にした。

キャサリンは、急いでヘリポートに向かうが、そこにいたのはトーマスではなく、盗まれた絵を彼女に
渡すように頼まれた男だった。
彼女は、失意のまま、空港のカウンターに行き、係の女性に絵画の入ったポートフォリオを警察に届ける
ように頼み、もともとトーマスと乗るはずの飛行機に乗った。悲しみに打ちひしがれている機内の彼女の
後ろから声をかける男がいた・・・
e0040938_19355381.jpg

街並みや、グライダー、ファッション、二人が遊ぶカリブの海、ガジェットもみんなお洒落。仕掛けも
なかなか上手くできていて、楽しめました。みなさんおっしゃるように映画の種類も同じような感じなので
ピアース・ブロスナンがどうしてもジェームズ・ボンドに見えてしまう。当時42歳のレネ・ルッソは、見事な
ヌードをご披露あそばし、さすがは元モデルだけのことはあるなと。トーマスのセラピストとして
御本家フェイ・ダナウエイが出演。これは前作へのオマージュでしょうか。
全体としては楽しめる作品だと思います。
この映画の情報はこちらまで。
by jazzyoba0083 | 2009-04-02 22:50 | 洋画=た行 | Trackback(2) | Comments(0)